三つ巴の戦いは激しさを増す
アラブ系ギャングと黒人ギャング達が、撃たれると、連中の血を吸うべく、ゾンビ達が走ってくる。
「ヤバいわっ! このままじゃ、ゾンビ達を止められないっ! はやく、ショットガンの弾を、ちょうだいっ!」
「グアアッ!?」
「それを言ってる暇があるなら、さっさと撃ちまくれっ! クソッ! 死に晒せッ!」
「ウッ! グ、グルルルルッ!」
上下二連散弾銃、スーパーポーズドを撃ち、アラブ系女性ギャングは、防弾ゾンビを吹き飛ばす。
いくら、防弾装備を身につけていようが、頭部と両足に散弾を喰らっては、一溜りもないだろう。
十四年式拳銃を、片手で撃ちまくり、黒人ギャングは、素早くマガジンを取り替える。
それでも、作業員ゾンビは止まらず、なおも小走りで近寄ってくる。
「グアアァァァァ~~~~」
「ギュアアアアッ!?」
「ウアッ! アアアアアアーー!」
「グルル、ガルルッ!」
ゾンビ達の勢いは止まらず、駐車場と道路から、挟み込むように襲ってくる。
「ガアガア?」
「うわっ! ヤバいわよっ! ぎゃっ!」
「銃を持った奴が現れたぞっ! ぐわっ! がは…………」
「こっちだって、ライフルを持ってるんだよっ!!」
CF98拳銃を撃ちまくり、東南アジア系女性ギャングは、フレッシャー達を止めていた。
とは言え、その中に拳銃兵士ゾンビが混じっており、何発か放たれた弾丸に、彼女は胸を貫かれた。
ピックアップに隠れて、東南アジア系ギャングは、後ろを振り向いた。
M1ガーランドを敵に向けた奴は、背後から首や後頭部を撃たれてしまい、力なく倒れ込む。
「あのライフルマンに気をつけろっ!」
「集中砲火を喰らわせてやれっ!」
トンプソンを両手持ちで、弾切れになるまで、乱射しながら、ラテン系ギャングは叫ぶ。
黒人ギャングも同じく、十四年式拳銃の弾丸を、賢一が隠れている業務用バンに撃ち込む。
「くっ! 撃ち返してきやがったか? お前ら、来たか…………」
「っで? これから、どうするワケ?」
「もう、俺の銃には弾が無い? あの野郎のマガジンを奪えれば良いんだが」
業務用バンに、弾痕が開いていく中、賢一は正面からゾンビ達が、来ないように見張る。
敵の弾幕が途切れると、エリーゼとダニエル達が、射撃が再開されぬうちに走ってきた。
ギャング達の弾切れを想定して、二人とも、フレッシャー&ジャンピンガー達を避けてきたワケだ。
だが、三人も集まった事で、こちら側が隠れる車体への攻撃は激しさを増す。
「奴ら、集まってるわねっ! 狙い射ちするわよっ!」
「とにかく、撃て、撃ちまくるんだよっ!」
「ゾンビの相手も考えろっ! 銃撃がないと、押さえきれないぞっ!」
「グイイーー!?」
「このおっ!」
「ウガ、ウゲッ! ゴア?」
左側にあるピックアップのフロントに、クロスボウを、ラテン系女性ギャングは載せた。
それから、狙撃してきて、業務用バンの窓ガラスを、ブチ破ってしまう。
トカレフを乱射している、東アジア系ギャングの射撃も、業務用バンに穴を開ける。
東南アジア系ギャングは、フレッシャーを相手に、ハリガンバーを振るう。
これは、消防士が使う、クワ・ツルハシ等を組み合わせた複合救助道具だ。
ヌンチャクを、ブンブン振り回して、太平洋系ギャングは近寄る兵士ゾンビの頭を叩きまくる。
フリッツ・ヘルメットを被る敵も、打撃を受ければ後ろに下がりながら、ただ怯むしかない。
「連中、撃ってきやがるな? モイラ達は…………」
トカレフ弾や弓矢が、業務用バンに当たり、さらには、トンプソンの連射も受ける。
その車体に身を隠しながら、賢一は反対側で、戦い続ける仲間たちを、眺める。
「援護してっ! 先に走っていくわよっ!」
「任せろっ!」
「分かりましたっ!!」
モイラは、コルト45をピックアップに向けて、乱射しながら、大型トラックにまで走る。
その間、ジャンはモスバーグ500で、ギャング達に向けて、散弾を浴びせる。
メイスーは、迫る作業員ゾンビやフレッシャー達を相手に、丸ノコを投げまくる。
こうして、彼らも移動しながら攻撃を続けて、何とか、側面に回り込もうとしていた。
「よし、俺が注意を引き付けるっ! ダニエル、エリーゼッ! 二人とも、あっちの緑のミニバンに向かってくれ」
「奴に集中しろっ!! 先に殺すんだっ!!」
「」
賢一は、ひたすら単発連射しまくり、ピックアップを、AR15が弾切れになるまで攻撃する。
