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旅人の1日

作者: 砂上楼閣

寝起きの作者が漠然と頭に浮かんでいたイメージをメモ書きして、それを投稿しただけです。


起承転結も何もありません。

ボクは旅人。


ずっと旅をしている。


目的地はない。



日がのぼったら目を覚ます。


カチカチの乾いたパンをナイフで小さく切り取って食べる。


よく噛んで、よく噛んで飲み込む。


干し肉も同じようにする。


今日はドライフルーツも食べよう。


最後に少しだけ水を飲んだら荷物をまとめる。


そして太陽に背を向けて歩き出す。


朝日はとてもまぶしいから。


自分の長い影の頭を見ながら歩く。


もしかしたら顔かな?


自分の影と笑いあう。


前へ、前へ。



いつの間にか影は僕の下。


すぐボクを戻そうと後ろに回る。


後ろに、後ろに。


だから真下に隠れた影には内緒で一休み。


パンと干し肉、お昼だから瑞々しい果物も。


足元ばかり見ていたけど今度は顔を上に向けて。


今日は青い空。


見ながら横になる。


ちょっとだけ。


まだ影にはバレないはず…。



ちょっと白くなった空から目をそらす。


影はもう後ろにいる。


目は合わさない。


誰もいない地面を見ながら前へと進む。


影が覗き込んできたら慌てて反対へ。


今日はちょっと影がしつこい。


知らんぷりして道を行く。


そしたら今度は太陽が顔を覗き込んできた。


こっちはムシしない。


向かい合って前へ、前へ。


おいでおいでと手招きされる。



手を振って太陽がいなくなる。


また明日。


今度は大きく膨れた影に覆われた。


辺り一面は影に隠れて何も見えない。


もう進めない。


荷物を下ろして今日はおしまい。


パンに干し肉、今日は味のついたワインを一口。


月がおいでと手を振るけれど。


毛布をかぶって目をつむる。


すねた影と眠りについた。


明日もきっと旅は続く。

ただ旅人がいる、それだけの夢でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] たしかに文はあっさりめですが、世界観は個人的にストライクでした笑 なんというか、キノの旅を思わせる静かで、淡々として、清潔な世界。本腰いれたら、もっともっと広がりそうですね。
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