やっと理想のキャラができたぜ...はぁ...ツカレタ
「っしゃおらー、やんぞ」
文字に起こすと意気揚々としてるが、声に力がない。というのも、さっき掲示板にこういうキャラ作ります~って書いた後に、質問やらを受け答えしてたら1時間半もぐらい時間がたってしまったのだ。
「うーん...3時38分...まーキャラ作るしかないんだけどさ」
そうやって観念した感じの声で言うと、またキャラ作成部屋に行った。
「はー、また1からか、とりあえず性別を変えて...と、よし、作るか」
そこからは淡々と作業をするがごとく、前回同様、髪の色まで来た。
「うーん...この、今回のキャラ...ちょっとこれは、あれだなぁ...」
何に困惑しすぎてるかって?理想の女子過ぎてちょっとビビってる。そら、2次元だからいくらでも時間をかければかわいいものはできるんだけど...本気を出しすぎてしまったようだ、可愛すぎるだろ...
「うーん...動きやすさを重視して作ったけど、これは盛った気がする。Cじゃね?これ」
何がCとは言わないが、Cなのである。戦闘中に邪魔にならないぐらい...かと思う、うん。
「んでまぁ...身長がなぁ...」
JKったら160ぐらいはあるのか?よくわからんな、でも俺は...
「152cm...ギリ高校生?」
そう、身長を低めにしたのだ。理由は単純、有利だから。何がって?遮蔽やらに隠れたり、伏せるときにも身長は低いほうがいい。要は、隠密に適しているのだよ。HAHAHA、それ以外の意味は断じてないぞ?うん
「まー身長はこれでいいか、あとはやっぱ髪色だよなぁ...」
掲示板には、「茶髪にするかも~」って書いてしまったが、意外と「ええやん」的な書き込みがあったから、当初の予定通り茶髪で行きますかね。
「んじゃ茶色にしまして~...できた!」
これが...俺が作ったJK...的なキャラ、そう、的なキャラだからな、そこは絶対。
「まーとりあえず、確定しまして~...んあ?」
キャラ作り終了...じゃねえな、なんか出てきた
「キャラクター テスト?ん?は?」
キャラクターを作成して、次の段階へ行こうとしたら「Character test」の文字、どういうこと
(可能性としては...試しにこのキャラになるということか...?嘘だろなんだよその機能)
困惑と期待と珍しい機能に驚きつつ、一応テストしてみることにした。
「えっと、これを押せばええんか?ポチっと...ん?何も起こらない?」
押しても何も起こらない、ほんとにどういうこ...
「...あ?え?体...え?」
理解が追い付いていないが、今まで幽霊状態で手も足もなかった自分だが、なんか手と足...いや、体の感覚が突然出てきた。
「ンあぁ!?これ...右手だな?うん。んで両足と...胸と...あ、感覚が移ったんか、作ったキャラに」
でも一つ気になるのは、目の前には今までおれが作ってたキャラが普通に3Dモデルとしていること。キャラテストって、キャラの3Dモデルをコピーして行われるのか...はえ~
Rfpsってのは、ほとんどのゲームが3Dモデルに五感をはめ込む形でゲームが成り立っている。なので、3Dモデルがあるキャラなら、どんなアニメやらゲームやらのキャラにも一応なれる。
「っでも、コピーって...えぇ?」
明らかに今までとは異なる仕様に再度困惑しつつも、ちょいとこの体で動いてみることにする。
「ん、フィールド選べるじゃん...desertとforestか... 森(forest)でしょ」
ポチっと押すと、今までのGUIと作成のあれこれが全部消えて、マップが読み込まれた。
「おぉ~、これが...リアルやな~」
どうやら今俺が立ってるのは、ちょっと周りの地形より高い岩。んで周りにはほんとに木しか生えてないし、地面には草がびっしり、まさに森だな。
「とりあえず、歩くところからだな」
そう思い、岩から降りると、少し歩き始めた。
「ん~、いいね、ちゃんと歩けてるし、腕も動くし...ならばっ」
っと、ダッシュの姿勢を作り、そのまま...
