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なつぞらにカフェ

作者: Soraきた

レビューをいただき、感謝しております

通り沿いのカフェには

真新しいメニューができたと聞いた

いつもは早足で通り過ぎてたから

それなら

ゆっくりと歩いておくべきだったなと

今から思えば


急な雨に降られた

たぶん、わたし以外にも

アテの外れた人が何人もいて

そのうちのどれだけかは

わたしとおんなじように

コーヒーを飲みながら

窓越しから

止まない雨と

にらめっこしているところかもしれない

急なことは、この雨だけではなく

もうひとつ、

この時期ではないけれど

雨宿りしながら

あなたと偶然に会った日のこと

急に思い出した


そのときのわたしは

あなたのことを

じゅうぶんに知っていて

あなたはわたしのことを

あまり知らないでいたんだろう

軽い会釈もなく

歩く速度は

雨足と比例して

わたしから離れていったこと

まだ、温かな雨だったから

さみしさは無く

ココロを救われた



もう少しで止むくらいかな・・

窓の外

傘をさして

足早に進む

あなたを見かけた

「偶然」の言葉はもう使わない

だって、偶然が叶ったって

あなたは

わたしの何を知っているというのだろう


通り沿いのカフェにふと足を運んだ

今日は雨宿りではなく

食事をしにやってきた

新しいメニューは

きっと、わたし好みのもの


窓越しの歩道には

夕日がピルの窓に反射して

まぶしく照らされている


とくに誰に会いたいとか、

わたしが軽く会釈をするとか

関係なくて

ただ、真新しいメニューが増えたと

あなたの友達から聞いた


いつか、このカフェに偶然に現れたら・・

なんて、

そんな

あなたには

ありがた迷惑的なこと


ただ、わたしは

夢のような日々を

送っている

思うくらいのことなら

あなたに迷惑は

かからないから










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