表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

《 水中花 》




      半透明の 白濁した液体の中で咲く


      我 水中花


      濃桃色の花弁を開き


      薄桃色の核を尖らせて


      白き液で艶やかに体を濡らす


      我 水中花


      観て


      観て欲しい


      この大きく咲き開いた姿


      我 水中花


      花弁の奥から滲み続ける蜜は


      我覆う白き液に混ざり


      一層 艶めく一輪の花


      観て


      観て欲しい


      我 淫らに 乱れて咲く水中花









          《 美味しい苺 》




        私を一粒


        そのまま頬張って


        食べて欲しいの。




        舌で押し潰せば


        口の中いっぱいに


        広がる甘味と酸味。




        唇の端から


        果汁が垂れて


        落ちないように


        気をつけて食べて欲しいの。




        だって 勿体ないでしょう?


        果汁 一滴


        残さず食べて欲しい


        私は 美味しい苺だから。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