「おりゃー!」
全力でダッシュしてみた
「おぉぉぉぉ!走れてるーーー!」
木々の合間を縫うようにして、俺は全力で走った。が...
「うえっへぇ、はぁ、はぁ...」
10秒くらいで息が切れた...
「なんでぇ?もしかしてスタミナとかあるのかよ~このゲーム~...はぁ...」
なるほど、今までのRfpsなんて、無限に走れる設定のものだけだったから、これもまた知らない要素だな、スタミナ...だな、これは。まさか身体能力もも現実と同じようにしてきたか...
「っはぁ、リアルすぎるだろこのゲーム!」
そう言いながらも、ここから30分ほどこの体で遊びまくったのはまた別のお話。
「ふいー、疲れたー」
あれから匍匐やら前転、伏せにしゃがみなんかをしてたら、かなり疲れた。リアルより多少運動ができるようにはなってるが、それでもかなりリアルに近い設定のようだ。
「ん、とりあえず次行かなきゃ」
キャラもテストしたし、これ以上何があるというのだ...
「...ん、あ~、ユーザーネームか、なるほど」
そういえばそうだ、まだ決めてなかった。どうするか...
「ん~...お?」
とっさに思いついたが...
「JK、これでどうよ」
我ながら意味不明。何考えてんだこいつって思ったかもしれないが、少し話させてくれ。名前が思いつかないし、見た目JKだし、短い名前のほうが絶対呼びやすいし!もう疲れて頭回らないからこれでいいの!うん!
「はーい、じゃあ決定ー」
あーあ、押しちゃったよ、確認ボタン押しちゃったよ...
「あえ、TPするっぽい?」
5secTPの文字、リス地点にでも行くのかな?
「3、2、1、今」
体的には変化がないが、目を開けると...
「おぉ、リス地点ジャン」
そう、リス地点にいたのだ。
「あれ?ん?」
おかしい、今明らかにおかしかった。
「あ、あーいーうーえーおー...!?」
マジか、声帯が変わりやがった。しかもかなりかわいい声ですねふざけんな。
「え、待って、あれかな?キャラの年齢を16にしたのがいけなかった?」
そう、このゲーム、キャラ設定に年齢なんてものを入れてきたので、高校1年の年である16歳に設定したのだが、それが多分よくなかった。このままじゃ、ガチのJKになっちゃいますって、アカンて!
「んーどうしよ...別にこのままでもいいけど...しゃべり方とかやっぱ変えないとだめだよね...」
もうこうなったらガチのJK...的なキャラを演じてみるのも一つの手だと思い、そうすることにした。もうヤケクソだよこんなの!
「はぁ...もう何なの...」
とりあえずどうしようか、GUIを開いてこのゲームがどんなゲームか確認しようか。
「ん~まぁでも、とりあえず適当に歩いてみますか」
ということで、俺はリス地点から見えていた廃墟に向かうことにした。
「はえ~、なるほど」
俺は歩いてる途中に色々と現状を確認した。まずは服装、これは自衛隊とかでも使われている感じの服で、色はオリーブかな?緑な感じ。靴もこれまた軍が採用してそうないいやつ、これが常時着てる服かな?んでインベントリもあって、どうやら10kgまでらしい、どういう基準化は分からん。そして肝心な装備といては、C18とそいつの17連マガジン3本の9x19mmパラベラム フル装填済み、あとはUNP45と30連マガジン2本、こっちも45PAC. フル装填済み。あとどちらの銃にも、もともと装填済みマガジンがつけられてる状態なんで、マガジンで言うなら実質4本と3本。そんでレベル2の防弾チョッキ、これで終わり。あ、予備弾薬として30発ずつある。これだけでかなりの重量使ってるっぽい。
「あとは...チュートリアルか」
そう、このゲームにもちゃんとチュートリアルはあるようで、設定から普通に行くことができる。
「まあ廃墟いった後でいいかな」
ままいつでもいけるので、今はとりあえず廃墟を目指していく。
「にしてもプレイヤーいないなぁ」
前回もそうだったが、まったくと言っていいほどプレイヤーがいない。公式 HPによると、今俺がいるところは「キャンプ」っていう場所?マップ?で、PvP(プレイヤー同士の戦い)とPKはできないけど、銃は取り出せる。そして本来の目的は、装備や服、銃やアーマー、弾薬・爆薬などなど、そういうのを調達するところらしい。んで、あのレンガ造りの廃墟の1階から5階までは、そういうのを売ってる「ショップ」が並んでて、ゲーム内通貨で買えるって聞いた。あぁあと、キャンプ内に限り、スタミナ減少とかはないらしい。唯一の安置でもある。
公式HPを読解してくれた掲示板の人たちに感謝感激だわ。
「んお、ついた」
そんなこんなで、入り口の前についた。リス地点からは約3分。
「ん~、でかい木の門...てか扉?」
人間の力じゃ絶対に開かないであろうでかい木製扉、でも俺は知ってるぞ~?こいつの開け方をな。
「扉に手をついて、普通に押すように力を加えると...んわっ!?」
視界が眩しくなったと思ったら、いつの間にか扉の内側に TPしていた。
「おー情報通り、それで中は...おぉおおぉおお!」
見渡す限りの商店、しかも全部ガンショップ!
