コロッセオの激戦
賢一たちが戦っている方向とは別の廊下からも、マッスラーがドアを蹴破った。
そして、ウォーリアー達が竹槍や鉄パイプ槍を持って、走ってくる。
さらに、多数のゾンビ達も、腕を振り回しながら小走りで向かってきた。
突然、背後からも奇襲を受けた彼らだったが、すぐに対処するべく動きだした。
「うわっ! 後ろからも、きやがった」
「心配は、要らないわ」
「俺たちが止めるぜーー!!」
賢一は、九九式狙撃銃を振るって、警察官ゾンビの頭を殴り、制帽を床に落とす。
その間、背後から入ってきた敵に向かって、エリーゼはMP28を乱射する。
トンプソンを連射して、ダニエルは突進してくるゾンビの群れを足留めした。
さらに、他の仲間たちが走ってきて、ゾンビ達を押さえようとした。
「うえ、飲み過ぎで気持ち悪いのに、たくさん来やがった」
「まさか、彼女が感染していたとは…………アッラーよ、魂を救いたまえ」
「グヒィィーー!!」
「ゴベ、ガバッ!」
走ってきたばかりのビールは、ペティナイフを投げまくり、ゾンビ達を攻撃していく。
そして、自らの間近まで敵が迫ると、腰からロングナイフを取り出して、白兵戦を挑む。
モハメドは、CF98を撃ちまくり、何とかアンデッドの群れを止めようとする。
これにより、槍を構えているウォーリアー達は、四人の活躍により、何とか全て倒せた。
「みんな、下がってろっ! 俺たちは抗体持ちだっ! それに通常のと違って、かなり体制があるっ! だから噛まれても、平気なんだっ!」
「ゴアアアアーーーー!!」
「アンタ達は、観客席に逃げてくれっ! そこから援護を頼むっ!!」
十四年式拳銃を握る賢一は、マッスラーを撃ちながら、徐々に後退していく。
それに合わせて、ジャンも九九式軽機関銃の弾倉を、上から外しながら後ろに下がる。
「上に行こうっ! それじゃあ、ここは任せたぞ」
「分かったわ、よっと…………」
「うお? なんだ、なんだ?」
「ギャアッ! ギャアッ!」
ゾンビを金属バットで殴っていたが、ジョニーは観客席へと素早く手を伸ばす。
ジュリアも同じく、両手の武器と防具を上に投げながら、高く飛び上がった。
マイクは、モップ棒を構えながら現れたが、白人ゾンビを突っつき、直ぐに距離を取る。
だが、彼の顔面を狙って、スピットゲローが強酸を吐き飛ばした。
「グアッ!! ゲロロ~~~~!!」
「うぎゃーーーー! 痛ぇぇ」
スピットゲローの強酸を横から浴びて、マイクの顔は溶けてしまい、彼は床に転がってしまう。
「マイクッ!? この野郎っ!!」
「大変、助けなきゃっ!!」
「グヘッ!」
「ガグ…………」
M1903を握るジョニーは、走る水産職員ウォーリアーの胸を撃ち抜く。
村田銃を構えるシンシアも、狙撃を行い会社員ジャンピンガーの右肩にライフル弾を当てた。
二人は、左側の観客席から援護してくれたが、押し寄せるゾンビ達は、城内に侵入してきた。
さらに、連中は観客席へと上がってきて、生存者たちを襲い始めた。
「あっ! ゾンビ達が登って行くわっ! 私たちが撃たないとっ!」
「大変、助けなきゃっ!? た、弾切れ、すぐに変えなくちゃっ!」
アリーナの中央に位置するモイラは、M4カービンで、観客席に向かうフレッシャー達を撃った。
同じ場所から、メイスーも反対側に向かうジャンピンガー達に射撃を繰り返した。
「うわ、囲まれる? この、この、この…………うわああああ」
「来るな、来るなよっ! もうダメか? ぐぅぅぅぅ~~!?」
「ギャアアァァァァ~~!?」
「ギイイイイーーーー!!」
「不味いわっ! 二人を援護するのよっ! はやく、散弾を込めなきゃっ!!」
「とにかく、撃ちまくってやれっ! 俺たちが助けてやるんだっ!」
ロングナイフを左右に奮って、ビールは押し寄せるゾンビ達を、斬りまくった。
