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78 さっきまでのお話

お久しぶりです。


3章スタートです!

どうも、ススムです。


魔王の一角、ダンジョンマスターをやらせて頂いております。


先程まで王都プロンテラで魔王の1人であるビーストテイマー:ガルムと戦っていました。


激闘の末、ガルムには勝利したのですが、その後すぐに現れた国王と思われる筋骨隆々な爺さんに迫られたかと思うといつの間にか少女がそばにいてそのまま攫われたと言っても過言ではない勢いで知らない場所に連れてこられた次第です。



うん、こうして改めて思い返してみてもこの短時間でとんでもない事が起きてるな。


今は俺を連れ去った水色の髪の少女と、町であろう場所に向かって歩いている。

敵意はない、俺の味方というスタンスのようだ。


町までは少し歩くし、色々と状況を整理するためにもとりあえずこの子に話しかけるしかない。


「なぁ……えっと、名前は?」

「私はミスティ。ミスティ=ミスティですぅ」

「よろしく、ミスティ。俺はススムだ」

「ススム?…えっと、勇者様の本名ですか?どっちで呼べばいいですか?」


本名?あぁ、ガルファの事を言ってるんだろうか。俺を勇者だと言うのなら確かに名前は違うな。だとしても選択肢は決まっている。


「ススムで頼む」

「わかったですぅ」

「それでミスティ、現状と…それからさっきの状況を説明してくれないか?」

「そうですね、記憶がないならチンプンカンプンです」

「俺が記憶がない事、知ってるのか」


正確には“記憶がない”ではなく“そもそも勇者ではない"が正しい訳だけど。訂正して会話が逸れるのもあれなんでとりあえずスルーするー。


「はいですぅ、ずっと近くで見てたので。えっと、何から話せばいいのかな……。えっとえっと、最後に現れたでっかいおじいちゃんはプロンタルト国王です。国王はめっちゃ強いです。私、本当ならガルファ…ススム様に気付かれないように見守ってこっそり助けるだけで良かったんですけど、国王がススム様を城に連れ去ろうとしたので逃げてきたです」


やはり、この子の主観では俺を助けたという事みたいだ。


「さっきの少年は?」

「ノベタ君は威圧の魔王です」

「威圧?」

「そうです、凄い威圧が出る能力なんですぅ」

「はぁ、なるほど…」


それだけ聞くとちょっとハズレスキルなのかなって思ってしまう。

でも確かにあれはすごい威圧だった。姿が見える前から全身にビリビリきたし、クレイ達ですら立ちすくんだ王とも正面切ってメンチ切ってた。


「ミスティも魔王なんだろ?何の魔王なんだ?」

「私ですか?私は、その…ハズレのスキルなんですぅ」

「あ……そうなんだ、ふーん…そっかそっかぁ」


ハズレと聞いて、それ以上聞くのを躊躇った。


敵に気付かれずに行動したり、攻撃をそらしたり、瞬間移動まで使えてすごく万能な能力だと思ったんだけど、ミスティが言い淀んだのを見ると、それ以上深堀りしちゃ悪いかなと思ってしまった。


会話が途切れて沈黙が流れる。なんとなく気まずい……。


なんとか会話を再開しようと話題を探していると、村側から何かがこちらに向かってくるのが見えた。


「ススム~~~~~~~~!!!!!!」



それは俺の名前を呼びながら勢いよく宙を舞ってくる女性だった。

短いですが3章の触りとして


改めてどうぞよろしくお願いします。

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