巨デブ野郎を、ぶっ飛ばせ
賢一たちは、バスケットコートを戦場にして、巨漢ゾンビに苦戦していた。
もちろん、ゾンビ達も、ゾロゾロと建物の窓やドアなどから現れ続ける。
「グアアァァーーーー!?」
「ギャウウウウッ!!」
「グルルルルゥゥ?」
「ギャイイイイ~~~~!?」
「後ろからも来たかっ! うりゃ、あのデブを倒すのを邪魔するなっ!」
「援護するよっ! ザコは任せてっ!」
黒ビキニの黒人女性フレッシャーが走り、窓からは、作業員ゾンビが窓から飛び出てくる。
屋上からは、白人ジャンビンガーが降りてきて、ドアからはスピットゲローが現れる。
ARを撃っていた賢一は、背後から迫るゾンビに気がつくと、思いっきり蹴飛ばす。
モイラは、マチェットを振るうと、警備員ゾンビの腹を切り裂き、それから右腕を切断する。
「まだまだ、来るわねっ! 斬りまくるしかないわっ! 覚悟するのよっ!! 後ろからなら、反応できないでしょうっ!」
「俺は強面だが、そうなのは見た目だけだぜ…………たく、やるしかないのかーー!」
「ギャウアアアア」
「グルアアァァーーーーーー!!」
エリーゼは、スーツ姿ゾンビを何度も、ハチェットで、交互に叩きつける。
その後ろでは、走ってくる白人女性ゾンビを、ダニエルは髑髏指輪で殴りまくった。
「いやっ!? こっちに来ないでよっ! …………まだ、あんなに大量の敵がっ!」
「踏み潰してやるっ! 邪魔するなっ! ぐぅっ! 銃声が、ゾンビを呼ぶのか? しかし、使わないと負けるっ!」
「ギャアアアア~~」
「グオオォォーー!!」
「ガハッ! ペッ! ペッ! くぅぅ…………近づいてくるっ!」
「こっちは囲まれてしまう、うわっ!」
「ギャアア、アアアアアア」
「ギャルルルルーー!!」
メイスーは、警備員ゾンビの体を掴むと、腹を蹴飛ばして、喉をヌンチャクで叩いて怯ませる。
防弾兵士マッスラーが現れると、ジャンは後ろに下がり、モスバーグ500から散弾を撃った。
アジア系の女性警官は、血塗れになっているが、グロック17を握りながら、口から血を飛ばす。
AK74を乱射しながら、白人警官は下がり続けたが、彼の後ろからも、ゾンビ達は襲いくる。
防弾マッスラーが、バスケットコートに入ってきて、咆哮を上げながら歩いてきた。
二階の窓からは、消防士ウォーリアーが、ハチェットを持ちながら飛び降りた。
「グアアアァァーーーーーー」
「ゴアアアアーーーー!!」
「ウオオ~~」
「ガルルルルッ!?」
「ギョエエエエエエ」
「不味い、強いアンデッド連中が集まってきているっ! このままでは…………」
白人兵士マッスラーが現れると、黒人警備員マッスラーもドシドシと足音を鳴らしながら歩く。
アジア系のウォーリアーは、マチェットを振り回しながら、ひたすら走ってくる。
アジア系の女性防弾ウォーリアーは、鉄パイプ槍を両手で握りしめながら突撃してきた。
屋上から飛び降りてきた白人女性ジャンピンガーは、すぐにピョンピョンと四つん這いで跳ねる。
さっきよりも、強力な特殊感染者たちが群がってきたことで、賢一は焦ってしまう。
しかし、AR15から指を離さず、単発連射により、巨漢ゾンビを撃ち続ける。
「このまま、奴の腹を撃ち破ってやるっ! このやろう、妊婦みたいな腹しやがって…………不味い、頭を下げなきゃっ!」
「グオ~~~~~~」
「ギョエッ!」
「ウゴッ!」
咄嗟に身を伏せた賢一の目に、巨漢ゾンビが、腸を掴みながら、毒血を放出するようすが映る。
横凪に噴出する血を、背中から喰らった敵のウォーリアー&マッスラー達が転ばされてしまう。
「このっ! 裏に回れば、怖くは無いわっ!」
「グブゥ?」
いつの間にか、エリーゼは頭上に、ハチェットを掲げながら巨漢ゾンビに近づいていた。
彼女は、奴の無防備な背中を狙って、上から思いっきり一撃を喰らわせた。
「ゴブアアン?」
「これも効かないのっ!? うぐ…………」
巨漢ゾンビは、頭を撃ち抜かれても、腹が蜂の巣になろうとも、一向に倒れる気配はない。
