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第2話 再会は突然。

どこか見にくかったり、違和感があるかもしれません。

もし不備があれば指摘して下さるとありがたいです。

第2話 再会は突然。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ただいま」


何気ないこの一言で帰ってくる実感が湧いてくる。今日、最初の部活の疲れもまた、玄関を開けた瞬間に一気に疲労感が出る。


「おかえり、日跡。」


母さんがお玉を持ちながらこちらにちらっと目を合わせてドアのガラス越しでそう言ってくる。ちょっと怖いんだけど…。

そう怯えてる矢先、母さんは続けて俺に問いかけた。


「今日どうだった?野球の見込みは」

「いい感じだったよ。先輩からも顧問から評判良かった。」

「そう!それなら良かった!」


母さんは嬉しそうに目を細めてはルンルンと台所へと向かっていく。


「高校入学祝いと野球入部祝いにあなたの大好きなカレーにしといたの」(ほらベジタブル。)


俺は昔から母さんの作るカレーが大好きだ。

しかし、ビーフシチューやハヤシライスに仕様とすると何故かいつも失敗してしまい、一気に絶望の味に変わる。なのでここはいちばんまともな料理のカレーを選択することによって寿命を伸ばしている…そう、これは戦略なのだ。


「ありがとう。けど、夕飯はもう少し後にして食べるから」

「はいはい、まずは、風呂に入ってからね」

「うい。」


ボリボリと頭をかいてると居間のほうから優しい声音が聞こえた。


「ひーくん頑張ってるねぇ。」


俺の母方の祖母だ。

俺の母方の叔父が亡くなったあと、1人では放っておけないと父が同居を提案し、一緒に暮らしている。うちが住んでいるアパートは広めな方で父、母、妹、祖母と俺でも何不自由なく暮らせる広さだ。


特にうちのばあちゃんは居間でいる事が多く、そこで趣味である華道をやっている。


「ありがとう!ばあちゃん!元気な時は野球見に来てね!」


そう言って俺は自室に戻り、風呂に入る準備をしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いやぁ、ひーくんが伸び伸びとしていて嬉しいねぇ。」


「ええ、あの子一時期はどうなるかと思ったけど、元気そうで良かった。」


「高校も無事に受かり、野球も復帰出来て、後は私が死ぬ間際にプロ入りすれば……。」


「全く、母さんったら死ぬ間際、死ぬ間際って散々言いながらも生きてるじゃない。」


「それもそうね。ひーくんがプロからメジャーに行く時には逝くかもしれんのぉ。」


「あの子がメジャーか…。想像もつかないな……」


「……ただいま。」


「おぉ、おかえりめいちゃん。」


「ただいま、おばあちゃん。」


「学校はどうだったかえ?」


「…特に何も。塾行ってくる。」


「ちょっと!ご飯どうするの?」


「……帰ってきてから食べる。」


ガチャ。


「あとはめいちゃんだけだねぇ」


「……あの子進路とか大丈夫なのかしら」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

風呂から入ったあと、野菜の煮込む音と少しスパイスの効いてる匂いに惹き付けられ、髪を乾かさずそのまま、まっすぐリビングへ向かった。


「ちょっとー髪乾かしなさいよ。」

「いいじゃん別に、俺、短髪だから自然に乾くよ…。」


ちょっとした事で言い合っていると、襖の開く音から語りかけるよう婆ちゃんがぽつりとこう言う。


「髪を乾かさないと、将来ハゲるよぉ」


それを引き金に加勢してきた母は続けて言ってくる。


「そうよ!それに風邪も引いて部活で試合もできないとなると迷惑でしょー。」


ここまでとなると引き換えざることは出来ず大人しく、ドライヤーで髪を乾かした。

とりあえず指に触れて水滴があるかどうかも確かめなくては…。


ちなみに家のルールとして家族団欒をする事。

としているが最近、父さんは繁忙期からか帰るのが遅い。妹は今年受験で塾に行ってる為、帰るのはせいぜい夜の10時だ。なので最近は俺と母さんとばあちゃんとで家族団欒を楽しんでいる。


