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逆転戦争2

「マッドファミリーのボスを、俺が潰しましょう」

その言葉は、予想外にすんなりと出た。

「えっ?」

シャルロットさんは、目を丸くして驚いている。

「で、でも…」

心配そうにこちらを見あげてくる。

ぐ、不覚にもときめいてしまう…!

「大丈夫ですよ。俺、こう見えても強いんですから」

安心させるように、笑いかける。

「いくら強くても、相手はボスですよっ!?」

随分と心配してくれているようだ。

ちょっと嬉しい。

「貴女のような美しい淑女の為なら、どんな敵にだって勝ってみせます」

それを聞いた途端、シャルロットさんは顔を紅潮させた。

「そ、そんな、美しいだなんて…」

長い銀髪を一房とり、口付ける。

いつから俺は、こんな気障になったんだか。

「いってきます、姫」

「気を付けて…」

顔をまだ紅く染めながら、そう言った。

シャルロットさんは、これからカナユリに戻るらしい。

俺は彼女の護衛役が来たのを確認してから、ある情報屋に電話をかけた。

「もしもし、虐殺王だ」

『んあ?あー、お前かユキ。何の用だー?』

鼻にかかった甘い声。

ちょっと前に知り合った情報屋、オリヴィアだ。

「マッドファミリーのボスの居場所、分かるか?」

『1000万ハントな』

割と高額だ。

何故そんなに値段がする!?

「はぁー…分かった。早く教えろ」

ニシシシ、と笑い声がする。

『ナヤ共和国の外れのマナイシティだよ。そこの大きな屋敷の中心部』

オリヴィアの情報は緻密で正確だ。

信頼できる、腕利の情報屋。

「分かった。ありがとな。お金はいつものとこに振り込んどくよ」

そういって通話を終了した。

マナイシティは行ったことがあるので、行き方は分かる。

俺はすぐさま駅に向かった。

ついでにオリヴィアの口座にお金を振り込む。

短剣、長剣、拳銃、予備弾倉。

準備は万端だ。

電車に乗り込む。

早く、早く…っ!

早くしないと、カナユリ和平王国が危ない。

俺がボスを殺しても、その情報がすぐに最前線に届くとは限らない。

それに、ボスを倒したからといって、最前線の奴らが止まるとは限らない。

ボスを倒し、最前線に乗り込む。

それが俺の計画だった。

シャルロットさんも、まさか俺が最前線に乗り込む気でいるとは思っているまい。

だが、逐一説明している暇はない!

早くしないと、この間にも戦は続いているんだ。

「まもなく、マナイシティです」

そんなアナウンスが聞こえた。

席を立ち上がる。

電車のドアが開くと同時に飛び出し、走る。

大きな屋敷は…彼処か!

確かに大きくて目立つので、すぐに分かった。

そこまでの道順?

そんなの気にせず、一直線に走ればいい!

パルクール、というやつだ。

時にはビルの屋上を走り、そこから飛び降りる。

また時には、塀を乗り越え手摺を飛び越える。

間に合え…!

屋敷に辿り着いた。

正々堂々と入るべきか、コソコソと潜入するべきか…

悩んでいる暇はない!正面突破だ!

ガードマンは蹴散らす。

ボス討伐を最前線に一刻も早く知らせるため、殺しは最低限。

中心部…此処か!

盛大に扉を開け放つ。

「な、誰だ!」

いかにも高級なソファに腰を下ろし、男は目を丸めた。

「虐殺王だ。マッドファミリーのボスはお前か!?」

ニヤリ。粘つくような気味の悪い笑み。

悪寒を感じた。

「そうだ」

パァンッ!

背後から銃声。

紅い花弁が、飛び散った。

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