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勝利した後


 賢一たちは、辛くも勝利を掴むことが出来たため、武器を拾っていた。



「最後は、俺が仕留めたぜっ!!」


「騒いでる暇があるなら、武器を拾って」


 崩れ落ちるように倒れた防弾兵士マッスラーを見て、ダニエルは両手を上げながら叫ぶ。


 一方、嬉しそうな彼に対して、エリーゼはハチェットを振るい、死体が動かないかと攻撃する。



「アンタら? 民間人の救出部隊かい? 私たちは、まだ探索任務があるから、これは、貰っていくよ?」


「そうだ、君たちの援護がなかったら、負けていただろう? それだけは渡そう」


「ギャングと撃ち合っていたら、ゾンビ達が近寄ってきたのよ…………」


 チェストリグで、死体に絡まっているM4カービンを、モイラは拾った。


 また、発砲ゾンビと化していたラテン系の女性警官が握っていたグロック17も取り上げた。



 ラテン系の警官は、疲れたような顔で、亡骸を蹴りながら話しかけてきた。


 モスバーグ500で、アラブ系の警官も同じく、銃口を躯に向けて、慎重に突っついてみる。



「その二つは、救ってくれた礼に上げよう」


「まだ、民間人も奥に隠れているから、あまり私たちの武器を取らないでれよ」


「武器弾薬が欲しければ、ギャングのを持っていっ、てちょうだい」


 ラテン系の警官は、そう言いながら斜め上に、ポリスモデルを向けて、新たな襲撃に警戒する。



 グロック17を握るアジア系の女性警官は、建物に向かいながら話す。


 アラブ系の女性警官は、バスケットコート正面入口から右側を指差した。



「ふむ、仕方がないな…………俺たちは、ナイフを回収するしかない」


「弾が殆ど、ないです…………」


 自らが投げていた投擲武器ペティナイフを、ジャンは死体から引き抜く。


 メイスーは、26年式拳銃のシリンダーを、ずらして、空薬莢を地面に捨てた。



「向こうに、ギャングのバンがある? そっちには大量の武器があるだろう」


「さあ、こちらへどうぞ」


「終わったのか?」


「まだ、安心できないわよ…………」


「ふぅ~~! 武器を回収したら、我々は去る? 君たちは」


 レキシオ357を、ホルスターにしまってから、アジア系の男性警官は、左側に向かっていった。


 ラテン系の女性警官も、しばらくすると、屋内から生存者たちを連れ出してきた。



 バスケットコートは、コの字型に建物が囲まれており、真ん中からゾロゾロと彼らは歩いてくる。


 何人かの非武装民間人である集団は、顔に不安や恐怖を浮かべながら、ただ進むしかない。



 太平洋系の生存者は、死体になるべく近づかないようにして、こちらに向かってくる。


 黒人女性の生存者も、ゾンビが起き上がらないかと、ヒヤヒヤしながら不安そうな表情を浮かべる。



 そんな彼らを余所に、白人警官が溜め息を吐いたあと、賢一たちに目的を尋ねてきた。

 


