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御守りを軽んじてはいけない  作者: 結城 未来
1/1

タイトル未定2024/07/15 15:11

 これは私がある神社で手に入れたお守りについてのお話です。お金を払い差し出されたお守りは真っ黒な袋に入っていました。私は「真っ黒なお守り?えっ、何か嫌だな。」と不安を覚えたのを覚えています。でもそんな私の心理を見抜いたように、「大丈夫ですよ。このお守りは手に持った人を守ってくれる不思議なお守りとして一部の人に人気があるんです。」と受付のお姉さんが言いました。私は半信半疑でそのお守りを受け取ったのです。


 そして、私が7月のある日、旅行中の事でした。駅から近くの飲食店で昼食を取ることにしたのです。朝始発で移動したので何も食べて無くお腹はペコペコでした。私はここ地元では有名なうどん屋さんに入りました。そして昼食を注文しました。私が食べていると、私の左側におじさんが来ました。見ると私と同じ旅行中のような、何より私と同じ料理を食べていました。そのおじさんが突然口から料理を吐き出したのです。そして、おじさんは更に何かを強く吐き出しました。それは壁に当たり金属のような音がしたのです。


 私は「えっ?」と思いおじさんを見るとおじさんの口から真っ赤な血が出ていました。おじさんはとても苦しそうでした。瞬く間に店内は悲鳴が上がりパニックになりました。暫くして救急車が到着し、そのおじさんは運ばれて行ったのです。その後、警察が到着し、実況見分が始まりました。警察の調べでは料理の中に剃刀の刃が入っていたということでした。隣のおじさんはその刃を料理と一緒に口に入れてしまい大惨事になってしまったということでした。警察の調べで料理人がやったという事、精神的に不安定になっていたことが原因だと判明しました。逮捕された料理人は精神鑑定に回されることになったそうです。


 私は何より驚いたのは、刃が入った料理を取ったのはおじさんだけれど、その直前にいたのは私であったこと、もしタイミングが一歩悪ければ私がおじさんのように傷を負っていたということを警察に言われて本当に驚きました。そして、私は「あのお守りが邪悪な気から守ってくれたのかしれない」と思ったのです。なぜならあの時、受け付けのお姉さんが言った言葉、それは「このお守りはあなたの守護霊やご先祖様がその人を守ってくれる特別なお守りなんですよ」という言葉でした。「私は旅行中に、私自身の守護霊かご先祖に守られたのかもしれない。」と思い、お盆にはしっかりお参りをしようという気持ちになったのでした。

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