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ゾンビの群れは吸血鬼が如く…………


 装備を整えたあと、賢一とメイスー達は、エレベーターを目指して、ひたすら走っていた。



「くっ! 誰かが使っているようだっ!」


「きっと、避難か? 救援に向かっているんでしょうっ!」


 賢一は、AR15を両手に抱え、メイスーはミニボウを背中に背負っている。


 走る二人は、エレベーターが使えないため、階段から降りて行こうとする。



「ギャアアアアアアアアーー!!」


「敵襲っ!?」


「もう始まっているのか?」


「激しい戦いのようですね…………」


 階段を降りていく際に、ゾンビが発する寄生と、兵士が叫ぶ怒号などが、外から聞こえてくる。


 それらを聞いても、賢一とメイスー達は、下に向かうべく走ってたいき、ビルから出た。



「モイラ達は? どこだっ!」


「あっちですっ!」


 漁協事務所の前に出てから、賢一は窓から放たれる機銃掃射や狙撃を目にする。


 その顔は険しく、右側から聞こえてくるゾンビ達が鳴らす足音や叫び声にも、彼は目を向ける。



 メイスーも同じ方向を見て、そこに向かう兵士たちや警察官たちを目にする。


 二人も、ゾンビ達が迫っているのであろう、ヘスコ防壁に開いた穴へと、並びながら走っていく。



「な、なんだ、あの数は…………!?」


「爆発音に反応したのでしょうか?」


 穴から飛び出て、賢一とメイスー達は、さまざまな人間たちが、銃を射つ姿を目にした。


 また、前方から大量のゾンビ達が、咆哮を上げながら押し寄せるさまも見える。



「援護しろっ! 近寄らせるなっ!」


「マシンガンで、十字放火にしろっ!」


「先頭を走る奴から狙ってけ」


「もう、防衛ラインに近づいているわよっ!」


 大慌てで、M60車載機関銃を撃ちまくりながら、ハンヴィーは左側へと走っていく。


 そして、白人機関銃手に対して、黒人運転手が叫びながら、M4カービンを撃ちまくる。



 彼らは、斜め方向から、ゾンビ集団に銃撃を加えて、連中の体を貫通させながら倒れさせてゆく。



 反対側では、警察官がMP5を連射して、フレッシャー達を、なんとか牽制しようとする。


 アジア系の女性生存者も、シグP226ピストルで、ジャンピンガー達を撃ち殺していく。



 夜闇から溢れ出るように、ビルの脇や道路から勢いよく、ゾンビ軍団は突撃してくる。


 連中は、まるで吸血鬼の如く、走る速度や跳び跳ねる能力が、飛躍的に向上している。



「援軍は、まだ来ないのかいっ!」


『ギャッ!?』


『ウゲ…………』


「賢一、メイスー、こっちだっ!」


『グアッ!』


「はあ…………疲れるわね」


「オラオラ、オラオラオラーー! 撃ちまくるぜ」


 モイラは、ヘンリー小銃のレバー何度も動かしながら連射しまくり、ゾンビ達を倒していく。


 ジャンも、一番形拳銃で狙いを定め、群れから飛び出てきた奴を、優先的に射殺する。



 スカンジウムを握りしめ、357マグナム弾を何発も撃ち込み、エリーゼは敵を何体も葬る。


 ダニエルは、トンプソンを左右に振り回し、とにかく弾丸をバラまいていた。



 彼らは、駐車場の中央から、やや左側に立ち、ゾンビ集団を相手に勇猛果敢に戦っていた。



「お前ら、今そっちに行くっ!」 


「私も向かいますっ!」


 AR15を腰だめで撃ちながら走り、賢一は正面で戦う仲間たちの元を目指す。


 パイプガンを一発だけ撃つと、メイスーも彼の後に続いて、駆け出していった。



「なんだ? この数は…………どうなってやがる?」


『グギャッ!』


『ギイイーー!』


 押し寄せる津波が如く、ゾンビの群れは、際限なく前進し続ける。


 こちらを狙う、その目は紅く光り、まるで血に飢えた吸血鬼みたいに思えた。



 賢一は、AR15を構えて、二体から三体と、敵が重なった瞬間に引き金を指をかけていく。


 そうして、小走りの速度が通常より、上がっているゾンビ達を効率よく倒していった。



 彼と仲間たちが、必死で戦い続ける中、他の生存者たちも武器を手にして、敵軍に抵抗する。



「撃ちまくれっ! とにかく、撃ちまくれっ!」


「ゾンビを止めろっ! 増援が来たぞっ!」


「もう、ゾンビが、そこまで迫っている」


「諦めないでっ! 何とか止めるのよっ!」


「車を移動させるのっ! 第二バリケードを作れっ!」


「窓から援護しろっ! はやく、くるんだ」


 

