表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/33

琴音VS鉄山

 かつては人が住んでいた痕跡を色濃く残す十二区跡地。ゴーストタウンと化した町を往く琴音は細心の注意を払いつつ巣穴を目指していた。大通りに面した店のいくつかは十二区が拠点としてその役割を果たしていた時に訪れたことがあったが、今やそのいずれもが見る影もないほど荒んでおり琴音はそのことに心を痛めつつも打倒ヒトキリを胸に自らの気持ちを奮い立たせた。

 「よお、まさか琴音ちゃんだけってことはないよな?」

 待ち伏せるように現れた男は行く手を遮るように琴音の前に立ちはだかる。

 「鉄山さん!」

 「これ以上進むとヒトキリの警戒網に引っ掛かるぜ」

 「では一緒に行きましょう」

 「悪いがそれはできない相談だ」

 「なぜ……?」

 「率直に言う。琴音ちゃんでは足手まといなんだよ」

 鉄山にとって琴音だけが来たというのは想定外でしかなかった。

 予定では祥雲、不測の事態なら瑠璃でもよかったが琴音は戦力として論外。

 とてもじゃないが琴音と組んでヒトキリに挑む気になれなかった。

 「そうゆうことでしたら私一人でやりますのでそこを通して下さい」

 「残念だがそれもできない相談だな」

 「どうして?」

 「俺が琴音ちゃんのファンだから死んで欲しくないって理由ならどうだい?」

 「押し通ります」

 「おいおい、マジかよ」

 「私の邪魔をするのならあなたは〝人〟ではなく〝物〟です」

 「可愛い見た目に反して強情なんだな。馬鹿な師匠の影響か? やれるもんならやってみやがれ」

 普段の飄々とした様子はすっかりナリを潜め鋭い目付きで琴音に凄む鉄山。

 お互いに引くといった選択肢はなし。

 琴音は静かに腰から二雪を抜くと鉄山相手に刃を向けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