「ごちそうさま!」


食べた後、食器を片付け、いつものルーティンをやろうとしたその時、母さんが俺を呼び止めた。


「日跡。自室に戻る前に洗濯物取っておいてね。」

「はいはい。」

「あと、母さんたちの衣服もこっちに持ってきて!」

「はいはい。」


前までは嫌々と受けていたが何故か入れられるようになっている。身体を動かしてないと気が済まないという事が中三で初めてわかった。

なので、できる限り俺は家の手伝いをしつつ身体を鍛える事にした。


「ふふっ。食べた後でゆっくりしたいのにねぇ」


「良いんだよ!とにかく体を動かさないと気が済まないんだ。」


「……めいちゃんはあまり手伝わないよねぇ、」

ばあちゃんがそう言うと

母さんは黙って下を向いてそっぽをむいている。ばあちゃんは母さん様子をお構い無しに続けて呟いた。


「昔はとても素直で優しい子だったんだけど。」


「母さん、今は話さなくていいわ。」


「んー。そうかい。私はもう寝るね。」


長岡芽衣。俺の1つ下で中学3年生。

去年は色々とあって家族間の中でもあまり関わらなくなっている。正直、何を考えてるのかも分からない。けど悪い奴でもないから今は受験で忙しくて家族との時間を避けているんだと俺は解釈してる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ランニング行ってくる!」


「走ってから風呂入ればいいのに……全く。」


玄関を閉じる前にそう言われた気がしたが、それをお構い無しに俺は外へ出た。

俺は樋野栄高校の野球部のレベルについていくために、基礎体力を付けることにした。毎日ランニングと筋トレ、あとはご飯の栄養管理。そうして自分を追い込む事で中学最後の1年間出来なかった分をこの1年で補うのだ。これも全ては秀佳先輩のおかげだ。


(先に樋野栄で待ってるね。)


その言葉を信じて俺はここにやってきだんだ

あの人のおかげで、頑張れた。なのに…なのに……。


「なんでいないのぉー!?」


少し遅い時間で大声を出してしまった。

コラミチャダメと母親らしき人が子供の声もしていた。

……まぁ、急に進路変えることあるだろうしな…


「えい!」



ん?公園から人の声が聞こえるような。


この瞬間、失望した期待が公園にある光景を見て一瞬にして希望に変わった。


「やっぱり壁当てって難しいなぁ…。」



(え。ええええ!?あの人がいるーーー!?)

と心を押し殺しながらも俺はそっと公園の入口付近にしゃがみこみ遠くで先輩を見ていた。


「んーどうやったらいいのかなぁ…」


(しかもうちの高校の制服だ!?なんかグローブも持ってるし……。)

とまた心を押し殺しながらも俺はコソコソと先輩の様子を見ている。


「ほっ!おっとと。」


どうしよう?話しかけに行ったほうがいいのか?でも私服だし、背も少し伸びてるはずだし……第一、俺の事覚えてるかだなんて分からないし……んぁぁどうしようー!


右手で頭をわしゃわしゃに掻きむしり

どうしようか迷っていた。

その時運がいいことにこっちに野球ボールが転がってきた。


「あ、すみませーん。ボール取ってくださーい!」


「あ、はーい!」

先輩の呼び声とならば反応しなくてはいけない

そう思い俺は転がってきたボールを拾い上げ

ゆっくりと先輩に向かっていく。


(やっぱり覚えてないか……当時よりかはお互い変わってるはずだし…。)


先輩の短かった髪は長く伸びてて背丈も少し小さく感じてて、スタイルも華奢で女性らしくなってて……。いかんいかん、見とれてる場合では無い!早くボールを渡さないと!


「どうぞ。」


彼女の小さい手に大きなボールを渡した。

まあ、ここは大人しくボールを渡してそそくさ離れようっとした。











「ありがとうね。日跡くん。」

「あ、いえ大丈夫です!」











え?俺の名前呼ばれた?