HG、AR、SR、SG、SMG、LMG、MG、GL
全部あるっていうかまだまだある!
「すげえええええええええええ」
これには俺も大興奮!素晴らしい、素晴らしすぎるよFRD!
「これは今すぐにでもなんか買いたい!値段はいくらなんだい!」
取り合えず目の前にあったAK47に目をやると...
「32000G...さんまんにせんごーるど?え?」
ん?まてまて、今の俺の所持金を見てみようじゃないか...
「えーと、所持金はインベントリから確認出来て......3000G...」
オワッタ、3000Gとかどう頑張っても無理、買えない、これの10倍以上はいるぞ!?
「ふしゅん、これはあきらめるしかないか...」
素直に諦めて、立ち去ろうとしたときに、気づいた。
「...え?」
周りにプレイヤーがわらわらいるのだ...10人?もっと?
「...え?え?ちょっ、何ですか?」
「he,hello?」
「ふぇっ!?」
「oh...Your character is very cute.」
「んぁ...て、テンキュー?」
あーそうか、俺の作ったキャラがかわいいから集まってたのか、なるほどね。
「Do you need money?」
「いぇ、イェス!アイニードマネー、イッツ...フォーティーサウザンド!」
「Forty thousand?ok, wait a minute ...」
これは来たんじゃないか!?4万獲得チャンス!
「ん?なんだこれ...」
突然GUIが出てきたかと思えば、40000Gと画面に表示されて、「Do you want to receive it?」っていう文字と、yes・noの文字も...
(ドゥーユーウェント...あぁ、受け取りますかってことね)
なんとなく理解した俺は、即「yes」を選択して...お、所持金額が43000Gになった!っしゃ!
「テンキューそーマッチ!」
「you're welcome. See you!」
その一言を皮切りに、みんなどっか行った。なんだったんだ...
「ま、そりゃ外国人もいるよね~...でもとりあえず...」
(っしゃ!4万ゴールドゲット!これで何買おっかな~♪)
俺は表情が出さないように喜んだ。そりゃこれで好きな銃が買えるんだから、当然喜ぶに決まってる~
「んー、まあでも今はまだいいかな、大事にしとこっ」
だけどまだ早い、初期装備のUMP45もあるんだし、それを使ってみてからかな...と思ったのだが
「...あ、今何時?」
一応、日本時間で今何時かってのは、設定画面の右上に乗っているが...
「うーん、6時半...まぁ飯食った後に2時間ぐらいやりゃええか...」
素の俺で言うと、そのままログアウトした。
「ふにゅー、とりま飯。はい俺今日飯食ってFRDしかしてない~、ニート的生活スタイル乙~」
自分で自分をディスってんのかよくわからんが、よくこういうとはいう。弟とも言い合う仲だしな、はっはっはっ。
「飯食うぞ~」
そういいながら俺はキッチンに行った。
「ふいー、今は~...7時ね」
さぁ、飯も食ったのでFRD再開じゃ!
「あ、でも掲示板にちょっと書いてから行くかな...」
そうだった、俺は掲示板に情報を書かなきゃいけないんだった、主としての職務を忘れるとか...
