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第5話 食べることより大事なこと。

この世界のお金は全て硬貨である。

一番下が鴨緑貨である。元の世界に直すと一枚10円である。

その次が銅貨で、元の世界で表すと一枚100円

その次が銀貨で、元の世界で表すと一枚1,000円

その次が金貨で、元の世界で表すと一枚10,000円

さらにその次が白金貨で、元の世界で表すと100,000円である。

普通白金貨までだが、さらにその上、虹貨というのがある。

元の世界で表すと1,000,000円である。貴族などがよく使う。

ついでに現在六歳の私のお小遣いは銀貨5枚。いやー、金持ちの家に生まれて良かったーーー。





「毎週3〜4回指導をするごとに金貨3枚ということで。条件や指名などありますか?」

とレートは、言った。


本で呼んだが、ふつーに生きて行く分には毎月金貨1枚あれば足りるが。週に3〜4回で毎週金貨3枚。1ヶ月間で金貨15枚。

破格だなぁ。でも冒険者ってこれくらいしないと動かないのかなぁ。職員さんも表情変えないし。


「では条件を。条件は魔法と剣が使えることとランクはBランク以上の条件で。」


「かしこまりました。依頼を受諾します。お疲れ様でした。」

こうして、私のための依頼は受注された。


一階に降りてくるとお父様に殴られた怖い顔の人がいた。殴られた後は無くなっていた。

「さっきはすいませんでした。」

と私は謝った。


そしたらその人は

「俺の方こそすまなかったな。嬢ちゃんを怖がらせちまってよ。

あー俺の名前は、ハルク。Bランクの冒険者だ。よろしくな。」


ハルクに挨拶をして、冒険者ギルドを出る。そして、牛耳小屋にいるぴーちゃんに乗り、家に帰った。





ーーーーーーーー





「おかえりなさいませ。ジルク様。エレスお嬢様。」

と、今日の会議で会った。庭師のユースが言った。

帰って来るの早いなぁ。いや、もう夕方だしそうでもないか。


「ただいまユース。さっきぶりだね。」

「はっ。ジルク様少々お耳に入れたい話が、、。」

とユースは小声で言った


父上は頷くと屋敷の中に入っていった。

わたしも屋敷に入り自室に戻ってベッドに飛び込んだ。


「あー疲れたなぁ。でも冒険者ギルドも見れたし良かったーー。

あ、お父様にお礼言ってないなぁ。今言いに行くか。」


そう思いお父様に部屋に行った。


お父様の部屋の前まで行くと中から話し声が聞こえた。


「なんだと!?青龍の祠付近で異様だと!?」

「はい。本日確認したところ、祠付近に強力な水魔法の痕跡がありまして。何かがあったのだと思います。」

「…そうか。では明日にでも詳しく調査をしてくれ。メンバーは誰でもいいが、万全を期せよ。」

「了解しました。失礼します。」


ヤバイバレる。そう思った私は急いで部屋に戻った。


青龍かー。

青龍は魔物ではなく自我を持つ生き物。四獣神とも言われている。

ゲームでは全能神から生み出されたこの世の抑止力だったはず。1回、四獣神の一体の朱雀がイベントで出てきたから見たことあるから知ってるけどさ。青龍なんて見たことないぞ。


たしか、青龍が海を護り。朱雀が空を護り。玄部がこの世の大地を護り。白虎がすべての生き物を護る。

そしてこの四獣神がこの世界のあらゆる災いから護る。

って、この世界の本に書いてあった。


あ、青龍のことで忘れてたけど結局父上にお礼を言えなかった。うーん。指導の人が決まったら言うか。そうしよう!

そう思って私は夕食の時間いなるまでベッドで眠ることにした。







一時間くらい寝ただろうか。フッと目が覚めた。

「あー寝すぎた。夜眠れないや。」


ベッドから降りて窓の外を見た。その時私はおかしな光景を見た。

もう暗くなっているのに1箇所だけ森の中にとても輝いている場所がある。


「なにあれ……。」

私は急いで自分の部屋を出て玄関に向かった。


「お嬢様どうしたんですかー。」とメイドの声が聞こえた。

私は「ちょっと、ランニング。」と走りながら言って外に出た。


屋敷の門を飛び越えて森へ走る。


走りながら私は気づいた。あの光は異様だ……。近づいたら被害あるかもなぁ。

でも正体が気になる!


怖さと興味を天秤にかけた。

もちろん興味が勝ちましたーーーーー。


ゲームの中でも見たことがない。

私はお腹が空いていたけど、輝いてる場所に向けて走り出した。








どれくらい走っただろうか。

とりあえず光り輝いていた場所の近くまではきたと思う。


けどここは森の中、さらに獣道であるところだ。木々が多くて数メートル先も木。今はもう日が暮れていて暗く、木しかない。



そういえば、お父様に

「決して1人では入ったらダメ!」

と昔、言われたっけ。まぁ、興味があるから仕方ないってことで。


フッと、いきなり目の前の木々の先に眩しいぐらいの輝きが放たれた。

「あ、そこか!」

私は並木道を抜けてその場所にたどり着いた。


そこにはこの世のものとは思えないほど神々しく、輝いている生き物がいた。

体は鹿、頭は狼、尾は牛、足は馬、頭には角がある。前世でも見たこともない生き物だ。


私はその生き物にゆっくり近づいた。その生き物までの距離が10mもないくらいになった時。私は動けなくなった。なんだろう。動こうと脳は指示を出しているのに体が動かない感じ。


そしてその生き物は私の方に向き、こう言った。


『其方は、何者か?』

















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