何故か呼ばれたことに疑問を感じながら背を向けていた身体を先輩に向ける。

不思議そうに彼女は呟いた


「あれ?人違いかな?確かに日跡くんだと思ったんだけど…。」

「いえ!合ってます!」

「よかった。やっぱり合ってた!」


先輩の顔は花火のようにぱっと大きく

明るい笑顔になった。

その笑顔に見とれつつも俺は

会話を繋げた。


「じゃあ、あなたは雪見秀佳(ゆきみ しゅうか)先輩ですよね!?」

「うん!そうだよ。」

「……っ!」


嗚呼、神様、仏さま、マリア様、イエス・キリスト様、その他もろもろの神様、私に幸福をありがとう南無阿弥陀仏アーメン、全ての出会いに感謝感激ブツブツ……。

秀佳先輩に背を向けて合掌していた。こんなふうに出会えたことは生まれて初めてだ。

そんな独り言が聞こえていたのだろう。

秀佳先輩は不思議そうに俺に言ってきた。


「なにか言った?」

「いえ!!何も!」

「ふふっ。元気そうで良かった」

「はい!俺、先輩のためにここまで来ましたから!」

「約束、覚えててくれたんだ!」

「はい!覚えてます!」

「良かったぁ、私だけ覚えててもう日跡くんは忘れたのかなぁって思ってて」

「忘れる訳ありません!先輩のおかげで来ましたから!」

「……それなら良かった。それにしてもだいぶ大きくなったね!」

「はい!身長も中学と比べて10cmほどは伸びたかなと…。」

「うんうん!しっかり食べて運動してる証拠だね。」


さっきまでの疲れが取れていく…こんな楽しくて嬉しくて心臓の鼓動が伝わってくる…。

不意に秀佳先輩が何をやっているのか聞いてみた。


「…ところで先輩は何を?」

「1人キャッチボール!」


…やっぱり先輩は何を考えているのか分からなかった。それでも会話を続かせようとしていた。


「1人、キャッチボール?」

「うん!たまに、ここに来ては一人でキャッチボールをしているの。」


秀佳先輩は近くにあったベンチに座り込んで語り始めた。


「私、よく悩んだり、暇になったりしたらここに来てボールを投げて拾ってを繰り返してるの」

「……」

「やっぱり一人だと無理なのかなぁ。」


秀佳先輩の悩み…か。それを聞くためにも理想の後輩になるために俺はひとつ手を打った。


「俺!家近いんで、グローブ持ってきます!」

「え?時間とか大丈夫かな?急いでいたみたいだし…。」

「ただのランニングすよ!すぐもってきます!」


秀佳先輩との時間を長く過ごしたい。その思いでそそくさと走ってきた道へ戻って行った。






「……やっぱり私の知ってる日跡くんだ」


夜風で涼しい風の中、また声がしていた。

その声の正体は秀佳先輩だった事を思うとまた更に脈拍が高まった。


ーーーーーーーーーー

ガチャ

「あれ?もうランニング終わり?」

急げ…!

「ちょ、ちょっとした忘れ物だよ」


「そ、そう?」


「あ、少し遅くなるかも」

急げ…!

「全く急にいられても困るじゃない…」


バタン


急げ!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーー>

「持ってきました!ぜぇ……ぜぇ」

「だ、大丈夫そうかな?」


心配そうにこちらに伺う。

倒れ込んだ俺の横にちょこんとしゃがみこんで

首を傾けている。

すげえ、可愛い。


「体力向上をしているんで大丈夫です……ぜぇ、ぜぇ……」


「ちょっとまってて!」

先輩もそそくさと入口と反対の方に向かっていく。良かった、帰りそうにない!


「え、あ、はい!」

俺は倒れ込むことしかできずにその場でじっと待っていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はい、」

先輩はそそくさと戻ってきたあと、小さい手で

スポーツドリンクを渡してきた。


「ロカリスウェット…。」

「アクイラリスの方が良かったかな?」

「スポドリはなんでも大丈夫です!」

「それなら良かった!さあ飲んで飲んで」


ペットボトルの蓋を開けてくれては俺の手に差し出してきた。

「いただきます!」

飲み会のノリ?と思いながらも一滴一滴を

飲み干していく。

グビっ……ごグッ……グビっ

「っぷふぁ!!美味い!走った後に秀佳先輩から頂いたロカリ、美味い!」


「いい飲みっぷりだね!ふふっ」


秀佳先輩は自分の口元に手を当てて笑っている。とても嬉しそうな顔を見ると俺もなんだか嬉しくなった。


「ふぅ、落ち着いて来ました……」

やっぱり飲み会のノリ?なのかな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し身体を休ませたあと、公園の真ん中。

対面上に先輩と俺は立っていた。


「はいっボール。日跡くんから投げてね。」


「わかりました!」


風弥とやっているキャッチボールを他の人とやるのは初めてだ。

しかも秀佳先輩だなんて…。

嬉しそうにしていたせいか。いつも以上の力が出し切り思いっきり投げてしまった。


「……っ!」スッ

(やべ!いつもの感じで投げちゃった!)


