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警官隊を助けろっ!!


 背後のAK74から、連射される小口径ライフル弾が、発射音を木霊させる。



「クッ! 何とか間に合うか?」


 賢一は、二人の警官たちを助けるべく、前衛に立って、ゴボウ銃剣を振るおうとした。


 バスケットコートの左側では、白人女性フレッシャー&アラブ系ジャンピンガーが走ってくる。



「クソ、クソ、クソ、間に合わないっ!」


「もう殴るしか無いわっ!?」


 アジア系の警官が、レキシオ357に手を振るわせながら、マグナム弾を装填している。


 アラブ系の女性警官も、モスバーグ500を振り回して、ストックを振り回し始めた。



「二人とも、ARの射線に入ってるからな…………拳銃は両方とも、弾切れ? いや、間に合わったか」


 使える手札はなく、賢一は一瞬だけ諦めそうになったが、すぐに気を取り直した。



「それっ! これでも、喰らっちぁえ」


「喰らえっ! 喰らえっ!」


「ゲヒ?」


「ガ、ガゴゴ、ゴゴ、ゴ?」


 白人女性フレッシャーは、喉に思いっきり、丸ノコが突き刺さって、真後ろに倒れた。

 

 アラブ系ジャンピンガーも、何本ものペティナイフを体中に受けてしまい、力なく崩れた。



「助かった…………あ、いや? すぐに弾を込めないと」


「ありがとーー!? でも、まだまだ来るわねっ!!」


「そうだ、他の警官たちも助けないとならんっ!! 俺たちが、前衛になるから援護しろっ!!」


「私たちが、盾になりますっ!」


「キィィィィーー」


「グゥゥルルルル」


 アジア系の男性警官は、急いでレキシオ357に弾丸を込めながら、周囲を見渡す。


 モスバーグ500に弾を入れ終わったアラブ系の女性警官も、屋上から姿が見えた敵を撃つ。



 ジャンは、ラテン系フレッシャーの前に立ち、キックを食らわせながら、パンチを繰りだす。


 太平洋系のジャンピンガーが落下してくると、メイスーは素早くヌンチャクで頭を叩く。



「そっちは任せたぜっ! 俺は、こっちだっ!」


「ゲロロロロ」


「グオオッ!!」


「うわっ! デカイのまで、来たわっ!」


「あっ! あっちからも、群れが走ってくるぞ」


 バスケットコートの金網右側でも、窓やドアから大量に、ゾンビ達が飛びでてくる。


 もちろん、他の場所からも、ゾンビの群れが走ってきて、警察官たちも苦戦に陥っていた。



 賢一たちは、迫りくる敵に対して、白兵戦を仕掛けるのを止めて、AR15を背中から取りだした。


 スピットゲローの膨らんだカエル腹や胸を狙って、ライフル弾が放たれる。



 その間、黒人女性クラッシャーに、白人女性警官は、M4カービンを撃ちまくる。


 特殊警棒を振り回して、ライオットシールドで、東南アジア系の警官は、身を守ろうとする。



「ゲロゲロッ!?」


「グギッ!」


「ゴベ?」


「やったぜ、上手くいった…………」


「ウギャア、グラッ!?」


「ブギィ? ヌグ、ゲ…………」


 スピットゲローが力なく、地上に落下してくると、二体のゾンビ達が押し潰されてしまった。


 それを見て、賢一は次なる標的を探して、AR15の照準を覗きながら、ゾンビ達を排除していく。



「グゴオオオオ~~~~!?」


「ギャルルウウウウッ!!」


「弾切れっ? きゃあっ!?」


「このっ! うわあっ!? 噛まれっ? が…………」


「仲間が殺られたぞっ!」


「ヤバいっ! 後ろに気をつけろ」


 M4カービンのライフル弾を、連続で受けながらも、マッスラーは前進してくる。


 白人女性警官は、奴の豪腕パンチを避けたが、二回目を避けきれず、アッパーを胸に喰らった。



 アジア系の警官は、ライオットシールドで、黒人ゾンビによる突進を防御した。


 しかし、後ろから白人ゾンビが、密かに近づいており、彼を押し倒してしまい、首筋に噛みついた。



 警杖を振り回して、突きを繰りだすことで、太平洋系の警官は、何とか身を守っていた。


 ポリスモデルを単発連射して、アラブ系の警官は白人フレッシャーを撃ち殺す。



「危ねえなっ!? 俺たちが、相手になってやるっ!!」


「こっちは終わったよっ! 私たちも加勢するわよっ!!」