「んじゃ...キャラ作成と、Gもらったことを書いて...あとはそうやなぁ...」
そうして1時間ほどたった。
「ん~、書いた書いた。質問とか情報も色々聞いたし、そろそろゲームプレイというプレイをしないと...」
現在8時3分、こりゃどれくらいできるかわからんな。
外人にあったことや、その他もろもろを書くと、俺はまたFRDの世界に戻った。
「こんにちはFRD、私はあなたのゲーム内容プレイしてないけど疲れてるよ。」
一人芝居しつつ、周辺を見渡す。
「キャンプか、そらそうだ」
やはりαテストということもあるのか、スポーン地点は全員キャンプになっていた。
「おぉ、10人ぐらいおるやん」
一部の人たちはフレンドかな?なんか話してる。でもまぁ半分ぐらいはシングルっぽいなー
ちなみにあのレンガ廃墟はそのまんま「ガンショップエリア」らしい、掲示板に書いてあった。
「ん、これどんな感じに戦うんだ?」
そういやまったくわからんな、どうしたら銃ぶっ放せる?敵を殺せる?
「公式には、アンチエリア外に行けば自由にぶっぱできるって書いてあったが...境界線とか何もないのにどうやって行けと?」
言ってなかったが、最低限の知識だけ持って世界突入しちゃう系の私からすれば、よくわからん。今までのRfpsゲームだったらなんとなくで分かるようにはなっているんだが、今回ばかりはさっぱり。
「でもこのゲーム的に、マップあるはず...だすか」
マップを出す...ん?
「うわぁ...なるほど理解した」
今まで成り行きでプレイしてたが、やっとわかった、そういうことね。
「アンチエリア外って言ってるけど、マップ5つぐらいあるじゃん。これ日本語訳がしくったな」
このゲームは、キャンプ&ガンショップがあるマップと、それ以外の戦闘専用マップがあるらしい。マップを開いて、右側にマップの種類がある。一番上に「キャンプ」続いて森、砂漠、湿地、市街地。もちろん全部英語で書かれてる。
んで、そのマップ一覧で選択したマップの全体像が主画面に表示される。そういう仕組みぽい。
「ほう、とりあえず... 森(forest)いくか...でもどんな感じにTPされる?あと武器の所持は?死んだらどうなるの...ってかリアルダメージってどんなもん!?怖すぎだって...」
はっきり言ってまったくの未知数、意味不明、理解不能、予測不可能。すべては実践あるのみってか?はっ、ここだけはまともに調べなかった俺自身を恨んだね。
「まーとりあえずTeleportボタン押すしかないか...」
マップを選択したら、手元にはTeleportのUIがでてくる。多分これで選択したマップに行くってことなんだろ?
「もう腹くくっていくか...3,2,1,GO」
そうして目をつぶりながら、俺はTeleportボタンを押した......んだが
「...あぁ?」
ゆっくりと目を開けたら、そこにはマップ...ともう一つなんか出てる。
I haven't played the tutorial yet. Would you like to play the tutorial?
「うーん...英語わからん。でもyesとnoが出てきてるってことは...チュートリアルっぽいよなぁ」
そういえばそうだ、俺まだこのゲームのチュートリアルをプレイしてないわ。
「これはたいていyesを押すと始まるからなぁ、素直にyes押しておくわ」
そうしてyesをポチると、瞬間的にまわりが白くなった...
「ん...TP...ついた?」
とりあえずついたらしい、MAP名は...shooting rangeか、要はそういうことよな。
シューティングレンジ、日本語に訳すと「射撃訓練場」になる。現実にもあるもので、海外のシューティングレンジで銃を撃ったことがあるって人もいるのでは?まぁ、ゲームの世界だとチュートリアルとして登場したり、ゲーム内銃の試し打ちなんかによく登場する。
「にしても...」
そんな 射撃練習場来た自分だが、なんかおかしい。何がって?音声も字幕もないのに、目の前の机にNK416とマガジン、そして奥のほうには無数のターゲット...見た感じは20以上?距離別にも10M~1000Mとかなり幅が広い......
