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♨2 まだ会えない!

この物語は、

空っ(カラッカゼ)吹き溢れる

鶴舞う形の上州からやって来た、

老湯♨が2012年6月ESR天津に入社してから、

どのように歩んできたのか、

振り返っていきます。


順分満帆というよりは、波乱万丈。

事実に基づいて書いておりますが、

記憶が曖昧なところもあり、

妄想が膨らんでいるかも。。。。

ご了承くださいませ(^_^;)

電話を受けて最初に思ったのは、

あれ、日本人女性からの電話?!

珍しいな~ということ。


当時電話がかかってくるとすれば、

日本人女性だったら、老湯♨母ぐらいで、

あとは全部、中国人でした。

(入社後わかったが、

このスタッフの方は中国人(朝鮮族)でした。

以前、日本で仕事経験があり、

日本語はビジネスレベル。

最近、聞き分けられるようになったが、

漢民族、朝鮮族、天津人、北京人、東北人など

地域や民族などによって、

日本語の話し方に特徴があるようだ)


電話の中で、面談を金皇大厦という、

ビルの25Fで実施すると説明された。


天津に、当時すでに5年いる、

老湯♨だが、そのビルの

名前を聞いたのは、初めてだった。

詳細については、メールで送られるということだった。


電話を切り、ソワソワと落ち着かない気持ちになった。


いつもより早歩きで、王顶堤堤中里の小区に到着。

1段抜かしで、暗い階段を上がり、

5Fの老湯♨部屋に到着。

借りている部屋は、当時(2012年)家賃1300元/月で、

内装もしっかりしていて、

比較的綺麗な1LDKの部屋だった。


2009年から借りはじめた家だが、

隣が、大家さんの家で、

セキュリティーの面でも気に入っていた。

(2008年、フランス人女性の留学生の友達の家に、

空き巣が入ったというのを聞いて、

セキュリティーには気をつけていた)

扉は二重で、

二つの鍵を開け、中に入ると、まずキッチンにいき、

SUPORの電気ケトルに、水をいれ、

スイッチを入れた。

慣れた手つきで、

ネスカフェのインスタントコーヒーの袋を手でちぎり、コップに粉末を入れる。


そして部屋に入り、

2009年前橋の家電屋さんで購入したVAIOのパソコンを開けて、

yahooメールをチェック。

(2012年当時1ヶ月58元の王顶堤のご当地ネットを使用していたが、日本のネットに比べてかなり遅いな~と感じていた、今(2019年)はずいぶん早くなりました!)以下のようなメールが届いてた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~

老湯♨️様


はじめまして、

先ほどお電話しました

人材紹介サービス会社ESRの️⭕️です。


弊社は日系企業向けの日本語人材を紹介する

人材紹介サービス会社です。

弊社はこれまで北京と天津にあります

400社以上の日系企業に

日本語人材を紹介してまいりました。


老湯♨様の就職にぜひともお手伝いできればと思います。


添付ファイルに弊社の会社案内を添付します

御覧ください

(パスワードは入力せず、【只读】で開いてください


面談日程:6月6日(月)10:00

場所:天津市河西区南京路20号金皇大厦2516

以上、よろしくお願いします。


~~~~~~~~~~~~~~~~~

このメールをみて、まず思ったのは、

「直説会って面談なのか~」ということ。


別の人材会社は電話面談だけで、

済ましてしまって、手っ取り早く、

仕事を紹介してくれるのは良いが、

会ってもいない人に紹介され、

何か、冷たい金属に触るような不安な気持ちがあった。

人見知りの老湯♨は

(営業としてダメでしょ!)

面談ということで、急に緊張してきた。

ただそれと同時に、

ワクワクしながら以下のようにメールを返信した。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

️⭕️️⭕️️⭕️ 様

先ほどはお電話ありがとうございました。

早速添付してあった会社案内を拝見しました。


面接についてのアドバイスなどがあり、

大変参考になりました。


面談の件、了解いたしました。

当日会えるのを楽しみにしております。

何卒よろしくお願い申し上げます。


老湯♨️

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

メールチェックが終わったとき、

ちょうど「カッチ」という音が部屋に響いた。

SUPORの電気ケトルに入れたお湯が沸いたようだ。

電気ケトルを持ち上げ、

コーヒー粉末を入れたコップにお湯を注ぐと部屋いっぱいにコーヒーの香ばしい香りが広がった。


コップを片手に、部屋に戻り、

メールに添付してあった、会社案内を見た。

39ページ!!??

会社案内はパワーポイント形式のもので、

39ページあった。

ここまでボリュームのある会社案内を見るのは、

初めてっだった。


会社案内を見ると、

うん?この人がESRの設立者かな?

そうだよな~やっぱり、面談だけど、

スーツでいくべきだよな~~などと、

コーヒをすすりながら、

面談のシュミレーションを頭に思い浮かべていた。

39ページ。

全部は読み切れず、

面談の日を迎えたのであった。・・・

お待たせしました。


次回はいよいよ、「あの人」に出会います。

乞うご期待!

人口1500万(2018)の

狗不理包子が名物の天津を舞台として、

老湯♨は今後どうなってしまうのか?!


You never actually own your story.

You merely look after it for the next generation

「物語を語り継いでいきましょう~」

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