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スカルヘッド


 ワゴン車の上から、ジャンは腰だめで、火を吹き続ける九九式軽機関銃を左右に振るう。


 それで、大抵のゾンビは蹴散らされたたが、疎らになった群れは勢いを落とさず走ってくる。



「弾切れだっ! 少し待ってろ」


「ああ、かなり数は減ったから助かるぜ」


「ギャアアーー!?」


「グルアアーー!!」


 ジャンは、バッグから予備弾倉を取り出すと、その間に賢一は、フレッシャー達に突っ込む。



「おらっ! それ、それ、それ、それっ! 凄い数だな、一向に減る気配がない」


「グルアッ!」


「ウゲッ! アガッ!」


「グガッ!」


「ガ、ギ、ギギ…………」


 賢一は、九式式狙撃銃に取り付けられた、ゴボウ銃剣で、防弾警備員ゾンビの右目を突っつく。


 アジア系のフレッシャーは、右足を刺されたあと、銃床で足払いされる。



 バックステップしたあと、再び前に出て、アジア系の女性ジャンピンガーに、蹴りを放つ。


 横から着た投擲ゾンビは、刃物を投げる前に、突撃していき、腹を串刺しにして投げ飛ばす。



「こっちからも来てますっ!」


「不味いわね、止めるわよっ!」


「これが、ゾンビゲームのホードか?」


 メイスーは、M1カービンを連射して、モイラもM4カービンを構えて、ゾンビの群れを迎え撃つ。


 ダニエルは、左右から飛びかかってくるジャンピンガーを見つける度に、ボロナイフで斬り捨てる。



「不味いなっ!」


「グギャッ!」


「ウギギィーー!」


 ジャンは、九九式軽機関銃を抱えながら走り、ダニエルの前にでると、今度は車に向かう。


 二脚を、ボンネットに載せると、左斜め横から道路を埋め尽くすゾンビの大集団を機銃掃射する。



「あっちも、人手不足か? だが、俺たちだって同じ状況だぜっ!」


「そのようね…………なら、ライフルだけじゃ間に合わないわね」


「助かったぜっ! ブラザー!」


「ああ、今度は賢一たちを頼むっ!」


 賢一は、発砲ゾンビや防弾フレッシャーの数が増えてきたため、特殊警棒に武器を持ちかえる。


 そして、向かってくる小走りゾンビ達の頭を叩いたり、足を蹴っとばす。



 前衛に立つ、彼を支援するため、エリーゼは丸められた紙に着火した火炎瓶を投擲した。


 道路に落下した幾つもの瓶は、ガシャンと音を立てると、炎を燃え上がらせる。



 それにより、ゾンビの群れは火に包まれる者も出てきて、戦いが少し楽になる。



 ダニエルは、礼を言いながら、トカレフを抜いて、屋上や屋根からくるスピットゲローを狙う。


 九九式軽機関銃で、ジャンは正面から突撃してくる連中を何発かずつ弾を当てる。



「火炎で、敵が燃え始めたか…………近距離ならば、俺の方が強いっ!」


「グエッ! ガハッ!」


「あとは、サブマで数を減らすわ? うっ!?」


「ゲロロ~~~~!」


 特殊警棒で、賢一は防弾警備員ゾンビの頭を叩き、胸ぐらを掴んで、肉盾にする。


 それにより、アジア系女性の投擲ゾンビが投げたペティナイフを防御した。



 エリーゼは、M700を背中に回すと、MP28を取り出し、連射しようと両手で構える。


 しかし、スピットゲローが放った強酸が、左腕に当たってしまった。



「エリーゼッ!! このっ!! くたばりやがれっ!!」


「ゲローー!?」


「ウゲ、ガハッ?」


「グヘ…………」


 CF98を取り出して、賢一は警備員ゾンビを撃ち殺し、作業員ゾンビの脳天に風穴を開ける。


 モップ棒を持っているアラブ系ウォーリアーは殴られる前に膝蹴りを喰らわせ、顎を撃ち抜く。



「エリーゼ、無事かっ! 前は任せろっ! この、この…………」


「ギュッ!?」


「ウガアアアア」


「私なら大丈夫よ? 銃は撃てるから、少し退いて」


 賢一は、白人女性フレッシャー&黒人ゾンビを、CF98で撃ち殺す。


 次いで、ラテン系ジャンピンガー&アラブ系の女性フレッシャーを特殊警棒で、ひたすら殴る。



 敵が、エリーゼに近づかないように、彼は壁役タンクとして、もっと前に出る。


 シュ~~と、皮膚が焼けただれる不快な音を聞きながら、彼女は左腕に鋭い痛みを感じる。

 


