26歳冬
11月に8月に中途採用された人が辞めた。
年に1,2人辞めているこの職場の異常さを事業部長は何も思わないらしい。私にまた担当の仕入先が数社回された。
気がついたらあっと言う間に1年の終わりになりかけていた。
クリスマス 今年も一人 ボッチ酒
…こんな俳句もどきが頭をよぎった。
毎年女友達と12月はご飯を食べるがクリスマス、イブ前日にはケーキや閉店間際の安売りデパ地下ご飯とチューハイを買い込み一人クリスマスを楽しんでいた。
激務なのでそれはそれで癒されるが、終わると少々虚しくも感じる。
先輩社員からもらった情報紙に市が主催する「ふぐ食べ放題で、出会おう」と言うのを読みながらぼんやり考えていた。
日帰りのバスツアーで、市が主催するこのツアーは京都駅集合だった。
バスツアーの申し込み料金は指定口座に事前に払って参加の仕組みだった。
15人ぐらいの男性と話すことより今回私はフグを堪能することの方に目が行っていた。
フグを食べて、福井県産の民芸品作りをおこない、お土産屋でお土産を購入して帰るバスツアーが
個人で申し込むより安かったのだ。また、何故かこの頃は「ひょっとしたら、私は結婚できないのかもしれない。それなら何も期待をしないで初フグを堪能しよう。」と思っていた。
今回、男性は私より1,2歳年下の子達が4人、残りは30歳後半の男性と、2人ほどアラフィフの方がいた。
バスの中は自由に座れるかたちになっていたが
途中で、男女で座る指示をうけたが
アラフィフ男性が隣に座られても
全部「へ〜…そうなんですね…。」と受け答えをしていた。
私自身、自分より10歳以上年上の人を恋愛対象としてみておらず、自動的に4人しか話をあまりちゃんとしなかった。
今まで散々マッチングしなかったのもあり、フグを堪能する気満々で、頭の中はフグが泳いでいた。
しかし、今回初めてパーティーで
1歳年下の福井県の銀行員とマッチングをした。
私は浮かれていた。クリスマスも近いのもあったし、初めて婚活パーティーでマッチングしたのもあった。
デートをする時私は運転免許がないから運転できない。
今後どうやって交通費を捻出するか考え混んでいたが
結局、音信不通となりそんな心配は不用となった。
恐らく、浮かれすぎて向こうの返信を待たずにメールを2回程送っってしまったからかもしれない。
或いは向こうも若干の遠距離がめんどくさく感じたのかもしれない。
友達に福井土産を渡して
今年も一人酒のクリスマスとしよう。
フルーツ盛り沢山のホールケーキも買って2日間くらいに分けて食べても良いかもしれない。
ただ、今回初めてフグを食べれた。また、服装や髪型も今回の感じなら男性とマッチングしようと思えばできることが分かったから良しとしよう。
少しずつでも前に進めていたら
それで良いと思う。
来年こそは運命の人に出会えますようにと
初詣でお願いするとしよう。
学習メモ
1.カップリング=付き合うではない。あくまで知り合い。
2.メールは相手から返信来るまでは待とう。
3.付き合うなら兵庫、大阪、奈良、京都の人の方が誘いやすいし、スムーズに進みそうだ。