WORLDSQUAREー出会いー
「どうしたんだ?」
俺は彼女に話かけることにしてみた。
「……」
……無視された。
「……わっ!?」
驚かれた!?いや、驚いたのは俺の方だ……と言うより反応が遅いだけだったのか?とりあえずそれは置いておこう。
「門をくぐれば学校なのに、どうしてこんなところで立ってるんだ?」
俺は面倒見のいいタイプではない、しかし彼女のことは何となく気になってしまったのだ。
「理由…ですか、そうですね……怖いんです、学校に居場所が無いような気がして。……なんて理由になりませんよね?」
彼女はそう言いながら優しく微笑んで見せた、ただ俺にはその笑顔は無理に笑っているように見えた。
「そうか…でもな居場所ってのは与えられるもんじゃなくて自分で作るものなんだぜ、誰がなんと言おうと自分がそこを居場所って決めたなら、そこはお前の居場所だ。おっとこんな時間か、次の授業からは出たいから俺は先に行くぞ。」
俺は彼女をおいて歩き出す……
「……待ってください!」
振り替えると彼女が門をくぐりついてきていた。
「ありがとうございした。私、夜華峰紗綾っていいます、えっとあなたは……?」
「ん?俺か?俺は神郷悠だ。」
「私は1年B組です。神郷さんは?」
「俺と同じクラスだったのか、そういえば空席があったな……あれお前の席だったんだな。」
「たぶんそうだと思います、私は入学式にしか出ていませんから、あはは(汗)」
「ふむ……って笑い事じゃないだろ、ん?ってことはまさかいつも門の前まで来て帰ってるのか?」
「はい、どうしても潜る勇気が出なかったんです。でも今日はおかげ様で学校に来ることができました。ありがとうございます。」
「俺はなにもしてないぞ?」
「そんなことないですよ、居場所は自分で作るものだって……それで勇気を出せました。」
「そうか。」
話してる間に教室に着いた。夜華峰の表情が一瞬驚いたものに変わる……がすぐに落ち着きを取り戻した。
「そっか……もう中学じゃないから知り合いは誰もいないんだった。」
紗綾が小声で何か言った様だが小さすぎてあまり聞き取れなかった。ただなんとなく深くは聞かない方がいいのだけは感じ取れた。
キーンコーンカーンコーン~♪
「おっと、チャイムがなったから席につかないとだな。じゃあな。」
俺は夜華峰に別れを告げ席に着いた。
俺の通っている学校は異能戦闘技術学校。いわゆる異能を使用した技術、戦闘などを学ぶ学校である。
にしても中学……夜華峰に何があったんだろう。
………………うーん、わからん
キーンコーンカーンコーン~♪
「ん、考え事としたら2時間目が終わったか……確か3時間目は異能実技か、確か今日は試合形式か」
俺は席をたち実技室に移動する。
~実技室~
「えー、今から君たちの実力をはなるためにお互いに試合形式での実技を行ってもらう、まずはじめは……夜華峰さんと暁さん」
いきなり夜華峰の試合か…気になるな、俺は思った。中学の事と彼女の能力に関係があるかもしれないと考えたから……
どうもです、結愛です。
WORLDSQUARE第一話
内容が少し薄い気がしなくもないですが……(汗)
小説書くのははじめてなので多目に見てください。
2話もそう遠くない内に投稿するのでよろしくお願いいたしますm(__)m