#5 ゴブリンキング討伐します
戸茂川です。
今回もお楽しみください。
感想お待ちしています。
「小冷気!」
「ヴゥ...」
キングゴブリンが鞭の毒と寒さに苦しんでいる。
「いいね!なかなか削れてきたでしょ!」
シュッ!
また鞭でキングゴブリンを打つ。
「なかなか効いてきたんじゃない?」
「もう少しで倒せるかも!」
甘かった。油断していた。
「ヴヴァァァァオ!」
キングゴブリンが衝撃波を放ち、HPが減っていたベリーはHPが0になり、
吹き飛ばされてやられてしまった。
「ベリー!!!」
叫びは届かない。
そして、非情なことにベリーをキングゴブリンが倒したことにより、
キングゴブリンがレベルアップし、エンペラーゴブリンに進化してしまった。
エンペラーゴブリンはソードゴブリンを召喚し、こちらに向かってきた。
「小冷気ッ!」
杖から冷気が放たれ、ソードゴブリンを凍らせた。
ソードゴブリンはHPが0になり消滅し、ランのレベルが上がった。
『新しいスキルを取得しました:冷気』
(このスキルで...こいつを倒す!)
「武器巨大化!」
ソードゴブリンのドロップアイテムの剣を巨大化し、エンペラーゴブリンを動けないようにする。
ランは息を吸った後、叫んだ。
「冷気ッ!」
途端、杖から冷気が放たれ、エンペラーゴブリンをどんどん凍らせていく。
そして凍ったところにもう一つの剣を突き刺す。
「ヴァアアアアア!」
そんな断末魔の叫びをあげ、エンペラーゴブリンは消滅した。
✦・ーーー ・✦
ランは安堵したように座り込む。
「...やった...」
そして遠くからベリーが手を振ってやってきた。
「おーい!」
「あっ、ベリー!倒したよ...」
「えっ、すご!」
「ベリーがかなりHPを削ってくれてたから...」
「ありがとう〜!でもすごいよ!」
二人は喜びあい、ドロップアイテムを回収した。
その後、2つ目の町、ミストシティへと向かうのであった。
✦・ーーー ・✦
「レベル6でエンペラーゴブリンを討伐...フフッ」
モニターの前で笑うのは有馬。
「やっぱり才能があったか。あれをあげて良かった。」
そして小声で呟いた。
「あの子なら...あいつを倒せるかもしれない。」
ミニメモ
なんでベリーがこんなに早く戻ってくることが出来たのか。
それは疾走のブーツを履いているからです。
エンペラーゴブリンはキングゴブリンとは違い、
ゴブリン族を召喚することが出来ます。(キングゴブリンを除く)
あと、ベリーの鞭には毒が仕込まれています。
4話を見ていただければ分かります。
感想お待ちしています。