また、あなたに探してほしかった
「ああもう! どこなのよ待ち合わせ場所って!」
往来のど真ん中で、アタシは毒づいた。
同じような建物。同じような人間達。目に付く広告は、判で押したように「新生活応援セール」。人波が、キャリーケースを転がすアタシを邪魔そうに避けて、渓流のように流れていく。
地図アプリを開きっぱなしのスマホで、再度目的地を確認する。もうすぐ近く。それは間違いない。ただ、今アタシがいる大通りでないこともまた確かで、多すぎる交差点のどこを曲がれば正解なのか。それがさっぱりわからなかった。
まさか、この歳で迷子になろうとは。
昼食を一緒に摂りましょう。だから集合は正午ね。……宣告されたリミットは、刻一刻と迫っている。
「……」
いやまあ? 別に迷ってなんかいませんけど? 確実じゃないのが不安なだけですから? 今から道を間違えたら危ないってだけですから?
誰に向けてか、無意味な言い訳を心の中でしておく。人々の中からいかにも人畜無害そうな男を見繕い、愛想のいい笑顔も繕った。
「あのっ」
「……チッ」
…………。
行ってしまった。
上げかけた右手は行き場を失い、虚空をふらふらと漂って、力なく下ろされる。
そして、
「ハアアァ? なにあれムカつくうううぅぅ!」
アタシは青筋を立てて人の激流から離れ、隅っこへと身を寄せた。
ちょっと道訊こうとしただけじゃない! シカトされるならまだしも、なんで舌打ちされなきゃなんないわけ!? 飼いならされた羊みたいな目してたくせに! 嘘つき! 社畜! 社会の歯車!
「時間ないってのに……!」
約束の時間に遅れるかもしれない。その事実が、苛立ちを加速させる。
時間にルーズな奴とか、約束を守れない奴は昔から大っ嫌いだった。約束しておきながら独りで待たせるなんて、人として最低の行為。許されない。腹の一つでも切るべきだ。
過敏で、過激な言い草だと我ながら思うけれど、身体の芯からそう思うのだからどうしようもない。多分、前世で遅刻に親を殺されたんだと思う。
理由はどうあれ、それほど嫌うからこそ、自分が待たせる側になるのだけは絶対に許せなかった。
とそこへ、
「お困りですか?」
アタシと同い年くらいの女性が声をかけてきた。髪も、フレアスカートも、声色も、全部がふわっとしている。その人はアタシが何か言う前に、勝手にスマホを覗き込んだ。
「あ、迷子ですか」
「な、違っ! 迷子じゃないから!」
反射的にそう答えていた。しっかり心の準備をしないと「助けて」が言えないのは、噛みつくような態度を取りがちなのは、半ば本能みたいなものだった。
その人はのんびりと笑う。
「実はわたしもそこに行くんですよ」
「へ、へぇ」
た、助かった!
「だから、一緒に行きましょう?」
「ま、まぁそう言うなら仕方ないわね。別に迷子じゃないけど!」
見た目通り、おっとりした人のようだった。助けてくれるのにこんな態度を取って申し訳ないけれど、正直に言って、ありがたい。
「しゅっぱーつ」
「悪いんだけど、アタシ急いでて。だから……ぅぐっ!」
「大丈夫? 頭痛いの?」
翻った髪から漂う、柔らかな香り。それがどうしてか、ひどい頭痛を引き起こした。決して強い匂いでも、不快な匂いでもないのに。
しかし今は、無視するべき時だ。事態は一刻を争う。
「ええ、大丈夫。それより早く行きましょう。待ち合わせに遅れそうなのよ」
「たいへん! さ、お姉ちゃんについてきて!」
いつの間にかタメ口になってるし。
……ていうかこの人、歳上なの?