しかも、奴はエリーゼの顔面を殴りつけて、彼女を怯ませてしまった。
「いったい? コイツ…………相当、叩かなきゃ死なないわっ!」
「ブワアアアアンッ!!」
エリーゼは、ふらつきながらも、何とか後退しながら、巨漢ゾンビから離れていく。
「どうすりゃ良いんだ? うわっ! 邪魔だ、デパートの警備でもしていろっ!」
「ギュエアアーー!!」
「ギィィィィ」
「不味い、不味いわ? このままじゃ…………はっ! みんな伏せてぇっ!?」
AR15に、最後の弾倉を取りつけようとした賢一だったが、何か異変を感じとった。
そのため、背後に振り向いた瞬間、警備員ウォーリアーが、突きだした鉄パイプが頬を掠める。
さらに、前方から青ビキニ姿の白人フレッシャーが、前傾姿勢で突撃してくる。
そんな中、モイラは上空から、プロペラ音とエンジン音が響いてくるのを感じとった。
「うわあっ! ありゃ、ヘリコプターだああーー! こっちに向かってくるっ!」
「とにかく、伏せるのよっ!! 」
バスケットコート周辺の人間たちは、急いで地面に伏せたが、もちろんゾンビ達は立ったままだ。
ダニエルは、大慌てで窓に飛び込み、エリーゼも近くのドアへと駆け込む。
「ウグアアァァーー!! グガガガガ?」
「ゴアッ!? ガハ…………」
「ギャアアーー!?」
「ギャ、ギャ、ギャギャギャア~~~~」
何十発もの機銃弾を受けて、巨漢ゾンビは上半身が粉々に砕けちってしまった。
マッスラーは、ほんの一瞬で頭部が吹き飛び、力なく倒れてしまう。
OL姿の女性フレッシャーも、制圧射撃を受けてしまい、血だらけになって、体が宙を舞った。
蜂の巣にされた黒人警備員ウォーリアーは、崩れ落ちるように死んでしまった。
「何だったんだ? アレは…………いや、プルケト・イスラム解放戦線か」
イロコイが上昇していく後ろ姿を見ながら、賢一は相手が、テロリストだと分かった。
機体側面に座る兵士が、ウッドランド迷彩服を着ているが、頭にはピンクの布を巻いていたからだ。
また、識別のためか、赤い長四角に彩られた部分に黄色いサーベルが見えた。
その姿が、段々と小さくなっていくと、生き残っていたゾンビ達が、モゾモゾと動きだした。
「ウガアアーーーー!!」
「ゴアアアアァァ」
「ブアア?」
「グオオ、ゲアーー!!」
「ガギイイッ!?」
右腕がなくなっている防弾兵士マッスラーは、立ち上がりながら、ブラブラと歩きだす。
胸部が、蜂の巣みたいになっている作業員マッスラーも、トロい動きで獲物を探す。
特殊警棒&ライオットシールドを、持っていた東南アジア系の警官は、ウォーリアー化したらしい。
グロック17を握るラテン系の女性警官は、発砲ゾンビと化したらしく、アチコチを撃ちまくる。
黒人女性警官も、フレッシャーへと転化して、騒ぎながら走ってきた。
「まだ、終わってないかっ! 残りを倒すっ!」
「ゲベェッ!!」
「寄越しなっ! 援護するわよっ!」
「ガハッ!」
AR15で、賢一は残るマッスラー達の胸を攻撃していき、作業員タイプを倒した。
多用途銃剣で、ラテン系の女性警官発砲ゾンビを何度も切り裂くと、グロック17を取り上げた。
「このっ! 矢なら、まだ持っているんだっ!」
「グオオオ? オオ………」
「私の矢も、音が鳴らないっ!!」
ジャンが構えるクロスボウから発射された矢は、防弾兵士マッスラーの胸元を貫いた。
メイスーも、ミニボウの玄を引き、黒人女性警官フレッシャーに当たって、見事に仕留めた。
「ウガアアーー!! アッ!!!!」
「お前は、俺が相手だっ!」
防弾兵士マッスラーは、背後から腰に深々と、ボロナイフを差し込まれてしまった。
ダニエルは、奴がドンッと音を立てるとともに、その場で立ちつくす。
「最後は、アンタだけだね? それっ!」
「ギャアーーーー! グヒ? ギャ…………」
「ああ、コイツが死んだら終わりだ? いや、終わったな」
モイラは、ウォーリアー化した太平洋系の警官を、後ろから蹴っ飛ばす。
その先で、ゴボウ銃剣を構えていた賢一は、奴が作った隙を狙い、背中から腹を刀刃で貫いた。