「俺たちは、ひたすら奥に向かう? そっちは川の検問所を越えたら、スーパーに向かうといい…………そこは安全だし、ここから一番近いからな」


「分かったぞ、そっちも達者でな」


「私たちは、車に乗っていくわねっ!」


 賢一と話し終えたばかりの白人警官とラテン系たちは、バスケットコートから出ていく。



「行ってしまったか…………」


 ワゴン車である三菱アドベンチャーが、勢いよく走り出すと、エンジン音が辺りに反響する。


 続いて、パトカー型トヨタ・イノーバが、バスケットコートを通りすぎていく。



 白い車体に、青いラインが引かれた車両が通っていくと、次に大きなエンジン音が聞こえる。



 最後尾は、荷台に生存者たちが乗せられた白い中型トラックが走っていってしまった。


 それらを見て、賢一は呟いたあと、車両部隊が走ってきた方へと歩いていく。



「警備員、兵士ゾンビ、悪漢ゾンビからは~~? ベレッタ98、コルト45、26年式拳銃が取れたわね? メイスー、弾を上げるわ」


「はい、これで補充ができますっ!」


「丸ノコ、ペティナイフ、特殊警棒やダイバーナイフか? ダイバーナイフは俺が貰ってやるか?」


「鉄パイプ槍、竹槍、マチェット、ロングナイフ…………かなり落ちているな~~? こりゃ売れば金になるぜ~~~~」


 路地の方に倒れている発砲ゾンビだった死体を調べて、モイラは武器などを拾う。


 彼女から、メイスーは弾薬が入った小さな紙箱を受け取り、ポケットやシリンダーに込めていく。



 ジャンは、白兵戦用と投擲用の武器を集めたあと、ピックアップに持っていく。


 ダニエルは、ニカッと笑いながら同じく、刃物や槍などを積み込んでは、他に道具はないかと探す。



「ギャングの死体からは、レミントンM870、M1カービン、グリースガン、ウージーか?」


「こっちのは、ベレッタ98が落ちている…………二丁ね? イラクのイタリア軍の取材で、よく見たわ」


 道路のゴチャゴチャとした方には、自動車や中型トラックが停まっていた。


 中でも、目立つのは後部ドアが開いたまま停車している白い業務用バンだった。



 そこに倒れているギャングの亡骸は、ゾンビ達から攻撃され過ぎたらしく、酷い傷痕が目立つ。


 賢一とエリーゼ達は、手際よく武器を拾っていくが、罠や奇襲を警戒して、気を抜かない。



「バンの中には、十四年式拳銃、CF98…………他にも予備弾倉が多数か…………」


「45ACP、8ミリ南部弾、9ミリ弾、散弾とかの紙箱が幾つかあるわね? みんな自分のに弾を込めといて」


 バンの中に置いてあった武器弾薬などを見て、両手に拳銃を掴みながら、賢一は呟く。


 エリーゼは、弾薬箱のイラストや記載されている名前を読んで、9ミリ弾を摘まむ。



「このギャングから、弾帯ベストと弾帯を貰うか? そろそろ、もっと予備弾倉を運びたかったからな…………緑色だと目立たないしな」


「私も弾帯を貰っておくわ? 弾数を増やさないとね」


 バンの左側に、転がっている頭がない死体から、賢一は装備を剥ぎとる。


 モイラも同じく、四個だけ弾帯を取り外して、腰のベルト両脇に装着率した。



「さて、行くとしようかっ! ここからは車を退かすぞ」


 全員が、弾込めやアイテムの回収を終えると、賢一は、車両と残骸などが散らばる道路を歩く。


 彼らは、邪魔な車に乗り込み、左右に移動させたあと、再び自分たちのピックアップに乗った。



 賢一は、率先して除去作業を行い、道を切り開くと、疲れた顔になりながらも歩くのを止めない。


 こうして、漁港のある地域に向かって、一行は休む間もなく、進むこととなった。



「さて、ビル街を抜けたぞ? こっちは観光用のビーチか? 高級住宅街か? アルカディアは綺麗だなあ? ロシア兵の代わりに、ゾンビが歩いちゃいるが…………」


「空挺スペツナズの方が、マシだったわっ! 船だったら、もっと不味かったわよ」


「いったい、何の話をしているんだ?」


 ピックアップが走る中、運転する賢一が不意に呟くと、モイラが直ぐさま反応した。


 しかし、ジャンは二人が何を言っているのか分からなくて、頭に?マークを浮かべる。



「ギャルアアアア、ゴベアッ!?」


「何でも無いさ、ギリシャ神話と聖書に登場する美しい場所の話だ…………」


「はあ?」


 防弾ゾンビを引き殺したあと、賢一は何気なく呟き、ジャンは相変わらず困惑するだけだった。


 そんな中、ピックアップは美しい森や草地などに囲まれた高級住宅街を通りぬけていく。



「ん? ギャングだなっ! 止めるぞーー!?」


「ちょっ! うわあっ!」


「ぐっ!? 悪党が出たかっ!?」


 左右を、木々と家に挟まれた場所までくると、賢一には、銃を持っている敵が見えた。


 そのため、ピックアップを右側に寄せながら急停止すると、モイラとジャン達は驚いてしまった。



「すぐに、草むらに入れっ!?」


「敵襲だよっ!? アンタらも入りなっ!!」


「おいっ! マジかよっ! 今度は、銃撃戦かっ!」


「ひええっ! このライフルを使わなきゃっ!」


「この距離じゃ、私の武器は弾が届かないわ?」


 右側の草むらに、賢一は飛び込むように入ったあと、急いで地面に伏せた。


 モイラも荷台から飛び降りると、同じようにして、ギャング達の動きを睨む。



 ダニエルは、運転席から走りだして、近くの太木に隠れてから、トンプソンを構える。


 メイスーはM1カービンを手に取ると、荷台の中で頭を下げたまま、身動きしなくなった。



 カメラを構えながら、屋根の上に両肘を置いて、エリーゼは、望遠レンズで敵を眺める。



「たのむ、助けてくれーー!?」


「俺たちは、避難所が必要なんだ」


「おい? 何か言っているぞ、それに女性や老人、子供が見える?」


 遠くで叫ぶ、白人ギャングと黒人ギャング達は、タトゥーやピアス等、凶悪そうな見た目だった。


 しかし、ライフルやショットガン等を両手で掲げる連中は、疲れきっているに見える。



 その様子を眺めて、ジャンは荷台の上で、クロスボウを構えながら呟く。


 確かに、ギャング達のような格好をしている連中だけではなく、さまざまな人々が見えた。


 ■ ビークル&武器説明。




 ⭕️ 三菱アドベンチャー。



 本当のモデル名は、フリーとカーを合わせた造語で、どちらも台湾語で、車を意味する。


 フィリピンでは、三菱アドベンチャーとして、発売されたワゴン車である。



 インドネシアでは、三菱クーダ、ベトナムでは三菱ジョリーとして販売された。



 プロケトでは、パトカーとしても、国家警察に採用されている。



 ⭕️ トヨタ、イノーバ。



 キジャン&イノーバは、トヨタ自動車がインドネシア、中近東等で販売している多目的車《MPV》である。


 または、ミニバンであり、おもに三列シート型、各国で販売されている。



 キジャンの後継として、イノーバが開発、インドネシアにある工場で、生産された。



 プロケトでは、国家警察に、パトカーとしても使用されている。



  ⭕️ ウージー。 イスラエルサブマシンガン



 片手で撃てるように見える短機関銃だが、近距離では弾丸をバラまける。


 イスラエル軍が作った武器で、小型の割に重いため、反動を制御しながら連射できる。



 より、性能が高いMP5が、世界各国で採用された後も、値段や整備性の良さから重宝された。


 特に、中小国や傭兵部隊などでは、MP5より砂塵に強いため、非常に好まれた。



 ■ 弾薬。



 ⭕️ 45ACP。



 コルト45。

 グリースガン。

 トンプソン。



 ⭕️ 8ミリ南部弾。



 十四年式拳銃。



 ⭕️ 9ミリ弾。



 ベレッタ98。

 CF98。

 グロック17。

 MP28。

 ウージー。



 ⭕️ 散弾。



 パイプガン。

 モスバーグ500。

 レミントンM870。

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