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後ろからの攻撃に対処しろ


 九九式狙撃銃で、賢一は串刺しにした警察官ゾンビを盾にしていが、素早く死体を蹴り捨てる。



「焼け爛れているな? さあっ! 次は何だ」


「カアアアアアアアアッ!」


「ウガアーー!」


「グルガアッ!」


「アンタ達は、私たちが倒すわ」


 ゴボウ銃剣から引き抜かれた死体を、背中が赤黒く焦げており、シュ~~と音を立てる。


 賢一は、それをチラ見したあと、額から汗を滴しながらも敵に向きなおる。



 骸骨頭は、雄叫びを上げながら天を向いて、再びレーザーを放出せんと前を向く。



 こうしている間にも、炎が消えてしまい、防弾ゾンビや作業員ゾンビ達が走ってくる。


 無駄弾を撃ったり、味方を誤射しないように、エリーゼは黒いスカンジウムを構えた。



「カアアーーーー!!」


「ウゲェェッ!」


「ブグ!!」


「グフアッ! ギギッ?」


「また撃つのか、こうすれば回避できるぜっ! もう少しで喉を貫けるっ!!」


「火炎は消えた、マシンガンは弾切れを起こしてる? 苦しい戦いになるわね…………」


 骸骨頭が、レーザーを照射するよりも前に、賢一は、スライディングしながら回避する。



 白スーツ姿の黒人女性フレッシャーは、彼に近づいていくが、胸に弾を喰らってしまう。


 黒シャツの白人男性ジャンピンガーも、足を撃たれて、ジャンプできなくなる。



 エリーゼの狙い撃ちにより、連中は死ななかったが、それでも足止めにはなった。


 しかし、腹に射撃を受けても、白人作業員ゾンビはロングナイフを握りながら走ってきた。



「弾切れよ、装填するから耐えてっ!」


「おらあっ! アサシンが後ろから来たぜっ! って、デカブツかよっ!」


「ゴガアアアア」


 自動車の裏で、エリーゼは弾丸を、素早くズラしたシリンダーに込めていく。


 その間、後方に回っていたダニエルは、骸骨頭に近寄ろうとした。



 だが、その寸前に建物から、ガラスをぶち破って、防弾警備員マッスラーが登場した。


 しかも、多数の防弾警備員ゾンビ達を、ゾロゾロと引き連れてだ。



「ギャギャッ!?」


「カアア…………」


「うわっ! ナイフ持ちかっ! しま…………! く、こうなったら」


 二人の援護を受けられなくなった賢一は、作業員ゾンビが振り下ろしたロングナイフを交わす。


 それと同時に、彼は転がりながら、骸骨頭のレーザー照射も回避しようとする。



「これでも、喰らえっ! おらっ! おらっ!」


「カアッ!?」


「グエ?」


 骸骨頭が口を開いた瞬間、賢一の投げた手榴弾が、顔面に当たって跳ね返る。


 それが、今度は作業員ゾンビの腰にぶつかり、地面に落下すると転がる。



「うわあっ!? 俺、一人だけで相手できないってのっ? はあ、手榴弾…………おわあっ!」


 ダニエルを、追い込もうとする防弾警備員マッスラー達にも、多数の手榴弾が投げられた。


 次の瞬間、少し時間が立つと、アチコチで爆発が起こり、ゾンビ達を纏めて吹き飛ばしてしまう。



「クエエ…………」


「新型だから警戒していたし? 射撃しようにも、他のゾンビ達も相手にせねば成らない…………次々と走ってくるゾンビ達を前に、手榴弾を投げる暇はなかった…………だが、最後に隙ができた」