「違うそうじゃない、うん。そこじゃないんだよ」
OKOK、改めて考えようじゃないか。
確かに俺は今レンジ(シューティングレンジの略称)にいて、チュートリアルをプレイしているわけだ。んで、チュートリアルってのはそのゲームの基本的なプレイ方法、操作方法を教えるためのものであって...
「プレイヤーを説明なしに放り出すものではないと存ずるが?」
目の前のNK416に言ったところでどうにもならないことは分かっているが...言いたくもなるぐらいに説明がない。え?やって覚えろってこと?斬新なゲームだなぁ、すっげぇ。
「...とりあえずNK416持つか、せっかく用意してくれたみたいだし?」
そう思いとりあえず机に向かう。3歩歩けば手が届く距離だが、キャラの SIZのせいか4歩かかったわい...どうでもいいな。
「さて...どうするかな」
まずもってみた感想だが、持っても字幕一つ出てこないと...ってかHK416ってでかいな、もう少しちっこいもんだと...あ、キャラがちっこいのか。
「そし...て...重いな...」
試しにアイアンサイトをのぞいてみたが、普通に10秒、頑張っても15秒ぐらいしか狙えんぞ...これ STR(筋力)とかも設定されてたりするっぽいよなぁ...ってことはSIZも...はぁ、まだまだ分からんことが多いが、たぶんこのチュートリアルで出てくるだろ、うん。
「うーん、とりあえずマガジン差しますか,,,重っ、マガジンもかなり重いなおい...ん」
カチャっとはめ込むと...別に何も起こることはなく、取り合えずチャーハン...チャージングハンドルを引いて、弾を薬室に送る。
「う、うーん...実銃は触ったことないけど、これでいいんだよね?」
もちろん実銃なんて1mmも触ったことがない私からすると、海外の銃系動画とサバゲーでの感覚が頼りである。でもまぁ、とりあえず...
「...スゥ」
息を静かに、ゆっくりと、体を落ち着かせて、脇を締め、足を広げる。そして気持ち前傾姿勢になり、サイトを覗く...これだけ意識すれば...イケル!
「ハァ...っ」
そうして俺は引き金を引いた
「っ!...」
...そして5秒ほど無の空気が流れた後、俺は一言。
「...えへへ」
銃のストックに頬を当てながら、満面の笑みをしていた。
「すごい!すごい!すごい!」
興奮しつつ笑顔でNK416をフルオート射撃するJK的キャラ...なんだこれ、楽観的に見ても医者に連れて行きたくなる。
だがそんなことはお構いなしに、俺は撃ちまくった。もはや女子のように立ち回ろうなんて言う思考回路を一切残さず、俺は撃ってた。
そうして2分くらいだろうか、たまに引き金から指を離していたが、ほぼ2分間ずっと撃っててあることに気づいた。
「んん~......ん?ちょっと待って、マガジン変えてないけど無限に弾出てるやん、え?あ、銃身も赤い!すげぇ!」
銃身加熱の表現にまた興奮しそうになったが、一度冷静になるためにも、机にNK416を置いた。
「ふひぃ、実銃の反動ってこんなだったんだねぇ、一発一発が肩にぐっとくるよ~」
ガスガンとはレベルが違う...っていうか質が違う?なんかでもオモチャじゃ感じれないこの反動!これぞ実銃ってかんじよ~
「おっとと、そんな浸ってる場合じゃないか、とりあえず...弾が無限に出てきたのは、チュートリアルだからってことでいいのかな?予備 マグ(マガジン)もなかったしそういう認識だよね?ってか腕が痛い...」
弾薬の件はそうだとしても、腕が痛い。己のSTR限界を超えたからかな?ちゃんとデメリットもあるのか...
「フーム、でもこれじゃあリロードとか、ハンドガンに切り替えとか、グレを使うとか...そういう実践的なことはできないよなぁ...てか、そうだわ」
そこで俺は思い出した。そういえばレンジにTPしてから、自分の後ろを確認してないということに。
「となれば見るしかないな、ほいっと~♪」
そういいながら後ろに振り替えると、そこには...
「.........start tutorial」
なんてこった、後ろにチュートリアルを開始できるGUIあるじゃねーか。
...俺は無言でそれを押した。