 だが、それでも弾倉を握る手に力をこめて、炎の合間を通り抜けるアンデッド達を撃ちまくる。



「グアアアアアア?」


「ウゲェ~~!?」


「ブベッ!!」


「グフッ! ギュッ?」


「本当に、大丈夫なのか? 骨まで溶けてないのか? っと…………こっちも、ヤバイな」


「そこまでの怪我なら、泣き叫ぶわ? 貴方だって、火傷は大丈夫なの?」


 赤いTシャツ姿の黒人女性ゾンビは、腕が炎に触れてしまい、体が燃えてゆく。


 水色スーツの白人男性フレッシャーも、足元からズボンに火が着いて、体が焼けていった。



 特殊警棒を握る賢一は、黒人兵士ジャンピンガーの鼻を叩き、襟首を掴んで投げ飛ばす。


 次いで、白人警備員ゾンビの首にラリアットを喰らわせ、倒れた隙を狙い、頭を踏み潰した。

 


 痛みを耐え、ポーカーフェイスを装いつつ、エリーゼは、MP28を乱射する。


 弾幕を張って、彼女は火炎の隙間を走ってくるアンデッド達を迎撃しようとした。



「火傷の痛みより、目の前の敵っ! だろ?」


「そうね」


「グアアアアアア」


 特殊警棒を豪快に振り回す賢一、MP28を派手に撃ちまくるエリーゼ。


 そんな両者は、うまく敵を倒していけると思っていたが、そこに新手が現れた。



「クエエ、ギャアーー」


「何だ、アイツ…………うわ、危なっ!?」


「スカルヘッドのゾンビ、ビームを撃ってくるわ」


 アンデッド達に、一体の黒焦げた骸骨頭を持つ、不気味なゾンビが現れた。


 その両目からは、拳銃みたいに赤いビームが、交互に発射されてきた。



 キラキラと光るビームを見るや否や、賢一は即座に避けるべく、黒い乗用車の陰に飛び込んだ。


 同じ場所に逃げ込み、エリーゼは両腕を頭上に掲げて、適当にMP28を連射する。



「焦った…………アレは、どう言う原理だ? SF映画じゃあるまいし? こうなったら、下手には近づけない」


「なら、撃てば良いだけ? あるいは後ろから近づけば何とかなるわ」


「おらっ! お前ら、助けに来たぜっ!」


 賢一とモイラ達は、真剣な顔つきで骸骨頭の対策を考えながら呟く。


 そして、他のゾンビ達が近づかぬように、CF98、スカンジウムなどを車から撃つ。



 そこに、ダニエルが走ってくると、トンプソンを乱れ撃ちして、複数の敵を攻撃する。


 しかし、彼も黒いスケルトンのようなゾンビに気がつくと、奴に銃口を向けた。



「クアアアア、ガーーーー!!」


「このやろ? うわああ、危ねっ!!」


 骸骨頭は、口から赤いレーザー光線を吐いて、横凪に照射したのだ。


 異変を感じ取ったダニエルは、それを避けるために、すぐさま地面に伏せた。



「あっぶねーー!?」


「ダニエル、そのまま奴の後ろに行くんだっ! 俺が注意を惹き付けるっ!」


「はっ! 今、飛び出すのは危ないっ! …………たく、仕方ないわね」


「クエエ~~」


 ダニエルは、真後ろの黄色いジープが焦げ付き、黒い横線からシュ~~と音が聞こえるさまを見た。


 彼が立ち上がるよりも前に、賢一は素早く走りだし、九九式狙撃銃を構えて突撃する。



 エリーゼは、左右の炎を避けてくる発砲ゾンビや投擲ゾンビ達を、スカンジウムで狙う。


 もちろん、時おり発射される骸骨頭の連続ビームを避けながらだ。



「あ、後ろだと? やって見るが、連中を避けなければなっ!」


「頼むっ! この骸骨頭は、ファットゲローと同じで、後ろに回り込むと倒しやすいはずだっ!」


 ダニエルが走っていくと、アジア系のゾンビが立ちはだかるが、彼は蹴飛ばしながら避けていく。


 多数のゾンビ達が、彼に群がっていくが、乗用車から飛び出た賢一にも、連中は近寄ってくる。



「カアアアアーーーー!!」


「クエッ!?」


「殺られるかよっ!」


 骸骨頭が、再び口を大きく開き、右から左へと、真っ赤なレーザーを照射する。


 九九式狙撃銃で、串刺しにした警察官ゾンビを盾に取り、賢一は攻撃を防ぐことに成功した。

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