 爆発で、手足が四散した骸骨頭を前にして、賢一はゴボウ銃剣を向ける。



「ダニエルは裏に回り、エリーゼは援護射撃…………俺が前に出ていた? だが、これで終わりだっ! チェックメイト」


「カアーーーー!!」


 賢一が、一突きすると、骸骨頭のアゴから脳天にかけて、ゴボウ銃剣が深々と貫いた。


 すると、奴の口から叫び声が聞こえるとともに、赤い血液が流れ出てきた。



「レーザーに見えたのは、高熱で沸騰された血が、光っていたんだな」


「賢一、助かったが? 今のはヤバかったぜっ! これからは気をつけて、投げろよっ! マジで頼むぜ」


「アンタらっ! 黄昏てないで、こっちを頼むわっ! まだ、ゾンビが残っているのよ」


 骸骨頭の死体を見下ろしながら、キラキラと光る血溜まりを見て、賢一は呟く。


 ダニエルは、両拳をギュッと掴みながら、大袈裟に手を振って、文句を言ってきた。



 そんな二人を余所に、エリーゼは自動車の反対側に来ると、M700を構えた。


 スコープの十字照準を、マッスラーに合わせると、彼女は引き金を動かす。



「ゴアッ!?」


「グバ…………」


「ギエエ?」


「ひええっ!? 援護が来ましたっ!?」


「やっと来たのかい? もう、終わりかと思ってたよ」


「早く来てくれっ! こっちは持たないぞっ!」


 マッスラーが倒れた瞬間、他のゾンビ達を相手にするメイスーは九四式拳銃を撃っていた。


 対するモイラは、マチェットを振り回したり、回し蹴りを放ったりしている。



 白人兵士ジャンピンガーは、鼻の頭に穴が開き、空中から落下すると動かなくなる。


 次いで、アジア系の警備員ゾンビが、胴体を刃に着られて、吐血しながら倒れた。



 二人が活躍している間、ジャンは後方の業務用ワゴンに上がり、モスバーグ500から散弾を放つ。


 アンデッドの群れは、銃撃されても止まらずに走ってくる上に、特殊ゾンビ達まで混ざっていた。



 防弾マッスラー、ファットゲロー、スピットゲローからなる集団が猛牛の大群がごとく押し寄せる。



「危ないな? 俺も狙撃する…………ダニエル、さっきは驚かせて済まなかったが、背中は任せたぞ」


「はあ? ったく、分かったぜっ! こき使いやがって」


「良いから、はやく撃ってよ」


 九九式狙撃銃の銃身下部にある単脚を開き、賢一は、クリップに挟まれたライフル弾を装填する。


 それを、自動車のトランクに載せると、左斜めに装着されたスコープを覗き、敵を狙撃する。



 放たれた弾丸は、ファットゲローの頭に命中して、一撃で奴を仕留めた。



 悪態を吐きながらも、ダニエルは後方で、トンプソンを握りながら、ゾンビ達を射殺していく。


 エリーゼも、小走りする作業員ゾンビ&OLフレッシャー達を、M700で撃ち殺した。


 連中は、胸部にライフル弾が貫通したらしく、二体同時に倒れたのだ。



「援護感謝するっ! このまま、体格の良い連中を始末してくれっ!」


「ブゲェッ!?」


「バギア~~」


「グガガ…………」


 モスバーグ500のポンプを引き、ゾンビ達をジャンは、次々と射殺していく。


 白人兵士ゾンビは頭を撃たれ、黒人警官ゾンビは腹に散弾が当たり、白人ゾンビは転んでしまう。



「ガルルルルッ!?」


「グルルルル!!」


「ひぇーー! 来ないでっ!」


「メイスー、危ないわっ! ぐっ!」


「グオオオオッ!」


 メイスーの間近にまで、兵士フレッシャー達が迫り、彼女は咄嗟にソードオフを取り出した。


 それを助けに行こうとするも、防弾マッスラーが彼女の前に立ちはだかる。



「きゃっ! いやっ! このっ!」


「グアアッ!?」


「ギョエーーーー!」


 メイスーが、ソードオフの引き金に指をかけた瞬間、散弾が横に広がりながら放たれた。

 

 拡散した黒粒は、押し寄せるゾンビ達の首や胸に当たって、連中を押し倒す。



「た…………助かった? はっ! 次のが来るわっ!」


「グワ~~~~!?」


「ギュアア…………」


「ゴアアアアーー! グアッ! ウグ~~~~!!」


「はっ! やったねっ! 援護が来てくれたわっ!」


「俺も前線に出るっ! 射撃は連中に任せたぞっ!」


 メイスーは、直ぐにソードオフを折り曲げ、バックステップしたあと、二発の散弾を込める。


 防弾兵士マッスラーの足に、遠くから弾が当たり、さらに胸部にも風穴が開く。



 モイラは、体制を崩した奴を狙い、マチェットの刃で、首を袈裟斬りにする。


 そこに、ハリガンバーを握りながら、ジャンも現れると、ゾンビの群れに突っ込んでいった。



 こうして、賢一たちはゾンビ集団を殲滅するべく、攻勢に出た。

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