少女の秘密は、墓の中
颯太には、知られたくない。
音羽は、そう思った。
何事もなかったように、颯太に追いつく。
「行ったのか?」
颯太が、ぼそっと聞いた。
「行った」
いつになく、音羽の影は、薄い。
「僕には、知られたくない事?」
「何を言うか」
音羽は、笑う。
「それとも、また、僕には、叶わない相手っていうのかい?」
音羽は、黙った。
「本当の事だよ。だんだん、僕には、手に負えない案件が続いてきた」
颯太は、自信がなくなっていた。
「僕には、解決できないと思っているんだろう?」
「どうした?急に」
音羽は、珍しく颯太が、ヘソを曲げている事に気づいた。
先ほどの、事を起こっているのか?
「別に」
颯太自身。今までの除霊は、順調に行っていた。自分の力が、誰かの役に立つ事にやりがいを感じていた。だが、最近、不思議な事が続いていた。音羽が、突然、現れなくなったり、自分の知らない姿でいる所を見た事があった。
「音羽?」
姿は、全く違うが、その女性が、音羽だと颯太には、わかっていた。
声をかけるか、否か、
かけては、いけない気がして通り過ぎた。
音羽には、自分に言えない秘密がある。
霊なのだ。
音羽は。自分に屈しているようで、そうではない。そんなに、自分は、能力がない。
「殺人を見た霊は、見つかったのか?」
颯太は、話を逸らした。まだ、音羽の本心を聞く事はできない。
本当の姿が、自分の手に負えない姿だったら。
「まだ、見つからない」
音羽は、突然、空を仰いだ。
「颯太。面白い事が起きているようだ」
音羽は、風の頼りに何かを掴んだようだ。
「青森に行くぞ」
「青森?」
「面白い物が見れそうだ」
音羽は、晴の行方を見つけたようだ。