 M35トラックが、右側から走ってくると、何人もの兵士たちを、幌から下ろす。



 その幌上では、M4カービンを持つ白人兵士が、ゾンビ達に対して、弾を連射しまくる。


 黒人兵士は、ミニミ分隊支援火器を、すばやく地面に奥とともに伏せて、機銃掃射を開始する。



 二台のバイクが走ってくると、真ん中で止まり、男女が降りてきた。



 アジア系の男性生存者は、ベルグマンMP28を横凪に連射する。


 ラテン系の女性生存者も、ミニM14を単発連射しまくり、次々と敵を仕留めていく。



 ピックアップを運転してきて、中央に停車させた警察官たちは、両ドアから飛び出てくる。



 アジア系の女性警察官は、ポリスモデル半自動小銃を取り出し、直ぐに単発連射をはじめた。


 アラブ系の男性警察官は、MP5を乱射しながら群れに向けて、拳銃弾をバラまく。



「ギャアアアアアアーーーー!?」


「グルオオオオオオーーーーーー」


「ガアアァァァァーーーー!?」


「ギャアアアアアア~~~~!!」


「甘っ! 漁協事務所の部隊が襲撃を受けたっ! 爆弾が爆発したんだっ!」


『賢一、分かっているっ! 軍のヘリが、そちらに向かう…………それまで、持ちこたえるんだっ!』


 眼前に迫るゾンビ集団を見ながら、賢一は懐から取り出した無線機で、甘に連絡した。



『もうすぐ、到着するっ! それまで、持ちこたえるんだっ!』


「持ちこたえろって…………」


「賢一さん、撃ってくださいっ!」


「グウウッ?」


「ガッ!?」


「ギャイイーー!」


 甘の言葉を聞いて、賢一は顔を青ざめさせながら、駐車場を埋め尽くさんと走るゾンビ達を見る。


 その手前では、メイスーが26年式拳銃を構え、何発も弾丸を発射する。



 それにより、偶然だが、運良く頭部に拳銃弾が貫通して、フレッシャーが倒れた。


 だが、後ろから続々と、新たなゾンビ達が走ってきては、弾丸により転んでゆく。



 屋上のスナイパー、マークスマン、機関銃手などにより、左右からも弾が飛び交う。



「分かってるっ! くぅぅ…………やるしかないのかっ!」


「はいっ! と言うか、もう、そこまで来て…………」


 賢一とメイスー達は、ゾンビ軍団に向けて、弾を浴びせながら必死で、波を止めようとする。


 しかし、ゾンビ達の数は減らず、死体を飛び越えながら、銃火を掻い潜らんと突撃してくる。



「ギャギャギャイーー!!」


「グルアア~~~~」


「うわっ! 下がれ、下がれ」


「せっかく、援軍に来たのに、これかよっ!」


 フレッシャー達が、射撃を浴びながら数を減らしつつも、何体かは集中砲火を突破してきた。


 ジャンピンガー達も、ビルの壁面を登ったり、ジャンプしながら上を目指していく。



 白人生存者が、スコップを両手に握りしめながら、それを振り回しつつ後ろに下がっていく。


 アラブ系の生存者も、ダガーを闇雲に振るい、ゾンビ達を近づけまいと、ひたすら動き回る。




「押されてるなっ! このままじゃあーー持たないぞっ!? うわっ? アレは…………」


 賢一は、なるべく敵が重なるようにして、狙いを定めながら、AR15を連射する。


 しかし、彼が愚痴っている間も、ゾンビ達の合間を通り抜けながら、フレッシャー達は走ってくる。



 ジャンピンガー達も、パルクールしながら左右のに飛び付き、ビル壁面を登っていく。


 また、集団の最奥からは、マッスラー達が早歩きで、コンクリートを揺らしながら小走りしてくる。



 こうして、大群が突撃してくる中、生存者たちは徐々に後退しはじめた。


 ■ 武器説明。



 ⭕️ シグP220。 9ミリ。



 スイス製の拳銃であり、フィリピン&インドネシアでは、軍や警察が使用する。


 プロケトでも、P226とともに、国家機関だけでなく、民間にまで広く販売されている。



 自衛隊では、9ミリ拳銃と呼ばれている。



 アメリカ軍から、供与・貸与されている自衛・隊創設期から使用されていた、コルト45だが。


 その後継銃として、1982年に採用された、自動式拳銃である。



 スイスのシグ社、または当時傘下だった、ドイツのザウエル&ゾーン社が新たな拳銃を製造した。



 それが、シグP220である。



 これは、新中央工業=後のミネベア、現ミネベアミツミでも、ライセンス生産・調達されている。


 生産は、プレス加工を多用し、一丁あたりの価格は約10万円ほどである。



 陸上自衛隊向けの調達が再開された、2010年度予算では、一丁あたり約20万円となっている。


 また、2012年度予算では、一丁あたり約22万円となっている。



 自衛隊では、9発仕様の弾倉を活用する。



 後述のP226より、少しだけ軽い。



 ⭕️ ベルグマンMP28。



 旧日本陸軍の伝令兵、または海軍陸戦隊などで、使用されたであろう、スイス製サブマシンガン。


 現在、武器マニアが所持していたり、博物館や射撃場などで見かける事がある。



 ただ、オランダ軍や中国軍などから、日本軍が滷獲していた物も含まれる。


 さらに、イギリス軍やオランダ軍が配備していた武器、ランチェスター短機関銃の可能性もある。



 ⭕️ ポリスモデル



 ウィンチェスターM1907と言うのが、正式名称であり、プロケトでは射撃場などで見かける。


 10発の弾倉を備え、マグナム弾を使用するため、それなりに威力もある。



 開発と生産が始まったのは、なんと、第一次世界大戦前からであるが。


 プルケトにある物は、もちろん第二次世界大戦後に生産された民間用製品である。



 ⭕️ ミニミ分隊支援火器。




 ヨーロッパから東南アジアに到るまで、西側諸国に採用されている軽機関銃である。


 200発ボックスマガジン、または100発、布製パックに、ベルトリンク式弾丸を入れている。



 分隊支援火器として、緊急時には、M16用の30発マガジンを取り付けて、使用することもある。


 射程距離と威力では、M60に劣るが、先に話した通り、M16と弾が共用できる利点がある。

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