「グゲッ!?」


「敵を一掃するわ、後は中の連中だけ」


 ダニエルは、片手でトカレフを撃ちまくりながら、走ってきて、バスケットコートに入った。


 彼に続いて、モイラも眼前に立ちはだかる兵士ゾンビの腹を、思いっきり蹴り飛ばす。



 二人の背後から、膝だちになって、エリーゼは両手に握るスカンジウムで、敵を狙った。


 彼らの加勢により、ゾンビ達が殲滅されるかと思いきや、向こう側にも増援が現れた。



「グオオーーーー! ギャッ!」


「グゲゲ~~~~ッ!?」


「うお? 助かったぜっ! ダニエル、エリーゼ…………」


「ヴロロロロ、グガアアアアーーーー!?」


 ダニエルが放ったトカレフ弾が、歩き回るマッスラーを牽制して、エリーゼの狙撃が止めを刺す。


 最後の一発が、側頭部を貫通してしまい、奴が脳髄を撒き散らしながら、ドサッと倒れた。



 また、二人の射撃は、警備員ゾンビを橫から撃ち殺してしまった。


 それを見て、賢一は直ぐさま、AR15を他の敵に向けようとした。



 だが、銃身を振るった瞬間、道路左側からバスケットコートに巨漢ゾンビが入ってきた。


 丸々と太った腹は、ぱっくりと切り裂かれた部分から、赤黒い腸を垂らしている。



 口からは、ゲロとヨダレが混ざった強酸らしき、緑色の液体を垂らしている。



「な、何かしら? とにかく、撃たないとっ! きゃあっ!」


「ヤバいわっ! 撃ち殺さないと、いけないっ! ぎゃああっ!!」


「ひいいっ!? ぐ、う…………」


 明らかに、ヤバそうな雰囲気を持つ、巨漢ゾンビを前にして、警官隊は慌てだす。


 奴が、両手で垂れさがった腸を持ち上げると、消防車のホース見たいに毒血を噴射してきた。



 アジア系の女性警官は、グロック17を撃とうとしたが、先に攻撃を浴びてしまった。


 同じ拳銃を両手に構えるラテン系の女性警官は、顔面に水圧を喰らって、吹き飛ばされた。



 橫凪に放出された赤い血液を見て、太平洋系の警官は、すぐさま距離を取ろうとする。


 そんな彼の背後に、口から吐き出された強酸が、放射線を描いて、降りかかった。



「ダメだわ、前が見えない…………?」


「ゲホ…………」


「不味いっ! 銃弾が、もうねぇっ!!」


「俺のは、残っているっ!」


 アジア系の女性警官は、目に毒血を喰らったため、グロック17を撃てずに立ち尽くす。


 ラテン系の女性警官も、正面から水圧を受けたため、顔面を潰されてしまい事切れた。



 ダニエルの握るトカレフも、弾切れとなったが、ポケットには、もう一個しか予備弾倉がなかった。


 AR15を単発連射して、巨漢ゾンビの腹から胸にかけて、賢一は弾丸を叩き込んでいく。



「ゲロロロロ、グガアアアアッ!!」


「また、くるわっ! 姿勢を低くしてっ!」


「ゴガアーーーーーー!!」


「くっ! こっちは、デカブツの相手で手一杯だ」


 巨漢ゾンビが、強酸ゲロを吐いたあと、すぐさま毒血を放出してきた。


 アラブ系の女性警官は、素早く逃げながら、ゾンビ達を避けつつ、スライディングする。



 白人警官は、遠い場所に立っていたため、攻撃されなかったが、今は後退するしかない。


 マッスラーが、彼のAK74から連射を受けても、腹部を真っ赤にしながら歩いてくるからだ。



「うわああ…………酸っぱい匂いが? これは強酸だっ! 離れろっ!」

 

「ゲロロロロロロロ」


 ポリスモデルを持っているアラブ系の警官は、表情を歪めながら、ゲロから離れていく。


 すると、巨漢ゾンビは口を大きく開き、再び強酸を吐き出しまくった。



 バスケットコートを汚しながら、吐き出された汚物は、シュ~~と音を立てながら蒸気を上げる。


 皆、奴を恐れながらも、他のゾンビ達も相手するほかなく、人間側は苦境に立たされた。



「あそこは、暫くは歩けなくなったな? なら、後ろに回り込むしかないっ! ただ、俺のARには弾が残ってる」


「グゲゲ? ガアーーーー!!」


 AR15から次々と、ライフル弾を放って、賢一は敵を倒そうと躍起になる。


 はみ出た腸を膨張させながら、巨漢ゾンビは再びレーザー光線のように、毒血を放出した。


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