バンッ

「おお、さすが野球部、力が入ってるね!」


先輩は難なくボールをキャッチした。

掴む力が強いからといって怪我させないように

と気合いを入れ直した。


「それ!」


柔らかく、優しいボールがこっちに向かってくる。そんなボールを俺は力いっぱいにキャッチした。


「力少し抜きますね!」シュッ


良かった…気にしてないみたいだ……。


バンッ


「私ね、キャッチボールする時は言葉も投げながらボールも投げるのっ」シュッ


バンッ


「それっていわゆる言葉のキャッチボールってやつですかっ」シュッ


バンッ


「うん!そしたら全部のもやもやとか何もかも忘れるからねっ」シュッ


バンッ


「先輩はとても面白いですねっ」シュッ


バンッ


「日跡くんだって、とても面白いよっ」シュッ


バンッ


「……じゃあ、またやる時は誘ってくださいねっ」シュッ


バンッ


「もちろん、日跡くんからも誘ってねっ」シュッ


バンッ


心地よすぎる。憧れの先輩と大好きな野球で言葉が通じ会えてるような気がする。この時間が止まっていたら次々にどんな言葉を投げるのだろう。

色んなことを知りたい。先輩の全てを知っていたい。


バンッ


「好きな食べ物はなんですかっ」シュッ

先輩が俺に質問してきた。これは乗るしかない!


バンッ


「カレーですっ」シュッ


バンッ


「カレー美味しいよねっ」シュッ


バンッ


「秀歌先輩の好きな食べ物はなんですかっ」シュッ


バンッ


「クリームパスタが好きですっ」シュッ


バンッ



「サンぜのクリームパスタ美味しいですよねっ」シュッ


バンッ


「よく友達と放課後食べてるのっ」シュッ


バンッ


彼氏いますかなんて言えねぇ…。っと次の質問を考えてる時に先輩不思議そうにこちらを見てくる。


「……」?


あ、首傾げてる。ええっと……。


「趣味はなんですかっ」シュッ


バンッ


「フルートと読書ですっ」シュ


バン


「日跡くんの趣味はっ」シュ


バン


「野球ですっ」シュ


バン


キャッチボールは長く続いていく。楽しい。

嬉しい。優しい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夢中になりすぎていたせいで、夜の10時になっていた。

ここで長々とやっていては親御さんに迷惑をかけてしまう。


「あ、先輩時間もそろそろですね。」

「ほんとだ、夢中になりすぎて気づかなかった。」

「家はどこら辺ですか?送りますよ!」

「んーん。平気。ちょっと買い物もあるから先に帰って貰っても大丈夫だよ」


「わかりました!帰り気をつけてくださいね!」

「うん!日跡くんも気をつけてね!」


「では!失礼しますー!」

「うん、またね。」


彼女の優しい声音で手を左右に降っている。

そしてまた明るい笑顔で俺を見送っていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャ

「ただいまー!」


今度の‘’ただいま”は部活帰りの疲れよりも一層に元気になっていた。


「おかえり、遅かったね。」

「色々とあった。後明日早いからおやすみー。」

「全く…。いい事があったのね。」

「う、うるせー。」


ヘナヘナになりながらも自分の部屋へ向かって

自室の部屋を閉じた。


気がつけばベットにダイブして心の声が口から出ていた


(っしゃぁぁあ!秀歌先輩に会えたぁぁあ!心の中が爆発しそう…。それにしても綺麗で品があって、可愛らしくて少し天然な所……やべぇぇぇ!!ちょーーーー好きだぁぁ!!)ゴロゴロゴロゴロ


ドンッ!

隣の部屋からものすごい憤りのある拳で壁に叩きつけてきた。

芽衣がなにかしているのだろう。

流石に無言になるには申し訳ないので

壁のに向かって

「わ、わりぃ!」


隣の部屋部屋は大人しくなった。

いかんいかん!気持ちが溢れすぎて身体が動いてしまった!……。

頭の中でまた数分前のことを思い出す。


シュッ


バンッ


ギュウ…


手に残るのは野球部とは違う優しいボールの感触と耳に残る秀佳先輩の質疑応答の声だった。


毛布とベットの隙間に身体を預け、明日の野球部の練習を楽しみにして眠りについた。




第2話 再会は突然。~完~


いよいよ、雪見秀佳(ゆきみ しゅうか)先輩が登場しましたね。

次はどんな人が来るのやら…。

これからもブルーキャップをよろしくお願いします。

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