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武器を集めて移動しよう


 賢一は、駐車場に停めてある軍用トラックや乗用車などに向かって、慎重に歩いていく。


 さっきの戦いでは、フレッシャー&ウォーリアー達が、一斉に襲撃してきた。



 ゾンビになる前の連中は、軍や警察などから武器を略奪していたであろう、元ギャングだった。


 他にも、作業員や水産加工業職員の死体に、兵士たちも物言わぬ骸と化している。



 それ等は、武器や防具を身につけているため、使える物は、回収しようと言うのだ。



「死体だらけだな? さっきの戦いで、さらに新しいのが増えたが」


「念のため、叩いて見るぞ? ハリガンバーのツルハシ部分で、殴れば…………」


「凄い血の匂いだわっ! 取り敢えず、こっちは蹴るわよっ!」


 AR15を両手に握り、賢一は手前の死体に銃口を向けながら、歩いてゆく。


 ジャンは、兵士の亡骸を叩き、エリーゼも遺体が動かないか、攻撃しながら確かめる。



「どうやら、死体に化けているゾンビは、無さそうだな? 銃や爆弾とのワイヤートラップもなしっと」


 そう言いながら、賢一は正面に倒れている兵士の顔面に、思いっきり、ゴボウ銃剣を突き刺す。


 こうして、彼らは周辺にある死体から、大量の銃器や刃物を回収して、ピックアップに運んだ。



「M16A2、CARー15、多用途銃剣、スパナ、ロングナイフ…………凄い数だねっ? これなら戦争ができるわよ」


「とは言え、もう暫くは正面から戦いたくは無いがな」


「なあ、それより行こうぜ? 二台とも、多少は穴が空いてるが、問題なく動くしよっ!」


「そうですよっ! 早くしないと、また、ゾンビやギャング達と戦うことに成りますよ」


 モイラは荷台に積み込まれていく、さまざまな武器を、チラ見しながら呟く。


 最後の防弾ベストを積み上げてから、賢一は車体に背中を預け、疲れた表情で話す。



 そんな二人に対して、ダニエルは運転席に座りながら、ハンドルを握りつつ、声をかけてきた。


 臆病なメイスーも、無用な戦いを避けるべく、身振り手振りで、仲間たちを説得しようとする。



「分かってるさ? じゃあ、そのままダニエルに運転手は任せるっ! 俺とジャン達は、二台で見張りだ」


「私とエリーゼで、敵が来たら、銃撃を行うわ? メイスー、運転は任せるわねっ!」


「分か…………それより、来たわよっ!」


「きゃっ!! 早く逃げましょう、また沢山の敵が、ワラワラと現れますよっ!?」


「なら、逃げるだけだぜっ! 早く乗れっ!」


「安全運転で、頼むぞっ!」


 荷台に飛び乗った賢一は、ピックアップの屋根に両肘を置いて、出発に備える。


 M1ガーランドを構えながら、モイラは気を抜くことなく、険しい目付きを周囲に向けていた。



 エリーゼは、車に上がったあと、すぐさま一匹のゾンビが歩いてくる姿を目にした。


 運転席に飛び込みながら、直ぐにドアを閉めて、メイスーは顔を真っ青にしながら叫んだ。



 ダニエルも、面倒くさそうにしていたが、一気に真剣な顔つきになると、エンジンを始動させる。


 ジャンは、敵を人睨みすると、すばやく鉄板を掴み、車上に勢いよく登った。



「ウアア…………ア」


 たったの一匹だけ、兵士ゾンビが現れたが、それは不自然な歩き方をしていた。


 何故なら、右腕を前に出して、何かを握るような仕草で、動いていたからだ。



「私が、一発、野郎に撃ち込んでやろうかしら」


「止めとけ、俺のコイツなら音が為らない」


「アア…………アッ!?」


 モイラは、M1ガーランドを両手に構えていたが、前の車から、ジャンは発砲を制止する。


 そうして、彼がクロスボウを射とうとした時、兵士ゾンビは転んだと同時に、大爆発が起きた。



「なんだ、今のはっ! まさか、建物全体にC4爆薬を設置していたのかっ!」


「たぶん、そう言う事だろうねっ!」


「良いから発進させるぜっ! この爆発で、敵が集まって来やがるからな」


「そうですっ! 出しますよっ! わわっ! もう集まって来ましたよっ!」


 大爆発とともに、爆炎と灰煙などが、建物を中心に、銀色タンクや倉庫を吹き飛ばした。


 賢一は、あまりの出来ごとに動揺していたが、すぐさま真顔になり、AR15を手にした。


 冷静に、モイラは敵が来るだろうと思い、M1ガーランドを持ち続ける。



 そして、ダニエルは急いで、この戦場から抜け出すべく、ピックアップを急発進させた。


 また、メイスーも後を追って、車を走らせたが、周辺から爆発音を聞きつけた敵が現れてしまった。