CF98を片手で乱射しながら、タラルは額から汗を流して、逃げまくっている。
しかし、そんな二人を狙って、男女さまざまな姿のフレッシャー達が襲いかかった。
観客席から、モニカは直ぐさま、ダブルバレルを撃って、ゾンビ達を何体か倒す。
そこから少し手前では、ミニM14を撃ちまくり、ドンスコイが敵を葬りまくる。
「ウガアアーーーー! グワッ! グオッ!」
「痛い、痛い、痛い、痛イイーー!?」
「うわああああ……………………ガルア?」
感染者に転化したマイクは、体格がよかったため、マッスラーになって甦った。
アンデッド達に包囲されているビールは、投擲ゾンビに、タラルは発砲ゾンビになってしまった。
「ああ、連中が殺られ…………うわっ! 前からもっ!」
「ゴアアアア、グオオオオ~~~~!? グエ?」
「賢一、下がれっ! 死にやがれ」
味方が押されているのに気取られていた賢一に、マッスラーから強烈なパンチが放たれた。
しかし、それが到達する前に、ジャンが九九式軽機関銃で、奴の胸を穴だらけにした。
「ゲロロオーーーー! ウガアアーー」
「ゲロロロロ、ケロ、ケロ」
「グガアア~~~~」
「ギャギャ」
「ギギギギィィ~~」
ファットゲローは、両腕を振り回しながら、強酸を吐き散らしながら歩いてくる。
それに続いて、スピットゲローも、ノタノタと歩きながら、廊下から場内へと入ってきた。
白人女性兵士フレッシャーも、口から血を垂らして、猛烈な勢いで走ってくる。
刺身包丁とゴミバケツ蓋を握った黒人会社員ウォーリアーは、真っ直ぐ突撃してきた。
「ヤバいっ! ジャン、下がるぞっ!」
「ああっ! これは不味い…………」
賢一は、特殊警棒を振り回しながら撤退していき、ジャンもハリガンバーを握りしめる。
「グガーーーー! ギュアアアアッ!」
「ガアガアガアガア」
「グゴゴ、グゴゴゴゴッ!!」
「ギャイ~~~~!?」
「うわわっ! 俺たちも下がらないと」
「分かっているわ」
真っ赤に溶けた顔のマイクは、咆哮を上げながら、ドシドシと足音を鳴らしながら歩いてくる。
白人作業員ゾンビも、小走りしながら、ロングナイフを握る腕を振り上げた。
ロングナイフを振るい、ビールはウォーリアー化して、襲いかかってくる。
CF98を乱射しながら、タラルは歩き回り、ゆっくりと近づいてきた。
ダニエルとエリーゼ達は、場内と廊下側から挟み討ちにされることを恐れた。
そして、二人は左右に別れながら、すばやく走って逃げていった。
「うわあっ! 上がってくるなっ! ひえっ!」
「ギャッ!?」
「グルア~~~~!?」
「マイクが、ゾンビ化したわっ! いやあ、近寄らないでっ!」
「ギャアアアアアア」
「ガルルルル」
「撃ちまくれ、撃ちまくれっ! ゲボ…………」
「ギュエエ、ギュエエ?」
「弾が…………不味いわっ? あぐ」
ジョニーは、金属バットで襲いくる黒人会社員ゾンビの頭を叩きわる。
ジュリアも、ゴミバケツ蓋を構えて、白人女性フレッシャーの攻撃を防御する。
ミニM14で、観客席に上がってきた敵を射殺していたドンスコイも、背後から噛みつかれる。
ダブルバレルに、モニカも散弾を入れようとしたが、ウォーリアーの竹槍に腹を貫かれてしまった。
「みんな殺られた…………うわっ! ゲボボ」
「えっ! トニー、きゃああっ!!」
「グイエエ?」
「ウアアアア~~~~」
トニーは、観客席に隠れながら、M1903のボルトを引いたが、いきなり撃たれた。
タラルが、適当に放ちまくっていた弾丸が、胸を貫いてしまったのだ。
それを見て、シンシアは慌てふためいたが、その隙を狙って、ジャンピンガーが飛びかかった。
彼女の胸元が噛まれ、皮が食い千切られて、勢いよく押し倒されてしまう。
こうして、賢一たち以外の生存者らは全滅してしまい、非常に不利な状況になってしまった。