~~~
待ち合わせに指定されていたのは、一軒のファミレス。大都会だというのに、どうして大通りから見える位置に建てないのか。絶対に戦略を間違っていると思う。
「……まだ来てないみたいね」
店員に訊いたところ、待ち合わせ客はいないとのこと。時計を見ると、約束の時間をわずかに過ぎていた。アタシはホッと胸を撫で下ろす。待たせるくらいなら、待つ方がいくらかマシだ。
「じゃあわたしも一緒に待とうかな」
「は?」
「わたしも待ち合わせしてるの。せっかく一緒に来たんだから、別々にいるのは寂しいでしょう?」
「いや、アンタがどうか知らないけど、アタシの方はすぐ来ると思うわよ? 正午集合の予定だから」
「わたしも十二時に待ち合わせだから平気だと思うなぁ」
……何が? 二人して遅刻してるだけじゃない。
しかし彼女はアタシの疑問符などお構いなしに、勝手に同じテーブルについた。……まぁ、待ち合わせ相手が来たらさすがに離れるでしょ。
「……ってアンタ、なにしれっとメニュー開いてんの?」
「むぅ。わたしの名前はアンタじゃないんだけどな!」
「いやそこは今問題じゃなくて……」
可愛らしく頬を膨らませているが、狙っているとか、嫌味な感じがまったくない。言い換えれば、それほど子供っぽい人らしかった。
「わたしは根古谷 なぎ。あなたは?」
勝手に自己紹介を始めている上、もうアタシのターン。……マイペースすぎる。
盛大なため息でも聞かせてやろうかと思ったけど、あまりに幼稚だし、やっても意図が伝わらなそうだからやめた。
「……日本 白華」
「ひのもと? 日本って書いてひのもと?」
「そうよ」
「日本白華……じゃあニホンハッカなのね!」
「アンタにだけは言われたくないわよ! ていうか、根古谷って……」
聞き覚えのある名に、警鐘のような頭痛と、引っかかりを覚える。何を隠そう、アタシが待ち合わせてる人も、根古谷という姓らしいのだ。もしかしてこの人が?
そうは思うものの、目の前の女性はそんなそぶりを見せない。日本だってそんなにいる名字じゃないから、彼女の待ち合わせ相手がアタシなら、少しは怪訝にするはず。別人なのだろう。アタシはそう結論付けた。
なぎは興奮した様子で言った。
「すごい偶然! わたしが待ってるのも、日本って名前の女の子なの!」
「やっぱりアタシじゃない!」
思わずテーブルに掌を叩きつけ、立ち上がる。当然のごとく衆目を浴び、店員には睨まれた。
顔に熱が集まるのを感じながら、ゆっくりと腰を下ろす。声のトーンも下げた。テンションは勝手に下がった。
「……そんな偶然、あるわけないでしょうが」
「じゃあ白華ちゃんが、わたしと一緒に住む人?」
「そういうことになるわね」
大学に通うのに、どうしても実家からでは不便だった。入学には間に合わなかったけれど、先日、ルームシェアという形でようやく部屋が見つかったのだ。
それを承諾してくれたのが、なぎだったというわけ。ちなみに、男性は端から却下した。一人暮らしより不安だし、なにより両親が認めない。
なぎはやたら嬉しそうだった。
「そっかぁ。じゃあこれからよろしくね。わたしの方が先に住んでるお姉ちゃんだから、どんどん頼っていいからね。えっへん」
けれど、
「……言っとくけど、変に仲良くするつもりはないわ」
アタシは冷たい印象を与えるよう、彼女を睨みつけた。良心は痛むけれど、ぐっと堪え、ハッキリと断言する。
「友達とかいらないから」
……あまり、褒められたことでないのは自覚している。
でもアタシは、幼い頃からずっとこうしてきた。何故かはわからない。まるで自分自身の心に脅迫されているかのように、そうしないといけないような気がするから、としか言いようがない。
