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別視点から
「平民をSクラスに入れるなんて前代未聞ですぞ!」
白髪頭の老人が机をドンと叩き声を荒げる。
「テストの点数は2ミスのみ、実技では私に魔法を当てるほどの実力。どちらをとってもSクラスで問題ないはずだ」
レオーネはカップに注がれた紅茶を飲みながらそう答える。
「ぬう、しかしですな・・・・・・貴族の中に一人だけ平民が混ざるのはなんとも」
「反対しているのはあなただけですよ副校長、今の時代、貴族も平民も分け隔てなく接するべきでは?」
「分かった、Sクラスでの入学は認める、だが、少しでも問題を起こしたら即刻クラスを下げますぞ」
魔法学園の副校長、アンガスは悔しそうに言った。
「それでは、これにて会議を終了とする。先生方各手続きお願いしますな」
立派な髭を蓄えた学園の校長グライアスはポンと手を叩いた。
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試験が終わり1週間がたった。ちなみにこっちの世界でも1週間は7日で1年は365日と曜日の呼び方が異なるくらいで都合よく地球と一緒だ。そして合格発表の日。合否を確認しに学園へ向かった。すでにたくさんの人が集まっており合格して喜ぶ声、落ちて泣く声がぽろぽろと聞こえる。
「87、87っと、あ、あった、ひとまず合格っと、クラスは・・・・・・Sクラス!?」
Sクラスは貴族しか入れないんじゃ?少なくとも僕はそう聞いていた。目を擦りもう一度掲示板を見直す
、しかし何度見てもSクラスの文字。むうと唸っていると後ろから声がかけられた。
「やあラルク、1週間ぶりだね、え?Sクラスだった?ふふっ、面白い、面白いよラルク、おめでとう、やっぱり君は凄いよ、君と早く知り合えてよかった」
ジェラルドは笑顔を浮かべている。その後ジェラルドは、掲示板をちらりとみて。うん、Sクラスだ。と呟いた。
「ジェラルドもさすがだねおめでとうこれからも同じクラス同士切磋琢磨していこう」
「ああよろしくラルク」
ジェラルドと握手を交わす。
これから順調に行けば4年間の学園生活が始まる。今まではギルドの宿舎に寝泊まりしていたが、これからは寮生活となる。
「僕は寮に入るけどジェラルドは?」
「ん?ああ、僕は家が近いからね、直接通うんだ。」
寮生活も楽しそうだけどね。と付け加えて言った。
「じゃあ、僕荷物の移動とかあるから行くねまた学園で!」
「またね、ラルク」
ジェラルドと別れギルドに顔を出すと、ギルド長のおめでとうの声。それに反応して周りからもおめでとうと祝福された。
「皆さんありがとうございます。これからギルドに来る回数が減りますがどうかよろしくお願いします」
ぱちぱちと拍手されながら宿舎に戻るラルクであった。




