♨36 中堅社員老湯♨ ~運命面談~
この物語は、
空っ風吹き溢れる
鶴舞う形の上州からやって来た、
老湯♨が2012年6月ESR天津
(中国にある人材紹介会社)
に入社してから、
どのように歩んできたのか、
振り返っていきます。
順分満帆というよりは、波乱万丈。
事実に基づいて書いておりますが、
記憶が曖昧なところもあり、
妄想が膨らんでいるかも。。。。
ご了承くださいませ(^_^;)
前回は2015年12月年末に
第2章最後のエピソード、
天津人民公園での
【運命面談】に入るところだったが、
遡ること半年前、
2015年の6月末、
下瓦房の
クリスタルビル1階のマクドナルド
で猿渡BOSSと
【2015年上半期面談】が行われた。
2014年は、天津設立以来のベストを記録したが
2015年前半から、
思いどおりに、売上が伸びなかった。
面談の主な内容は、
給料制度の変更についてだった。
それまでの給料制度は、
固定給料+ちょっとの歩合 だったが、
2015年7月からは
ちょっとの固定給+歩合多め
の制度になった。
全体給料における、
歩合制度の部分が増えたため、
スッタフは売上を残さないと、
給料がもらいえないという
プレッシャーもあり
以前より工夫して仕事をするようになった。
ただ、
それでも2015年、
天津大爆発の影響もあり、
売上は伸びず。
また、2015年には、
大型ルーキーも入り、うまく育てれば、
ESR天津の看板として
活躍してくれそうな人材だったのだが、
老湯♨の教育?がまだまだで、
結局、やめてしまった。
このままESR天津を存続させていても、
意味があるのか?
他の拠点の足でまといではないか、
ということで、
老湯♨の去就も問われた
『運命面談』だった
12月末、気温は5度~―3度、
どんよりとした曇り空の下、
猿渡BOSSと老湯♨は
人民公園に入り、
ベンチに座り、
面談がスタートした。
猿渡BOSS:「老湯♨さん今年の成績について原因はなんだと思う?」
老湯♨:「外的要因としては天津大爆発で、ポジションも減り、
日系人材会社も増え、競争が激しくなった」
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【面談内容2時間分省略】
話の内容から、
老湯♨(もしかして天津ESR THE END?)
と思っていたが、
猿渡BOSS:「私は普段、もしかしたら自分の子供たち以上に、
老湯♨さんのことを気にかけているかもしれません
もし来年も2015年と同様の成績なら、ESR天津は。。。。。」
老湯♨:「…….わかりました。」
老湯♨は当時、今後どのような道を歩むのか、
まだ決めかねていた。
もし、ESR天津がダメになったら、
中国国内の別の企業へ転職?
日本へ帰国?
実家の中華料理屋、餃子屋さん?
もしかしたら、日本で人生を送る方が……?
と思ったこともあった。
でも、それだと何か後悔が残る気がした。
またプライベートでもいろいろと大変な時期で、
さまざまなプレッシャーに押し潰れされそうになっていた。
連日眠れない日々が続いていて、
肉体的、精神的にも追い詰められていた。
運命面談当日の帰り道、
老湯♨はバスを乗っているとき、
もし、このまま、バスが事故って
老湯♨の命がなくなってしまったら、
どれだけ楽なことか。。。。。
と危険な考えが頭をよぎった。
が、その時、たまたま聞いていた、音楽、
【僕らの物語】
で、生きろ!と
もうひとりの老湯♨が叫んでいた。
もう一人の老湯♨:「まだ何も成し遂げていない」
とにもかくにも、
普通の会社ならとっくに見限って、
首になったであろう、老湯♨に
ラストチャンスをくれた、猿渡BOSS。
ただ、当時のESR天津のオフィスの、
晶采大厦(通称:クリスタビルル)は、
2012年、2013年で使っていた、
金皇大厦(通称:ピカピカビル)の家賃より、
2倍で大きさも2倍あった。
コスト削減のため、第3章の舞台は、
国際貿易中心に引越しすることになった。
ここの家賃は、
金皇大厦(通称:ピカピカビル)の家賃と
同じぐらいだったが、
幸いにも面談室はあった。
やり直しとなったが、
急がば回れてで、これが良い道に進む
近道だったのかもしれない。
2016年ダメなら老湯♨のESR人生も終了!
どうなる、老湯♨??!!
新しい、オフィスの部屋番号は、
1815
18は中国ではあんまり縁起が良くないらしいが、
老湯♨は
要(1)
発(8)財
や(1)ったれ
俺(5)
と
とにかく、前向きに、捉え、
負けたら終わりの、
崖っぷちの戦いに
馳せ参じるのであった。
人口1500万(2018)の
狗不理包子が名物の天津を舞台として、
老湯♨は今後どうなってしまうのか?!
You never actually own your story.
You merely look after it for the next generation
「物語を語り継いでいきましょう~」




