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祝20話!

「次!87番」


僕の番が来た、ここまで何人と実技試験を受けた子たちをみているのであまり緊張はない。別にSクラスにはいりたいとかはないのでとりあえず合格さえすればいい、そんな気持ちでいた。さっきまでは。今はあの汗一つかかない試験官に一泡吹かせようかと思っている。


この数か月で格段に魔法の扱いがうまくなった。ウォーターカッターの精度も上がりギルド長から許しが出たので今は普通に使っている。


試験官の始めの掛け声とともにウォーターカッターを木剣に向けて放つ、超高速で放たれたそれは一瞬で木剣を貫き切断する。 ほぉ。と試験官から感心したような声が上がる。戦力は奪った、すぐさま追撃をする


「ウォーターボール!」


4つの水球を左右前後と取り囲むように展開する。ウォーターカッターほどではないがそれなりの速度で試験官に向かって飛んで行く。それをしゃがんで躱す試験官。4つの水球は衝突し弾け雨のように降りそそぐ


ダメージはないが初めて試験官が魔法を浴びた瞬間だった。


「ふう、まさか私が魔法を受けるとはな、ここまで!と言いたいところだが・・・・・・」


次の瞬間試験官は僕の目の前に移動していた。そしてすでに攻撃モーションをとっている。魔法は間に合わない。すぐさま腕をクロスさせ防御をする。試験官の縦拳が腕にヒットする。威力は控えめだったがそれでも痛い。ジンジンと腕が痺れる。


「くくく、これを防御するか。よし、ここまで! 次!と言いたいところだが、服が濡れてしまった。着替えてくるので少しまっていてくれ」


試験官は濡れた髪と服を絞ると校舎に入っていった。


「やるじゃないかラルク、あの人に魔法を当てるなんて!」


ジェラルドが声を掛けてきた。試験が終わってすでに帰ったと思っていたがどうやら見ていたみたいだ。


「ダメージを与えたわけじゃないけどね、あの試験官の先生、今まで誰の攻撃も受けず息ひとつ上がってなかったから」


「それはそうさ、あの人はこの国に5人しかいないギルドランクS級の一人、レオーネ先生だよ。今はあまりギルドには顔を出してないみたいだけど」


どうやらすごい人だったみたいだ。ギルドで会ったことないから知らなかった。そもそも他のS級の人にもあったことはないけど。


「どうやら僕の目に狂いはなかったようだ、少し気が早いけど多分僕たちは同じクラスになるだろう。

ますます学園生活が楽しみになってきたよ!」


ジェラルドは笑顔を浮かべた。


「待たせたな、それでは再開する。88番、前へ!」


試験官のレオーネ先生が戻ってきた。


その後99番までレオーネ先生に攻撃当てられるものは誰もいなかった。









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