表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/107

ギャング達を避けて


 ギャング達は、廊下を塞ぐように置いてある赤いソファーに座って、こちらに背中を向けている。



「はあ、ビールの前に一服、吸うか?」


「だな? やってらんね~~ぜっ!」


 アジア系のギャングは、煙草に火をつけ始め、白人ギャングも飴玉を舐め始める。


 そんな二人を睨みながら、密かに賢一たちは足音を立てずに移動していた。



「この野郎…………ん?」

 

 賢一は、ゴボウ銃剣の切っ先を、二人に向けたが、それを後ろから誰かが制した。



「賢一、ここは俺に任せろ」


「私も投げますっ!」


「ぎゃっ!?」


「な、うわっ! うぐぅぅ」


 ペティナイフを投げて、ジャンは白人ギャングの後頭部に、小さな刃を突き刺す。


 メイスーも、丸ノコを回転させながら投げて、振り向いた太平洋系のギャングに当てた。



「首を切り裂いたな…………? 二人とも、助かったぜ」


「はい、先に進みましょう」


「これは、回収していこうか」


「こっちは持つわ、はやく行くのよ」


 賢一は、赤いソファーを飛び越えて、死体を引き摺ろとすると、メイスーが手伝ってくれた。


 ジャンも、後頭部からペティナイフを引きぬくと、向こう側からエリーゼが両足を掴んだ。



「コイツらは、このテーブルの下に隠しておこう」


「ここしか、隠す場所が有りませんからね」


 隣の部屋に入った賢一は、黒いソファーに挟まれるように設置された黒テーブルに目をむけた。


 そして、メイスー達とともに、死体を下に押し込みながら隠した。



「このまま、ここから出る? ちょうど、廊下の突き当たりだ? 窓が空いている…………また、見張りが立っているな、面倒だが行くしかない」


 賢一は、窓から顔を出して、この右側が十字路になっていることを確認した。


 そして、見張りが居ないことを確認した彼は、向かい側の家電屋に走っていった。



「モイラ、ジャン、今だ…………こいっ!」


「今、いくよ」


「敵に気づかれないように祈るか」


 店の窓から、賢一が手を振ると、モイラは素早く走ってきて、ジャンは十字を切ってから動きだす。



「ふぅ? 見つからなかったね?」


「大丈夫だったな」


「ああ、次は? メイスー、ダニエル、エリーゼの番だ…………」


 窓から中に入り込むと、モイラとジャン達は、無事に家電屋にたどり着いた。


 賢一は、また手を振って、残る仲間たちに走ってくるように指示を出した。



「待って…………敵が、家電屋の向かいのパン屋に居るわ」

 

