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第4話 オレンジジュースください!こどもなので。

ブックマークに追加していただいた方ありがとうございます。

ボンさんの家から出てぴーちゃんに乗ってお父様について行きました。


次にお父様に連れられたところはなんと!

冒険者ギルドでした。


「エレスティーナ。ここが冒険者ギルドだよ。今度はここに用があるんだ。」

お父様は偶然なのか狙ったのかわからないですが、私を冒険者ギルドに連れてきてくれました。


「で、でっかい。」

「バイオレット家の領地の中に大きな森があるだろう?何かあったら大変だから冒険者を沢山集められるように他領の冒険者ギルドより大きいんだよ。さて、こっちに馬をおいとこうか。」


ぴーちゃんを備えてある小屋の中に置いてきて父上について行きました。


「さて、エレスティーナ。冒険者ギルドには顔が怖かったり、体が大きかったりして驚くと思うから、私のそばを離れないようにね。」

私はコクンと頷くと父上は笑顔に笑った。

っふ、イケメン父は最高だぜ。


お父様は勢いよく冒険者ギルドの扉を開いた。

ガチャーーン。


さぁて、冒険者ギルドはどんなところなんだろーか。





ーーーーーーーー





扉が開いて中を見てみるとお父様の言った通り怖い顔の人や、体が大きい人、ギラリと睨んでくる人がいた。大勢の人が私の方を見た。


慌ててお父様の服の袖を掴み隠れる。

すると奥にいた顔が怖い人が近づいて、話しかけてきた。


「おい。」

と低い声で私に話しかけてきた。


「ヒィ。」

私は怖くなって目を閉じる。そしてお父様の服の袖を強く握った。

お父様助けて。と、心の中で思いながら。


お父様は無言で右手の拳を握りしめて思いっきり顔が怖い人を殴った。

顔が怖い人は数メートル離れた壁に激突した。


ええええぇぇぇぇ!?


そして父上は言った。

「貴様、誰に話しかけている?まさか我が愛しの娘にはなしかけたんじゃないだろうな?周りのやつらも道津もこいつもエレスティーナに視線を向けやがって。血祭りにあげてやろうか?」


ギルド内に居た人たち全員聞こえていただろう。

すると、ギルドにいた人たち全員がお父様にむけて、、、


跪いて大きな声で、

「「「「「ドラゴンスレイヤー様ーーーーーすみませんでしたぁぁぁぁぁぁ。」」」」」


え、どらごんすれいやー?誰やねんと思った。そうしているうちに遠くから老人のような声が聞こえた。


「ホッホッホ、ドラゴンスレイヤー久しぶりじゃな。」

冒険者ギルドの奥のカウンターから道着の老人が出てきた。


この流れで私は理解した。

ドラゴンスレイヤーというのは我が父のことだということに。


父は偉大だ。。。




ーーーーーーー





私たちは2階の応接室に向かっていた。その時私は考えていた。先程のことだ。


「ギルド長、その異名はやめてください。娘の前ですから恥ずかしいです。」

「ほんとのことなんじゃから良いではないか。ジルクよ。お嬢さん初めまして、ここのギルドを統括しているライフという。お嬢さんお名前は?」


ジルクというのはお父様の名前だ。

壁に吹き飛ばされた顔が怖い人は大丈夫なのかと疑問を思ったが、私は丁寧に答えた。


「お初にお目にかかります。ジルク・バイオレット伯爵の娘。エレスティーナ・バイオレットです。

以後お見知りおきを。」

ライフは、頷きながら聞いていてくれた。うん!この人はいい人だ。


「してジルクよ。伯爵にしてこの地の領主であるお前が何の用じゃ?」

ライフは父上に向き直って尋ねた。


「本日やってきたのは、娘のセレスティーナの剣と魔法の師を募るためです。」

私は驚いた。そーゆーことだったのか。まぁ、冒険者のなるために願ってたことだし嬉しいけど。


「ほう、こちらのエレスティーナ嬢の師をギルドに依頼する。ということでよろしいか。」

ライフは、確認のため聞いてきた。


父上は頷くと、ライフも頷いた。

「依頼主様じゃぞ。ほれ、仕事せい。」

と言った。


「こ、こちらに。」

と、ギルドの紋がついている服を着ている若いお兄さんが来て二階の方に案内してくれた。


二階に行く途中、ライフギルド長の声が聞こえた。

「あんな小さい子を睨みつけおって、もう少し笑ったりしたらどうなんだ。」

あぁ、私のせいで…。みなさんすみません。


二階に上がって椅子に座ろうとすると父上が

「御茶を用意してくれるかな。あ、あと娘用にオレンジジュースも。」


パパンありがとーー。オレンジジュースだーいすき。

いや別にお茶でもいいんだけどね。善意だからね。子どもだからね!子どもだからね!


お茶とオレンジジュースを持ってきてくれた。おねーさんが

「この歳でお父さんの仕事を手伝っていて偉いね。」

と褒めてくれた。ギルド職員の人たち優しい。。。


少しするとさっきの若いギルドのお兄さんがやってきた

「失礼します。この依頼の受注を担当します。レートと言います。よろしくお願いします。」

と、緊張した声で言った。


「そうか。君が担当者か。よろしくね。」

お父様が微笑しながら言った。私も『お願いします!』と言った。


「それで、依頼内容の確認ですが、エレスティーナ様に剣と魔法を教える師になるということが主題で宜しいですか?」

「いいよ。詳しく言うと週3〜4回エレスティーナの指導をする。そして報酬は毎週金貨3枚。それでどうかな?」


依頼の話し合いは着々と進んだ。







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