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颯太。束縛されているのは、誰

この地の果てにあると言う、砂漠の国。

空には、大きなまん丸の月が浮かび、その表面は、古代遺跡にも見えるシルエットが広がっている。

どこまでも、続く地平線。

あの一本の木が、立っている。

二人の少女が絡み合うような大きな木

その前に、立ち尽くす影があった。

「約束は、守ったぞ」

先に、口を開いたのは、邪神だった。

「そう・・」

答えたのは、音羽。

地に、転がる青年を見下ろしている。

「何があったのか、知らないが」

邪神は、音羽に声をかけた。

「どうして、こんな姿になっちまったのか、教えてくれないか」

「見たでしょう」

「見たって?」

「数珠は、何処に行ったの?」

「数珠だぁ?」

邪神は、見渡すが、そんな物は、何処にも、見えない。

「ないそ・・・数珠って、あのゾッとする物だろう?」

「ゾッとする物ばかりではない」

音羽の視線は、倒れている颯太に注がれていた。

「あれに、守られる存在もある」

「守られる?この小鬼が?」

邪神には、倒れている颯太という人間が、小鬼にしか見えない。

「小鬼が、お前の主な訳?」

「鬼ではない」

「どう見ても、鬼だが・・」

邪神は、今まで、人間だと思っていた、颯太が、自分と同じ、妖の類とわかって、嬉々としていた。

「結局、人間面していて、儂と同じ、一括りの妖だった訳だけだ」

「妖と、一緒にするな」

「何があったのか、話してもいいのではないか?」

音羽は、唸った。

「お前に話す義理はない」

「数珠で、封印しないと人間でいられない彼は、どうして、成仏できずに妖になったお前と逢ったのか?」

音羽の顔色が少し、変わった。

「成仏できずに?どうして、それを?」

「お前の姉さんが、言っていた。颯太を憎む理由がそれだ」

「颯太・・・がそうだとは、限らない。けど」

「お前の姉さんは、そうだと思っている」

「颯太は・・・誰かの助けが必要な存在だった・・」

ポツリと音羽は、話し始めた。

「忌まわしい人間どもが、作り上げた・・」

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