「あっ! しかも、二人もだぜ…………厄介だなーー!」


「任せて、くださいっ! 私の弓でっ!」


 エリーゼが指差すと、パン屋の屋上を指差すと、そこには見張りが立っていた。


 ダニエルが睨みながら悩んでいると、メイスーは両手で、ミニボウを構える。



「こっちから音がしたんだ?」


「本当か? ゾンビや私兵は見当たらないが…………うっ!」


 黒人ギャングは、隣の店や道路を眺めて、白人ギャングは公園側に目をむける。



「どうし? うわっ! て、てきぃぃ…………」


 倒れた白人ギャングの首には、弓矢が刺さっており、それを見て、黒人ギャングは叫ぼうとした。


 だが、奴の側頭部にも矢が深々と突き刺さり、白眼を剥いたまま、床に崩れ落ちてしまった。



「今だっ! メイスー、エリーゼ、行くぜっ!」


「急かさないで」


「矢が、もったいないけど、行くしかないですね」


 ダニエルは走りながら、向かい側の店まで、無事にたどり着いた。


 エリーゼとメイスー達も、素早く動いて、公園に潜むギャング達に見つからないで済んだ。



「お前ら、この先にも居るからな?」


「まだ、居るのかよ…………」


 賢一の言葉を聞いて、ダニエルは肩から力を抜きながら、文句を垂れる。



「まあ、後もう少しだっ!」


「だったら、いいんだがな?」


「ん? 誰か、そこに居るのかっ!!」


「出てこいっ! 貴様ら、撃つぞっ!」


 賢一とダニエル達が、家電屋から出て、路地に入ってから、再びラーメン屋に入り込む。


 しかし、道路に立っていた白人ギャングと黒人ギャング達は、彼らの姿に気がついた。



「出てこいと言ってるだろっ!」


「はやく、しやがれっ!」


「まあまあ、怒るなよ? 仲間だろ?」


 白人ギャングは、グリースガンを持ち、黒人ギャングはM1ガーランドを両手で握る。


 そんな連中を前に、ダニエルは笑顔で立ち上がり、窓から姿を現した。



「メイスー、ジャン、お前らの無音武器が頼りだ」


「ああ、ここは俺が引き付けるから頼むぜ…………」


「分かりました」


「任せろ、玄を引くからなっ!」


 窓の下で、賢一はCF98を握りしめながら、壁に背中を、くっつけながら呟く。


 ダニエルも、ギャング達と対峙しながら小さな声で、仲間たちに攻撃するように促す。



 メイスーは、ミニボウを横にして、玄を引っ張りながら立ち上がる準備をする。


 同じく、ジャンもクロスボウを構えたまま、いつでも飛び出せるように呼吸を整える。



「なんだ、貴様は?」


「仲間だと?」


「聞いてねぇのか? 俺は…………メイスー、ジャン、頼むぜっ!」


「死ねっ!」

 

「死んで下さい」


 白人ギャングと黒人ギャング達は、ダニエルを睨みながら、その発言を怪しむ。


 だが、彼の風貌から判断するに、確かに同じギャング仲間にも見える。



 その一瞬が命取りになり、メイスーとジャン達が立ち上がると同時に、矢を放った。


 二人の姿を見えた時、眉間や喉などを炒られた連中は、力なく道路に倒れていく。



「あ…………」


「ぐわあっ!?」


 白人ギャングは道路に倒れたが、黒人ギャングはグリースガンを連射しながら死んだ。


 それにより、乾いた銃声が響きわたり、周辺の敵が、一斉に動き出した。



「敵が襲撃してきたぞっ! あっちだーー!」


「テクニカルを走らせろっ!」


 公園の方が、騒々しくなり、ギャング達が走ってきたり、屋上から銃を向けてきた。



「不味いな…………敵が、やってくるっ!」


「どうしようかしら? いや、下手に動かない方が良さそうだわっ! みんな伏せてて」


 賢一は、AR15を両手に持ちながら、ギャング達が向かってくる足音を聞いた。


 モイラも同じように、敵がくるまで待ち構えようとしたが、彼女の耳に反対からも騒音が聞こえた。



「あそこだっ! 仲間が死んでいるぞ」


「撃たれたようだっ! まだ、敵は近くに潜んでいる」


「何処だっ! 出てこいっ!」


「オラ、オラ、そこかっ!」


 白人ギャングは、右手にウージーを握りしめながら、左手で路上に転がる死体を指差した。


 黒人ギャングも、周辺を警戒して、M1カービンを左右に振っては敵を探す。



 二連散弾銃ダブルバレルで、レンガ壁を撃ちながら、太平洋系のギャングは怒鳴り散らす。


 AK47を道路に乱射しまくり、アジア系のギャングは、周りを睨む。



「ガアーーーー!?」


「グルア~~~~」


「ギャアア」


「グルア~~~~!?」


 アホなギャング達が、銃を乱射したせいで、ゾンビ達が集まってきた。


 白人フレッシャーと黒人フレッシャー達が、ものすごい勢いで突撃してくる。



 アジア系ジャンピンガーが、屋根から屋上へと跳び跳ねては、段々と近づいてきた。


 ハープーンを構える太平洋系ウォーリアーは、ひたすら獲物にむかって突進する。



「うぎゃああっ! さっ! 刺されたーー!?」


「撃ち殺せ、う、うわあっ!?」


「下がるぞっ!?」


「間に合わないっ! こっちに行くしかないっ!」


 白人ギャングは、ウージーを乱射しながら、ゾンビの群れを押し留めようとした。


 ダブルバレルで、太平洋系のギャングも、フレッシャー達を撃つが、勢いを止められなず餌になる。



 踵を返して、アジア系のギャングは、仲間たちが向かってくる公園に走っていった。


 路地にあるパイプを掴んで、黒人ギャングも、屋上に逃げようとする。



 こうして、ゾンビの走る音や銃声などが響き渡りながら、ここは戦場と化した。


 ■ 武器説明。



 ⭕️ 二連散弾銃ダブルバレル



 一度に、二発しか撃てないが、散弾の散布範囲が広くて便利である。


 また、素早い装填も行えるため、大勢の敵を相手にした時、真価を発揮するだろう。



 ⭕️ AK47。



 弾丸の威力が高くて、近距離では弾がバラけるが、それ故に連射速度は速い。


 ロシア製・北朝鮮製・中国製など、様々な物が混在する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