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上空からの悪魔飛来


 上空から、プロペラが回る音が聞こえるとともに、機関銃が連続で火を吹く。



「うわあーーーー!? 」


 ダダダダと、機銃掃射する音が聞こえると、近くの軽トラ&バン等が、大爆発を起こす。


 軽自動車の真下に隠れる賢一は、ポンッポンッと、タイヤが転がるさまを見ながら驚く。



 と、同時にガンッカンッカンと言う近くの鉄板板を貫く金属音が響き渡る。


 それが終わると、方向転換したアエルマッキは、複数の爆弾を投下した。



「きゃああああーーーー」


「逃げろおおぉぉ~~~~!!」


 機銃掃射から生き延びたは良いが、落とされた爆弾を見て、モイラは直ぐさま建物の隙間を目指す。


 ジャンは、頭を抱えながら路上に倒れて、爆風から身を守ろうとする。



「今度は爆弾…………息つく暇がないわね」


「し、死にたくね~~~~!?」


 どこに隠れていたのか、トラックや乗用車からダニエルとエリーゼ達が、一気に駆け出してくる。



「ひゃああああっ! 死んじゃうううう、あっ!」


「メイスー!? 危ないっ!」


 近くのスポーツ用品店まで、メイスーは逃げ込もうとしたが、転んだ拍子に体が宙を舞う。


 そんな彼女を捨てては置けず、賢一が覆い被さるようにして、その身を守ろうとした。



 アチコチで、小さな爆発が起こり、自動車や建物の一部を破壊する。


 ただ、車両はエンジン内のガソリンに引火したらしく、派手に吹き飛んだ。



「熱つつつつっ!!」


「賢一さんっ!」


 賢一は、両手の甲に火が着いてしまい、大慌てで、ひっくり返した掌を路上に叩きつける。


 パンパンと地面を叩く、彼を心配して、メイスーは目を見開いた。



「心配するな? 手の甲を軽く火傷しただけだ」


 そう言いながら、賢一は立ち上がったが、手は焼け焦げており、顔には苦渋の表情を浮かべる。



「大変っ!? 包帯を巻かなきゃっ!」


 慌てながら近づいていくメイスーだったが、彼の手に触る訳にもいかず、困り果てる。

 


