対ギャング殲滅作戦
いきなり、モイラが登場したため、東アジア系ギャングは驚きながら逃げていってしまった。
「ここは引かせて貰うぜっ! ヒヒッ!」
「あっ! 待ちやがれっ! この野郎っ!」
「逃がしは、しないよっ!!」
ツルハシを肩に担ぎ、東アジア系ギャングは、急いで撤退していく。
その背後から斬りかかろうとする、賢一とモイラ達は、奴を逃がすまいと、追いかけていった。
「かかったな?」
不気味な笑みを浮かべて、東アジア系ギャングは、一気に振り向きながら、ツルハシを振るった。
もちろん、それはデタラメに繰り出したため、追撃している二人には当たらない。
「たった、二人だけかっ!」
「コイツで殺してやるわよっ!」
「ぶっ殺してやるっ!」
大柄なアラブ系のギャングが現れて、釘バットを頭上に掲げた。
金髪ロングヘアの白人女性ギャングは、竹槍を突き出しながら走ってくる。
サーベルを振るいまくり、太平洋系のギャングはゴミバケツ蓋を構えながら強引に突撃する。
こうして、ギャング達が大型機械と壁際から回り込もうとしてきた。
「うわっ! 止めろっ! 数で攻めやがって、秘境者がっ!」
「ぐわっ! まだ、やれるっ!」
「好きありだわっ! さあ、串刺しに成りなさいっ!」
「そう簡単に、殺られないわよっ! さあっ! かかって来るんだねっ!」
「うおおおおーーーー! ぐっ! このっ! 斬られろーーーー」
「これでも喰らえっ!」
即座に、バックステップして、賢一は振り下ろされた釘バットを避けた。
その後、アラブ系ギャングは反撃で、ゴボウ銃剣に右腕を刺されてしまう。
次いで、白人女性ギャングは竹槍を使い、五月雨突きを放ってくる。
しかし、彼は竹を掴み、軌道を剃らしただけでなく、相手の動きを封じてしまった。
一度、サーベルとマチェットの刃を叩きつけ合い、ゴミバケツ蓋を、モイラは蹴っ飛ばす。
それでも、太平洋系ギャングは、少しだけ怯んだが、また勢いよく突撃してきた。
さらに、左側からは、東アジア系ギャングが、ツルハシを横凪に振るってきた。
「二対一だろうと、負けるかっ! 喰らえっ!!」
「きゃあっ! 危なっ! ぐ、うぅぅ…………」
「この野郎、よくも仲間を」
白人女性ギャングが、動けぬうちに、すやばく賢一は動き、ゴボウ銃剣を胸に突き刺した。
これにより、彼女が口から血を吐きながら崩れ落ちると、アラブ系ギャングが襲かかってくる。
「この距離なら、これも使えるわね~~! そしてっ!」
「なっ! しまっ! ぐええ~~!?」
「銃を使うとは、秘境だぞっ!! ぐっ!」
腰から、コルト45を、サッと引き抜いて、モイラは撃ちまくった。
発射された弾丸は、太平洋系ギャングが構えているゴミバケツ蓋を貫通して、無数の穴を開けた。
ツルハシを振るう、東アジア系ギャングは、肉盾にされた仲間の死体を傷つけてしまった。
さらに、それを押し付けられて、体勢を崩し、後ろに下がってしまう。
「野郎、ぶっ殺してやらああああっ!?」
「うわっ! 危なっ!」
「コイツで、止めを刺してやるっ!」
「やらせないわよっ!」
アラブ系ギャングの釘バットを、ゴボウ銃剣で受け止めながら、賢一は後退ってしまう。
仲間の死体を捨てると、東アジア系ギャングは、ツルハシを振るい上げ、モイラは懐に飛びこむ。
「くっ! このっ! 喰らえっ!」
「ぶげっ!?」
釘バットの攻撃を受け流し、賢一は無防備な脇腹に、ゴボウ銃剣を突き刺した。
「うりゃああああっ! あ? ウギャーー!?」
「これで、終わりさ」
両腕を振り上げた東アジア系ギャングだったが、それを二本とも、モイラに斬られてしまった。
しかも、後ろに倒れてから、叫ぶ間に、首も跳ねられてしまった。
「これで、終わりだっ! どうなっているんだ?」
「外から、ゾンビ達を倒しながら来たんだけどね? みんな、戦っているよ」
