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プロローグ
基本1話完結型です。
うちの坊っちゃまは転生者だ。
10歳で行われるスキル付与の儀で、転生前の記憶(日本人高校生の記憶)を思い出したらしい。
しかも、ユニークなスキル、ネット通販というスキルを持っている。スキルには制限があるようで、前世で触ったことがある物で、かつ通販ということから取り寄せにお金がかかるみたいだった。
制約はあるが、ネット通販というスキル、それは領地経営にとってはすごく有用なスキルだと思う。
しかし、うちの坊っちゃまは、転生前の日本の物を考えなしに購入し、この世界に持ち込んでいる。
この中世のヨーロッパみたいで、1人一つのスキルを持つ不思議な世界で、持ち込む物によっては、トラブルが起きる可能性が高いことを考えずに好き勝手に持ち込むなんて、一般常識のある坊ちゃまと同じ世界からの転生者(日本人社会人の経験ありの記憶持ち)である私からしたら、ありえないと思う。
私は単なる使用人にすぎないが、なんとか坊っちゃまの暴走をお止めしなければこの世界が壊れてしまうかもしれない!