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20分ほど歩いたが魔物と遭遇することなく目的地に着いた。そこには数百匹の火炎蝶が今にも燃えそうな勢いで羽ばたいて群れている。


「これは多いわね、すぐに行動開始よ、いくわ!水の精霊ウンディーネよ、我に力を与えたまえ、激しく流れる水よ、眼前の炎を消し去る力を!」


詠唱とともに渦潮のようなものが火炎蝶を飲み込んでゆく。蝶は羽を羽ばたかせ抵抗するが濡れた羽では何の意味もない。抵抗空しく1匹、また1匹と飲み込まれてゆく。その景色にラルクは圧倒される。


「すごい・・・・・・」


詠唱ありの魔法を初めて見た。詠唱は人によって様々で、長ければ長いほど威力とスピードが増す。特に4大精霊の、炎のイフリート、水のウンディーネ、風のシルフ、土のノームを詠唱に混ぜると威力が何倍にも増す。


「私も、行きます、水の精霊ウンディーネよその力今ここに!眼前の敵を打ち滅ぼす水の衝撃!」


ラルクは見惚れる自分に喝を入れ、サポートの為魔法を放とうとしたとき。


「きゃぁぁぁー」


3人が一斉に振り返る、そこにはオークに捕まったアズサさんの姿があった。


「アズサさん!」


「しまった警戒を怠ったか、しかもよりによってハイオークだと」


ハイオーク通常のオークより知性があり魔法への耐性も高い。繁殖期になると交尾のため様々な種族のメスを巣に連れ去る。


「くっ、アズサさん!いま助けます!いけウォーターカッ・・・・・・なに?」


急遽魔法の発動をとめた、指先を向けたとたんハイオークはアズサさんを盾にしてきたのだ。


「やつらは魔法がどう来るか感知出来るんだ。我々魔法使いにとっては最も会いたくない魔物の1体だ」


オークはアズサさんを盾にしたまま後退していく。どうする、考えろ、アズサさんを危険に晒さず助ける方法!射撃系では駄目、ならば!、直接食らわせてやる!


「水の精霊ウンディーネよ、我に力を与えたまえ、敵を覆い窒息させよ!」


オークの顔に直接ウォーターボールを浮かべる、オークは呼吸ができなくなりもがき苦しむ。アズサから手を放し水を払おうとするがただ水を切るだけで無意味に終わる。そのままオークは窒息して倒れた。


「大丈夫でですか、アズサさん!」


アズサさんに駆け寄るラルク、オークが絶命しているかも確認する。


「はあはあ、ラルクさん有難うございました私このまま連れ去られてなにをされてたかと思うと、う、」


「大丈夫です、ほらオークはもう倒しました」


「それにしてもあんな方法でハイオークを倒せるなんて、これは魔法耐性がある魔物の討伐に革新が起こるわよ」


どうやらすごい発明をしたみたいだ。しかし水魔法最初は生活に便利だな程度にしか思っていなかったけど使い方次第で恐ろしい凶器になる危険な属性だ。


「とりあえず、ギルドに報告しに行きましょ、火炎蝶の討伐、それとラルクが生み出したあの魔法についてね」














水魔法、危険な技ばかり思いついていきますね

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