「ウアアアアッ!!」


「ギャアア~~」


「引き殺してやるぜぇっ! この野郎がっ!」


 作業員ゾンビ&漁協職員ゾンビ達が、路上に現れるが、ダニエルは連中を弾き飛ばす。


 そして、ピックアップの速度を、どんどん上げながら道路を爆走する。



「ヒャッハーー!! どんなもんだいっ!!」


「良いから、運転に集中しろっ!」


「前を見ろっ! ゾンビ達が大量にっ! しかも、道を塞いでいやがるっ!」


「後ろからも、ジャンピンガー達が来てるわよっ!! この、この、このっ!」


 ゾンビ達を跳ね飛ばしながら、アクセル全開で、ダニエルは、ピックアップを走らせる。


 しかし、余りにも激しい運転に、賢一は振り落とされないように、姿勢を低く保つしかない。



 そんな状態の中、ジャンは前方で待ち構えるゾンビ部隊を目にして、思わず叫んだ。


 パンパンとM1ガーランドを、モイラは後方からくる連中に向かって、撃ちながら怒鳴る。



「グアッ!?」


「ガアアーーーー!!」


「止まるぞっ!? 後ろの連中は、気をつけてくれよっ!!」


「うわっ! いきなりっ!」


「うああああっ!?」


「きゃああっ!! な、なんですかっ!」


「おわあっ! ヤバイわ、ぎゃっ!」


「くぅ? いたた…………」


「ギャアッ!?」


 正面で、待ち構えるゾンビ軍団を、何匹か引き殺しながら、ダニエルのピックアップは左側に行く。


 そして、賢一とジャン達は、必死で車から手を放すまいと力む。



 メイスーは、とつぜん前方の彼らが停車したため、驚きながらも自分が運転する車を停めた。


 後ろの敵を、モイラは銃撃していたため、停まった瞬間に背中をぶつけた。


 同じく、エリーゼもCARー15を連射しようとしていたが、彼女も後ろにスッ転んでしまった。



 そして、一匹の兵士ゾンビが、タイヤ踏まれて、引き摺られた。



「ウオオオオ~~~~」


「グオオオオーーーー!!」


「ギャギャギャギャ」


「アアアア~~~~」


 群れから、作業員ゾンビが走り出すと、漁協職員ゾンビや水産職員ゾンビ達も、一斉に動いた。


 さらに、警備員ゾンビや兵士ゾンビ、防弾ゾンビ達も、あとに続く。



「撃つしか無いわっ!! とにかく、撃ちまくるのよっ!」


「この野郎、喰らいやがれっ!」


「グワッ!」


「ギッ!?」


 モイラは、すばやくM1ガーランドを撃ちまくり、ダニエルは運転席からトンプソンを取り出す。


 作業員ゾンビは、ヘルメットに穴が空き、兵士ゾンビは弾丸により、体をハチの巣にされる。



「俺達も、撃つんだっ! 大量にある銃を使えっ!」


「ああっ! 分かっているっ!」


「こうなったら、撃つしか無いわよっ!」


「ひぇぇっ!? こんなに大量にっ!」


 AR15を撃ち、賢一は前に出てくる何体かのゾンビ達を優先的に倒す。


 CARー15から弾丸を乱射しまくり、ジャンは群れが自分たちに到達しないように抵抗する。



 同じく、右側のピックアップでは、荷台からCARー15を、エリーゼが連射する。


 その間、メイスーはパイプガンを撃ち、自分に近づく、兵士ゾンビを散弾で吹き飛ばした。



 こうして、走るゾンビの群れは、小口径高速弾や大口径ライフル弾に撃たれていく。


 連中は、弾丸が貫通してしまい、後ろからくる者にも当たって、血飛沫を吹き上げまくる。



「よし、これなら…………は?」


 簡単に、弾丸が貫通して、倒れていくゾンビ達を見て、賢一は勝利を確信する。


 だが、さらなる増援として、ゾンビ側にも、防弾装備の強者が現れていった。


 ■ ゾンビ説明。



 ⭕️ 2 フレッシャー



 他のゾンビよりも、素早く走り回る事ができる特徴敵な感染体。


 しかし、素早い代わりに感染したての新鮮な肉体ゆえか、攻撃を受けると、よろけてしまう。



 だが、回避行動を取ったり、高い所にジャンプしたりと、かなり厄介な敵でもある。


 通常のゾンビに混じって、突撃して来ることが多々あるため、気をつけねば成らない。



 ⭕️ 3 ジャンピンガー



 フレッシャーよりも、かなり高所へのジャンプができる感染体である。


 また、移動方法も四つん這いで、蜘蛛やバッタのように跳び跳ねて動き、かなり跳躍力を持つ。



 上から、いきなり襲いかかってきたり、遠くからでも、ジャンプしながら近いてくる。


 これは、遠距離武器で対処するのは難しく、白兵戦武器でも勢いを止めるのは困難だ。

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