あなたと俺どっちが生きる?
今俺は、最大の選択を迫られている。
あなたと俺どっちが生きるかだ。正直言って、死ぬのは怖い。
でも、『あなた』がわからない今慎重に選択をしなければいけない。
なぜかって?少し考えればわかることだ。
だって、家族かもしれないし、親友や恋人かもしれない、はたまた全くの知らない人かもしれない、生かす意味のない犯罪者かもしれない。
でも、大切な人だったら?と考えると、とても安易には選べられないのだ。
そして、ゆっくりと下に視線を移した。
スイッチは、2つ、、、、。あなた、俺、と書かれている。あのスイッチを押しただけで、いとも簡単に人を殺せるんだ、、。
人生何があるか分かったもんじゃないな、、、ハハ
もう笑うしかなかった。
いろいろな思考が俺の頭によぎる。
なんで?なんで、自分が今ここにいる?なぜ??
どうして、どうして自分はいっつもこうなんだ。
なんで、こんな[運が悪いんだ?]ずっと会社から家を往復していた、ただの一般人のはずなのに、、。
さらに世界はむちゃくちゃ広いじゃないか!、いろんな人だっているってのになんで、こんな一般人選んだんだよ。考えているとめっちゃムカついてきてた。
「クッソ!!」おもいっきり壁を蹴った。
足がズキズキとおとをたてている。
靴を履いていても結構痛い。痛みで冷静に戻れたらしいが、足はまだズキズキとおとをたててたいる。
そうだよな、こんな時こそ冷静にならなければ、、、周りの分析でもしてみるか、、。うん、素気な個室だな。見たところ、5畳?ってとこか、、。
個室の真ん中に机が一つと、、その上にスイッチ2つがおいてある。
上には、、カメラ?俺を監視してるのか?
カメラは、俺をじっと見つめている。それも、嘲笑うかのよう、、、、。
はぁ、、。ため息を混ぜつつ思考を巡らせた。あっち側には、俺の声は聞こえているだろ。質問をしたら答えてくれるかもな
俺は、カメラに向けて言葉を発した。
「ここは、どこなんだ?」返事はない。
「何でこんなことをするんだ?」
「お前は、誰なんだ?」
「なぁ、」
「答えろよ!」
「何で俺何だよ‼︎」口調がつよくなった。
「答えたくれよ」小さく呟いた。
でも、相変わらず返答は、ないらしい。
もう、喋ることすら無駄だな、こいつらの事を探るのも無駄かもしれない。
今は、自分の心配をするべきだ。食料も水もない状況
選択を早めるためか、、。
選択をしなければ、俺はここから一生出られない、そんな考えに至ることは、簡単だった。
相手は、大切な人かもしれない。例え、自分を選んだとしても、どこに行くのかもわからないんだ。
それとも、死ぬということ自体考え方が違うのか?
分からない、そう誰だってこの先の未来なんて分からないんだ、だったら今が大事で、例え、選んだ道が違うなと思ったとしても、絶対に思い通りとは、いかない。だから、俺は、選ぶんだ。
ゆっくりと机に歩み寄り、スイッチに手を乗せて、勢いよく押した、、、。
あなたなら、どうしますか?