この間、彼に対しても、ギャング達から激しい銃撃が加えられる。
黒人ギャングは、荷台から両手を出して、十四年式拳銃を撃ちまくる。
トンプソンを連射して、ラテン系ギャングは、何発かずつ弾を発射し続ける。
「ああ、頼むぜ? 蜂の巣になりたくは無いからなっ!」
「また、走るのね…………まあ、良いわっ!」
賢一が、注意を惹いている間、ミニバンに向かって、ダニエルとエリーゼ達は走りだす。
業務用バンから、さらに向こう側へと駆けていく、二人を上手く逃げ切れた。
「うわ、目の前を矢が飛んでいった? よし、行くかっ! はっ!」
「ガアガアガアガア」
「ガアアアア~~」
賢一の前に、ウォーリアーと化した黒人ギャングが、ロングナイフを振り回しながら走ってきた。
拳銃ゾンビと化した白人ギャングも、ベレッタ98を撃ちながら歩いてくる。
「当たるかっ! これでも喰らえっ!」
「ウ?」
「グア、ガアッ!」
黒人ウォーリアーの眉間には、一発弾丸を撃ち込み、拳銃ゾンビは胸に何発か弾を当てる。
こうして、二体のゾンビ達が倒れると、彼は直ぐさま、ピックアップに狙いを定めた。
「当たれっ! 射撃技能が上手くないと、自衛隊はクビになるんだよっ!」
「うげあっ!?」
「ぐふっ!」
トカレフを手から落とし、東アジア系ギャングは、ピックアップの後ろで力なく崩れ落ちる。
トンプソンを乱射しているラテン系ギャングも、胸を撃ち抜かれて、荷台に倒れ込んでしまう。
「奴らが銃撃してきているっ! さっさと、殺さないと近寄られっ! ぎゃああああ」
「ギアアアアーー」
「ゾンビも相手にしなければ成らんのにっ! ぐあっ!」
「よしっ! 上手くいったねっ!」
M1ガーランドを撃とうとした瞬間、東南アジア系ギャングは心臓を撃ち抜かれた。
それに反応して、白人ギャングは後ろを振り向いたが、ゾンビに押さえ込まれてしまう。
必死で抵抗するため、奴は両手で、スコップを押し出すが、その間に脇腹を斬られてしまった。
いつの間にか、モイラが側面に回り込んでおり、コルト45とマチェットで、敵を奇襲していた。
「敵が来たわっ! 死ねっ!」
「野郎、撃ち殺してやるっ!」
「おっと、危ないね?」
ミニボウから、すばやく矢を射出して、アジア系女性ギャングは、何度も射撃を繰り返す。
黒人ギャングは、十四年式拳銃を発砲して、彼女を撃ち殺そうとする。
しかし、モイラは勢いよく、スライディングしながら、ピックアップの荷台後部へと逃げ込む。
そして、すぐに身を屈めた彼女を、狙った攻撃は、カンカンッと金属音を鳴らすだけに終わった。
「モイラが行ったか…………なら、全員突撃だっ! ゾンビを、ギャング達に誘導するぞっ!」
左右から、賢一たちはピックアップを挟む形になり、射撃武器を持つ、ギャング達も減った。
そして、彼は頃合いだと思い、AR15を腰だめに構え、単発連射しながら駆け出した。
「うらああああっ! 大和魂を見せてやるっ!」
「ギャアア~~~~」
「ウアアーーーー!!」
突撃しながら叫ぶ、賢一とともに、フレッシャーやウォーリアー達は、一斉にギャング達を目指す。
そして、道路側と駐車場側から迫る、動く死者たちの群れは、歓声を上げながら押し寄せた。
■ 武器説明。
⭕️ スーパーポーズド。
上下二連式であり、高い所に位置する敵やゾンビバード等を、攻撃するのに便利である。
また、防弾装備の敵に対して、頭や脚にまで、ダメージを与えらる。
さらに、上下の順番で、散弾を二連射できる。
⭕️ CF98
92式手槍の開発は、1994年から始まったとされている。
ノリンコが開発した軍用拳銃の内、初めて、ポリマーフレームを採用した物である。
外観のデザインはH&K、USPに似ている。
CF98は、民間輸出型であり、9ミリ、パラベラム弾を使用する。
中国オリジナルの貫通力が高い、DAP92弾も存在するが。
プロケトでは、西側のパラベラム弾バージョンが、主に使用されている。
⭕️ ダガー。
両刃の短剣であり、中世から使われる刺突に便利な武器である。
もちろん、相手を斬ることも可能である。
防弾装備の隙間を狙えば、効果的な攻撃もできる。
⭕️ ハリガンバー。
クワ・ツルハシ等が、一体化した複合武器である。
とは言え、本来の用途は救助隊が、瓦礫を撤去する際などに使われる。




