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入学式が終わり教室へ向かう。場所はSクラス。貴族しかいない場で僕は緊張せずいられるだろうか。

がらがらと扉を開けるとすでに数人の生徒が席に座っていた貴族同士で知り合いが多いのだろうグループになって談笑している姿が見える。 


自分からぐいぐい行く勇気はないのでおとなしく空いている席に腰を掛ける。 

時間がくるまでぼーっとしていようと思ったが突然声を掛けられた。


「お前か、平民でありながらこのクラスに入ってきた新入生は」


坊主頭の筋肉もりもりマッチョマンだった。サイズが合っていないのか制服はぴちぴちで筋肉が浮き出ている。

どうもと一言返す。


「なんだよつれねえなあ、この俺が声を掛けてるのによお」


「あー、その失礼ながら見た目に圧倒されてしまいました、その、すごい筋肉ですね?」


「そうだろう、2週間前に制服が届いたんだがそれまでに鍛えすぎてサイズが合わなくなったんだ」


はっはっはっと笑う男、意外にも気さくなのかもしれない。


「ラルクと言います、あなたは?」


「なんだ俺を知らないのか、剛腕のアーガスとは俺のことよ」


「それ自分で勝手に言ってるだけじゃない」


そう言ったのは短髪の赤い髪をした少女だった。


「なんだよアーネット、水差すんじゃねえよ」


アーネットというらしい。


「こいつ、体つきは立派だけとかなりのビビりなのよ」


というアーネットにすぐさまアーガスは声を荒げる。


「な、なに言ってんだよ、そんなわけねぇだろ!、幽霊だろうがアンデットだろうが俺の拳で一殴りよ」


「ふーんどうだか。あ、私はアーネット・フランクよ、よろしくねラルク君」


「よろしくお願いしますアーネットさん」


「もう、せっかく同じクラスになったんだもの呼び捨てで構わないわ」


「おいおいいきなりそんなこと言って一目ぼれかあ?」


アーガスが茶々を入れる。


「そ、そんなわけないでしょ私はあ、な、なんでもない!!!」


良かった、結構打ち解けられている、これならなんとかやっていけそうだ。そう思った直後。


「僕は認めないぞ。平民がSクラスに入るなんて、何を考えているんだ試験官は!おいお前、どうやってSクラスに入ったか知らないが僕の周りはうろつくなよ、目障りだ」


そう言ったのは黒髪の少年。なんとなく予想していたがそういう人物もいるだろうとは思った。


「ちょっとルドルフ!そんな言い方は無いんじゃないの?」


そうかばってくれたのはアーネット。


「ふん」


そういうとルドルフは席に座った。


「気にしないでね、彼昔からあんな性格で」


アーネットはそう続ける。


「おいアーネット、それはどういうことだ!」


席に座ったルドルフはバンと机を叩き立ち上がる。


「生意気な口を利くと父様に言いつけるぞ!」


「あんたまだそういってお父様に頼ってるの?それださいわよ」


「なんだと!!」


言い争いがエスカレートする。そんなとき、扉ががらがらと開いた。


「皆様おはようございます、なにやら言い争う声が外まで聞こえてきましたがどうなさいました?」


そう言いながら教室に入ってきたのは新入生代表を務めたエレーナさんだった。彼女が教室に入ると言い争いは止み、ルドルフは無言で席に座った。入ってきただけで言い争いを止めるとは恐るべし。


その後ジェラルドが入ってきてすぐこちらに気づいて声を掛けてきた。


「やあラルク、おはよう君に会えるのを待っていたよ、ん?やけに教室が静かだね、何かあったの?」


「おはようジェラルド、んーあったと言えばあったけどなかったと言えばなかったような・・・・・・」


頭に?を浮かべるジェラルドだった。そして時間は経ち、チャイムと同時に先生が教室に入ってきた。


「おはよう君たち、新しい生活はどうだ?いや、まだ初日だから何とも言えないか。ごほん。私がこのクラスの担当のレオーネだ、よろしく」


担任の先生は僕の試験官であったレオーネ先生だった。


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