親しい友人を作ると深く傷つくのだと、遠ざけるべきなのだと、アタシは最初から知っていた。
「部屋を半分貸してくれることには感謝してる。でも必要以上に干渉してこないで。わかった?」
「んー……わかった。ね、白華ちゃんは何食べる? あのね、このケーキが甘くて美味しいんだよー」
「全然わかってないじゃない!」
「一緒の食べよ。お姉ちゃんが奢ったげる」
「聞きなさいよ!」
アタシは店員に怒られた。
~~~
……新しい家に着くまでに、一つわかったことがある。
「ふふん、ここはお姉ちゃんがお会計を……あれ? あれぇ?」
「……オチは見えてるけど、どうかした?」
「お財布忘れちゃったみたい……」
「……アタシが出すわ」
「ここからちょっと距離あるから、お姉ちゃんが荷物持ったげる!」
「いいわよ。アタシのだし」
「そう遠慮しないでっ。お姉ちゃんに任せ……まか……!」
「……せめて一歩は動きなさいよ。ていうかキャスターついてるから」
「あ、みてみて白華ちゃん! 可愛い雑貨がたくさ、ひにゃっ!?」
「ショーウィンドウに思い切り顔から行ったわね……赤くなってる。とりあえず、冷やせるもの買いに行くわよ」
「あ、わたしアイスがいい」
「一瞬で目的を忘れないでくれる?」
根古谷 なぎは、近くにいる者を非常に疲れさせる。ハラハラして見ていられない。好奇心に正直すぎ、何かしようとすると必ずドジを踏んでハプニングを起こす。他人の世話を焼こうとして、できもしないことをしようとする。まったく見知らぬ通りがかりの人でさえ、心配で一度は振り返るほどだ。
シェアルームに着く頃には、もう精神的にぐったりだった。アタシが。アタシだけが。
「うぅ……ごめんね白華ちゃん。頼りないお姉ちゃんで……」
「……別に」
脱力感と疲労感で、それしか言えない。この人、今までどうやって独り暮らししてきたんだろう。
嘆息。
まったく、お姉ちゃんぶるくせに頼れない、むしろ放っておけないなんて、いつ以来――
「……あれ?」
「どうしたの白華ちゃん?」
「……なんでもないわ」
適当にお茶を濁し、思案に耽る。
いつ以来も何も、今まで友達なんて作ってこなかった。なのになんで……。
「疲れちゃった?」
干渉するなと言ったアタシの言葉を欠片も理解してないなぎが、アタシの額に手を当てる。熱はないはずだけど、彼女のふわりとした匂いが漂い、再び頭痛を引き起こす。一瞬、顔が苦悶に歪んだのが自覚できた。
心配そうにアタシを見るなぎ。今日が初対面のはずなのに、彼女の顔が誰かとダブった。彼女自身がもつ、花のような甘い香り。それが感じられる度、記憶の底から何かが急速に浮上する。
幼い頃のアタシ。お姉ちゃん。楽しかった日々。なにげない約束。不安。……迷子。
「っ!」
記憶の中、親友だった女の子と、目の前のなぎが、完全に重なった。
「大丈夫。お姉ちゃんがついてるからね」
「触らないでっ!」
アタシは、彼女の細腕を乱暴に振り払った。目線を逸らすように立ち上がり、呆然としているなぎを見下ろす。
「ど、どうしたの白華ちゃん、わたし何か悪いことしちゃったかな……」
「……全部思い出したのよ。アタシとアンタが初対面じゃないことも。あの日アンタがアタシを裏切ったことも」
「白華ちゃん……? もしかして、本当にあの白華ちゃんなの?」
叩きつける。
「あの日、アンタは約束の場所に来なかった。アタシはずっと待ってたのに、何も言わずにいなくなった! アタシがどれだけ悲しかったか、アンタにわかる!?」
問い、しかし返答などさせない。
「わかんないでしょうね! 今日だって初対面のフリして、あの頃と同じようにアタシを子供扱いして! どうせ内心バカにしてたんでしょ!?」