大型機械の陰から、賢一とモイラ達は、そっと仲間や敵などが、戦っている様子を伺う。
「突撃だっ! 奴らを殺せっ! うっ!」
「火炎瓶を投げ、うぐ…………」
「ぐっ! このままじゃあ、弓矢がドラム缶を突き抜けてしまいます」
「中身は、水か? 銃弾だったら、貫通していただろうな」
今、自分たちが隠れている機械から右側には、青いドラム缶が複数ある。
黒人ギャングは、ボロナイフを持って走るが、首に丸ノコを喰らって、転がりながら死んでしまう。
白人ギャングも、火炎瓶に着火しようとしたが、額に、ペティナイフが突き刺さる。
そうやって、ギャング達に対して、メイスーとジャン達が、必死に抵抗している。
走る敵を、なんとか抑えているが、相手もミニボウ&クロスボウ等を使う、射手たちが存在する。
どうやら、連中も外から、青いドラム缶や土嚢などを盾にして、援護射撃しているようだ。
「あっちにも、隠れてやがるっ!」
「グオオオオ」
「アウウ~~~~」
「ここは、拳銃を使うしかないわ…………でも、弾がない」
「後ろから、また来やがったっ!」
ミニボウの玄を、白人ギャングが引くと、木製パレットに矢が突き刺さった。
しかも、何処から現れたのか、兵士ゾンビ達が歩きながら迫ってくる。
そこで、身を隠しながら、敵の様子を伺い、エリーゼは隙を狙っていた。
ダニエルは、ボロナイフと左拳を構え、ゾンビに対処しようと、後ろで待ち構えている。
「ここは、俺たちが回り込むしかないなっ! モイラ、みんなと俺の援護を頼むぞっ! 万が一は射撃を加えてくれ」
「OKだよっ! ここは任せなっ!」
まず先に、賢一が大型機械から、敵の背後に回り込もうとして、密かに動きだした。
モイラは、いつでも援護できるように、コルト45を両手で握った。
その時、M35トラック&ハンヴィー等が、勢いよく、向こう側から走ってきた。
左側の幌からは、重武装したギャング達が、ゾロゾロと現れ、右側では車載機関銃が火を吹いた。
「射ちまくれっ!! 奴らを先に殺せっ!! ここの武器を連中に渡すなっ!!」
車体上部に、備え付けられているM60機関銃を、ギャングは連射しながら怒鳴る。
「ゾンビは後回しだっ!! 火力で押しきるんだっ!!」
「ここの装備は、渡すなっ! 全部、俺たちが貰うんだっ!」
機関銃手の援護射撃により、ギャング達は勢いづき、銃を乱射しながら、屋内に突撃してきた。
白人ギャングは、とにかく走りながら、M16A2を、三発ずつ撃ちまくる。
黒人ギャングも、CARー15を連射しまくり、左側の壁へと小走りで向かう。
連中は、死体から拾った武器を持つだけでなく、防弾ベストを着ていた。
「きゃあっ!? いやああーーーー!?」
「頭を下げるんだっ! メイスー!?」
M60から放たれる機銃弾は、ドラム缶をボコボコにして、木製パレットをガリガリと削る。
その上、ライフル弾が大量に放たれ続け、それも遮蔽物を破壊していく。
メイスーは、地面に伏せたまま、ブルブルと震えながら、弾が当たらないように祈る。
頭上を飛んでいく、弾丸を恐れながらも、ジャンはモスバーグ500で撃ち返そうと試みる。
しかし、敵の制圧射撃は凄まじく、二人が反撃できる隙はなかった。
「これは不味いわ…………下がらないと」
「と言っても、外からだって、ゾンビが来るんだぜ」
「グエ」
「グアア?」
ハチェットを握りしめながら、エリーゼは後ろに下がろうとする。
だが、ダニエルは、作業員ゾンビや警備員ゾンビ達を倒しながら叫ぶ。
彼は、すでに兵士ゾンビ達を倒しており、ボロナイフの刃は、真っ赤に染まっていた。
そして、敵の激しい銃撃もあり、後方から現れるゾンビ達も、次々に撃たれていく。
とは言え、左右の遮蔽物に隠れた彼らは、後ろから迫る死者たちも気にしなければ成らない。
幸い、真ん中のメイスーとジャン達だけが、集中砲火を浴びていたため、背後は安全だった。