「それらしき物は、無いね…………消毒綿とテーピングだけなら有るから、垂らすわよっ!」


「あ、ちょっと? ぐああああーーーー! 染みる、染みるっ!」


 モイラは、ポケットから取り出した治療道具を、賢一の手に近づける。


 それが火傷に触れると、鋭い痛みがほとばしり、賢一は思わず叫んでしまった。



「お前ら、生きてたかーー? 今のは、ヤバかったぜ…………」


「ふぅ? 何とか生き残れた」


「負傷したのかっ! いや、治療は済んだようだな」


 何処からか、ダニエルは疲れた感じで現れると、壊れていない乗用車に、右手をのせた。


 エリーゼも、若干疲弊たような表情に成りながら、こっちに歩いてきた。



 うずくまる賢一の姿を見て、ジャンは素早く駆けつけたが、冷静に状況を把握しようとする。


 そんなこんなで、擦り傷などを全員が負ったが、取り敢えずは無事だった。



「痛たた、くぅ~~! 消毒液が染みるぜっ!」


「我慢しなさい?」


「それ、どこに有ったんだ?」


 手当てしてもらった賢一は、両目をギュッと瞑りながら、顔に苦渋を浮かべる。


 子供に言いきせるように、モイラは叱りながら、余ったテーピングを胸ポケットに仕舞う。



 ジャンは、治療道具を見ながら、今まで戦ってきた敵が持っていただろうかと思う。


 そんな中、彼らは後ろに振り返り、ピックアップの方を気にした。




「前に、警備員たちを倒した時に拾っておいたのさっ! それより、どうする? 車が…………」


「これじゃ、もう乗れないな」


「俺たちのなんて、粉々だぜ? しかも、炎上しているし」


「まあ、生きてただけでも、ラッキーと思わないとね」


 賢一たちが乗っていたピックアップは、右側の車輪が外れており、窓ガラスも粉々に割れている。


 武器や道具などが、残ってないか確かめるため、ジャンは傾いた残骸に歩いていく。



 後ろのダニエルが操縦していた方は、完全に燃えており、黄色い炎が揺らめいていた。


 溜め息を吐きながらも、いつものポーカーフェイスに表情を戻して、エリーゼは呟く。



「仕方がない、歩いていこう? だが、その前にやる事ができたな」


 賢一は、目付きを鋭くさせて、自分たちが周囲から、方位されている事に気がついた。


 その言葉が出た瞬間、アチコチから、ジャンピンガーが跳び跳ねてくる。



「来たかっ! クレー射撃の要領でっ!」


「ギャッ!」


「グエッ!?」


「グゲゲーー!!」


 そう言いながら、賢一はAR15で、大きなオレンジ屋根や屋上を、敵が飛び降りた瞬間を狙う。


 白人女性ジャンピンガーは、胸を撃たれて、まっ逆さまに落下していき、頭が潰れてしまった。



 黒人ジャンピンガーも、腹を穴ボコだらけにされてしまい、血を吐きながら手摺に倒れる。


 スピットゲローも、群れに混じっているらしく、路上に立つ、やつの脇腹を弾丸が貫いた。



「やっぱり、音に引き寄せられたわねっ!」


「反撃だっ! 空中で、撃ち落とすっ!!」


 M4カービンを何発かずつ連射して、モイラはスピットゲローの脇腹から、強酸を撒き散らさせる。


 モスバーグ500で、ジャンは弧を描くように飛んでくるジャンピンガーを撃ち落とした。



「ひぇっ!? 嫌な予感が当たりました」


「マシンガンで、撃ち殺すぜっ!!」


 M1カービンで、ピョンピョン跳び跳ねながら、近づいてくる敵を、メイスーは撃退していく。


 トンプソンを連射して、ダニエルは近づいてくるウォーリアー達を撃ち倒す。



「後ろからも来るわよ?」


「ウゴアアッ!?」



「ギャアアーー!!」


「グルア~~~~」


 バンッと射撃音を出して、エリーゼはM700で、マッスラーの頭部を狙撃する。


 彼女が、ボルトを後退させている間に、武器を握るウォーリアー&フレッシャー達が走ってきた。



「あっちからも来やがったかっ!」


 賢一は、AR15を撃ちまくり、弾切れになると、ピックアップに戻った。


 そして、九九式狙撃銃を持ちだして、エリーゼよりも前に飛びでた。



「銃剣で、串刺しにしてやるっ! さみだれ突きだっ!」


 すばやく、賢一がゴボウ銃剣を前に突きだしては、フレッシャー達の頭を、刀刃が貫いていく。



「ギョエエーー!!」


「グルア…………」


「ウグアアエェェ?」


 灰色ツナギ姿の白人女性フレッシャーは、眉間を深々と刺されて、後ろに倒れる。


 黒ワンピースの黒人女性ウォーリアーは、トレンチメイスを持ちながら襲ってきた。



 しかし、それよりも先に、鼻骨ごと顔面に切っ先を突っ込まれてしまった。


 次いで、元ギャングの悪漢ゾンビが、グロック17を乱射してきたが、一発も攻撃が当たらない。



「不味いなっ!? 近づいたら、撃たれちまうっ!! アレは弾が20発も入るからなっ!!」


「ガアッ!」


「なら、私が仕留めるわ…………」


「グゥゥエエエエッ!?」


 黒人漁師ウォーリアーの振り下ろすオールを、賢一は、バックステップで回避しながら愚痴る。


 その隙に、エリーゼはM700に装着されたスコープを覗いて、発砲する悪漢ゾンビを仕留めた。



「ギエエエエーー!」


「グイーー」


「ガオオ~~」


「グルルゥゥゥゥ」


 白人警備員ゾンビが、建物の陰から現れると、ベレッタ98を連射しまくる。


 黒人女性兵士ウォーリアーは、ハチェットを握りしめながら突撃してきた。



 白人作業員ゾンビは、小走りしながら、釘打ち機から釘を乱射してくる。


 赤ビキニの白人女性フレッシャーは、両腕を振り回しながら走っきた。



 他にも、多数のゾンビ・ウォーリアー・フレッシャー・ジャンピンガーからなる群れが走ってくる。


 しかも、防弾ゾンビや発砲ゾンビが多く、下手に近づくことも出来ない。



「お前ら、不味いなっ!! 援護してやるっ!! 今度は、あっちかっ!!」


「グゲエエーー!!」


「ゴベエエーーーー」


「ギャアアーー!?」


「ゲロロッ!」


 ワゴン車の上に飛び乗ったジャンは、腰だめで抱える九九式軽機関銃で、敵を一掃しようとする。


 その射撃を受けて、発砲ゾンビや防弾ゾンビ達は倒れていき、フレッシャー達も吹き飛ばされる。



 スピットゲローは、喉を撃ち抜かれてしまい、ピューーと、地面に強酸を噴出する。


 大量のゾンビ達は、数を減らしたが、まだまだ群れは盛んに突撃してきた。

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