「ち、違うの白華ちゃん、それは」
「うるさい!」
そしてめいっぱい。
「裏切り者!」
逃げるように、部屋を飛び出した。
~~~
物心がつくかつかないかという頃、とても仲のいい女の子がいた。好奇心旺盛で、ことあるごとにお姉ちゃんぶって、世話を焼きたがって、しかし非常にどんくさい。そんな女の子。
ドジで、抜けていて、見ていて危なっかしい。だから、アタシはその子をお姉ちゃんと呼び慕いながらも、内心「アタシがしっかりして、お姉ちゃんを守ってあげなきゃ」なんて思っていた。
今にして思えば、アタシが小さい頃に作ったケガのほとんどは、ドジを踏むお姉ちゃんを助けようとしたせいな気がしないでもないけど。
それでも、お姉ちゃんの匂いを感じると、お姉ちゃんの体温に包まれていると、ひどく安心したのを覚えている。
「ここ、どこ……? こわいよ……おねえちゃぁん……」
「あ、いた! はっかちゃーん!」
「ふぇ……?」
「もう! ひとりでとおくにいったらだめでしょ!」
どこにいても、必ずアタシを見つけてくれる。迷子になったアタシを真っ先に助けてくれるのは、いつだってお姉ちゃんだった。
普段は抜けてて頼りないくせに、本当に大事な時だけは、絶対にアタシを守ってくれる。……ズルいお姉ちゃん。
「おねえちゃああああん!」
「よしよし。だいじょうぶ。おねえちゃんがついてるからね」
お姉ちゃんを支えられるようにならなきゃ。早く大人にならなきゃ……ドジなお姉ちゃんに呆れていたのか、優しく抱きしめてくれるお姉ちゃんに憧れていたのか、それはわからないけれど。
誰よりも大好きだったことだけは、疑いようのない事実だった。
「はっかちゃん。あした、ふたりでおでかけしよ?」
「ぐすっ、ふたりで?」
「そう! だがしやさん! あっちのおてらのほう!」
「だがしやさん……いく! おねえちゃんといっしょにいく!」
「じゃあ、やくそく」
小さな小さな小指を絡めて。声を揃えて。
「「ゆーびきりげんまんっうそついたらはりせんぼんのーます!」」
でも。
お姉ちゃんは約束を破った。
そして、アタシの前に二度と姿を現すことも、なかった。
~~~
「……それで、お姉ちゃんが迷子になったんじゃないかって思って探しに行って、アタシが迷子になったんだっけ」
湾を臨む大きな橋の上で、アタシは独り呟いた。川に割かれ、左右に大きく広がる夜景。空にあるのは孤独な月だけで、それはまるで、夜空にあったはずの星が、全部地上に落ちてしまったようだった。
「それで、いつの間にか気を失ってて。気づいたら助けられた後で、家にいたのよね」
いつもアタシを見つけてくれていたはずのお姉ちゃんは、助けに来なかった。本当の本当に独り。いくら泣き叫んだって、お姉ちゃんはアタシの頭を撫でてくれない。だいじょうぶ、って言ってくれない。
怖い。寂しい。悲しい。どうして。
一番大好きだった人に裏切られた悲しみを抱えきれず、アタシはその人そのものをなかったことにした。悲しみと共に、記憶の底に封じ込めた。そうしないと、心が壊れてしまいそうだったから。
だから、約束を破られた翌日に「なぎちゃんが引っ越した」と聞かされても、誰の話をしているのか、アタシにはまるでわからなかった。
「……ん」
足元、橋の真下を屋形船が潜り抜ける。楽しそうに笑う客がたくさん目に入った。アタシに気づいた人が手を振ったから、小さく手を振り返した。遠ざかるそれを、独り、見送る。
なんだか、アタシだけが世界から切り離されてしまったみたいだった。
「……はぁ。これからどうしよ」
見知らぬ土地を遠くへ遠くへひた走ったから、ここがどこなのか見当もつかない。財布はキャリーケースの中、スマホもポケットには入れていない。
