表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

わかりにくい詩たち

久々に吉○家に行って思ったこと

 超久しぶりに吉○家でごはんを食べた。たぶん5年ぶりぐらいだ。

 私は外食はほとんどしないし、するとしたら9割以上ラーメンだ。ラーメン屋巡りだけは店ごとの違いを知るのが面白くてやめられない。



 車で走っていて、お店の前に掲げられている新作カレーとからあげの宣伝を見たのがきっかけだった。○野家のカレーは昔好きでよく食べていたし、新作は何かの賞でグランプリを獲ったと書いてある。


『へぇ……。カレー美味しそう。機会があったら食べてみたいな』


 やはりプロモーションは何よりも強い吸引力である。私はまんまと巨大チェーン店の罠にかかった。




 今日、昼に呼び出され、急に外出しなければいけなくなった。


 昼ごはんを食べてから出ようと思ったらごはんを炊き忘れていた。ごはんさえあれば何でも出来るのに。カップラーメンの買い置きもない。ここで仕掛けられていた罠が発動した。


『そうだ。吉野○へ行こう』


 自分で作れば一食30円〜せいぜい200円。平均60円ぐらいだと思う。その約10倍の値段を払って一人飯を食べに行くのに、私の胸は楽しく踊っていた。




 何しろ5年ぶりぐらいだ。店内は時代を経て様変わりしていた。私が知る吉野家○といえば、ほとんどがカウンター席だった。注文は席についてからし、店員さんが水を持って聞きに来る。メニューは少数精鋭で、私は牛丼とカレー以外のものを食べた記憶がない。


 店に入ると券売機みたいなのがあり、ああこれで食券を買う方式に変わったのだなと決めつけ、私が操作していると、店員さんが向こうから声を投げて来た。


「お持ち帰りですかー?」


「えっ?」


「それ、お持ち帰り専用ですよー。店内でお召し上がりでしたらこちらでご注文をどうぞー」


 じゃあこんな場所に人を惑わす機械を置いておくな。老人や私みたいな説明を読まない人は間違いなくこれで食券を買おうとするだろう。


 めんどくさい。

 昔は入店したらカウンター席に座るだけだったのに。


 メニューが目移りするぐらい増えていたが、私のお目当ては決まっていた。からあげには魔力がある。カレーを食べに来たのに『からあげ』の文字を見た途端、私は思わずそれを注文しかけた。


「ただいまカレーがお勧めとなっております」


 店員さんが救ってくれた。からあげの魔力から、私を。


 そう。私はカレーを食べに来たのだったと思い出し、注文すると、トッピングが色々あると言われ、目移りしたが、初志貫徹で牛カレーにする。お腹が空いていたのでつい+50円で大盛りを頼んでしまった。


 注文し、600円を払い、楽天カードを出し、しまっているうちにもうカレーが出て来ていた。カレーを前にノロノロと楽天カードと財布をバッグにしまっている自分がバカみたいだ。


 席はすべてテーブル席だった。仕切りで区切られ、まぁコロナだからこうなるのか、と思う。水などすべてセルフで、店員さんの仕事はレジカウンターと厨房にずっといるだけだ。まぁコロナだから?


 スプーンがどこにあるかわからず、結構探した。カレーはスプーンで食べるのが当たり前なのだから、トレーにスプーンも乗せておいてくれたらいいんじゃないのだろうか。これもコロナだから? いや関係ないだろう。


 食べ終わったら自分で食器を返却口に持って行くシステムのようだ。昔はカウンターに置きっぱなしで帰った記憶がある。今の時代、なんでもセルフなのだな。


 カレーは美味しかった。コクがあって、野菜の甘味がよく溶け込んでいる。牛丼の肉とタマネギが乗せてあって、カレーは具なし。大盛りは多過ぎた、ダイエット中だというのに。次にもし注文するなら大盛りにはせずに生卵を頼もうと思った。これは生卵が合いそうな気がする。


 まぁ、美味しかったけど、自分で作れば200円もあれば作れるな、とも思った。


 早い、安い、美味いが○吉野家のモットーだったはずだ。記憶が定かではないが、昔は500円以上するメニューなんてほとんどなかった印象がある。牛丼の大盛りが600円とか高すぎないか。


 食事中、店員さんが笑いながら私語をかわす声が大きく聞こえて来ていた。私はべつにそういうのを嫌がるほうではない。むしろ親しみやすさを感じて好きなほうだ。人間味があるほうが好きだ。古典SFによく出て来るような人間疎外の自動化社会はまだ訪れてはいないのだなと安心する。


 しかしその声に何か違和感のようなものを覚えてしまった。料理を運ぶのも水もスプーンもすべてお客にやらせて店員さんは大声で笑いながら私語をかわしていることに。


 コンビニなどでも最近、セルフレジが増えている。お客に仕事をさせているのに買うものの値段はちっとも変わらない。


 ぶっちゃけ言いたい。


 それなら安くしろ、と。


 言いたかったのはそれだけである。




 あともう1つ、なんとなくのノリでこんなものを書いた自分に言いたい。


 なろうは食レポをするところではない!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  私も、むしろカレーを食べに行きます。  シンパシー。  辛味、甘味より。  後味にある、スパイスの苦味がお気に入りです。
[一言] 食レポしてもええんやで (*^^*)
[良い点] まぁそんな態度だと、気持ちは良くないですよね。 せめて客に聞こえないようにしろよ!とは、私でも思いそうです笑 でもアルバイトなので、まーあんまり多くは求められないのかなとは思いますけど…結…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