憂鬱な脳裏をよぎったのは――どこまでもバカげてるけど――なぎのふわっとした笑み。
我に返ると、アタシ自身に向けた、呆れ混じりの嘲笑が漏れた。
「……バッカみたい。何を期待してるんだか」
この歳になってなお、彼女から逃げ出しておいてなお、アタシはまだ、お姉ちゃんに見つけて欲しいなんてことを思っている。多分、あの日から今までずっと、アタシは迷子のままなんだ。
でも、来るはずない。逃げてきたし、連絡は取れないし、行動範囲の狭い幼少期とは違う。仮に互いに会おうと探したって、遭遇するのなんか無理――
「はっかちゃーーん!」
「……え?」
声がした。ふわりと香る花のような、柔らかな声。聞くだけで安心する、頼りがいのある声。……ずっと、聞きたかった声。
幻聴じゃないか。そう思ったけど、アタシを見て走ってくる人影を見るに、どうやら現実らしい。本当に、見つけてくれた。胸の奥が熱を帯びて、視界が少しだけ滲む。お姉ちゃん、って、思わず叫んで、その胸に飛び込みそうになる。
が、
「ダメーーーーッ!」
「……は?」
なぎはアタシの方へ駆け寄ってきて、
「うわぁっ!? ちょっとなに、なんなのよ!」
「ダメ、ダメだよぅ!」
身を屈めたタックルを繰り出し、アタシを押し倒した。絶対に離すまいと、必死にしがみついてくる。
「死んだりしたらダメ! そんなの、お姉ちゃんやだよぉ!」
「はぁ? いや、別にアタシはそういうつもりじゃ」
思い詰めてるから川を見てた訳じゃないんだけど。
しかし彼女は自分の世界に入り込んでしまい、一切聞く耳を持たない。大粒の涙をボロボロこぼしながら、一生懸命アタシを説得しようとする。
「わたし、あの時約束を破るつもりなんてなかったの! ただ、次の日の朝には引っ越しするってことを忘れて、白華ちゃんと約束しちゃって……ずっと謝りたかったの! ごめんなさい!」
「……なら、初対面のフリしてたのは?」
「白華ちゃんがわたしのこと忘れるはずないし、偶然同じ名前なのかなって……」
「だから、そんな偶然あるわけないでしょ……」
なぎにわんわん泣きつかれながら、力が抜けていくのを感じた。
引っ越しの予定をすっかり忘れる。珍しい名前が一致しても、初対面を疑わない。どちらも彼女らしい、気の抜けた話。平常運転。それをアタシだけが深刻になって、空回りしていたのだと思うと、
「……ホント、バカみたい」
ため息しか出なかった。
なぎはアタシの服を涙と鼻水でびしょびしょにしている。結構気に入っている服だから、正直やめてほしい。
「ダメなお姉ちゃんでごめんね! 寂しい思いさせてごめんね! もうお姉ちゃんどこにも行かないからぁ! 嘘じゃないからぁ! 白華ちゃんもどこにも行かないでえええぇぇっ!」
「あーもーうるさい! わかった、わかったってば! どこにも行かないから!」
「うわああああぁぁん!」
人目もはばからずに大声で泣くなぎを、胸の中で抱きとめる。お姉ちゃんぶるくせに頼りない彼女を、アタシが支えてあげないと。まったく、いつまで経っても危なっかしいままなんだから。
そういう、しっかり者の妹のフリをした。
「アタシの方こそ悪かったわ。それより、お腹空いたしもう帰りましょう? アタシ道わかんないから」
「ぐす、お姉ちゃんに、任せて」
えへへ、と締まりなく、けれども心の底から嬉しそうに笑う。無邪気で純粋な、幼さの残る柔らかい笑顔。手を繋いで先導されてると、大きな安心感があって、ちょっと不安だ。
でも、それでいいのだと思う。
「はいはい任せるわよ」
しっかり者のつもりでいる妹には、手を引いてくれるお姉ちゃんが必要だから。
猫柳の花言葉は「自由な心」「親切」
日本薄荷の花言葉は「迷いからさめる」
らしいです。