表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/28

5話 学科選びは、重要です

高等部編に突入!

三年後【高等部入学直前】



ついに高等部に入学ですわ。

ここ国立ユイナーダ学園では、高等部から各学科ごとに分かれて勉強する事になっていますの。

本来なら私は、『淑女科』に入らなければならないのですが、『淑女科』は『特進科』と何かと関わり合いになる授業が多くできれば入りたくありませんもの。

何故『特進科』と関わり合いになりたくないかですか?

もちろん大嫌いな婚約者がいるからですわ!




悩んでいると何とエミール殿下が

「でしたら『魔術科』にすれば良いと思いますよ。

幸い貴女の家は、魔術の大家ですし一応、淑女としてのマナーも出来ていますからね。

幼馴染のよしみで口添えぐらいしても構いませんよ。」

とおっしゃって下さいました。




おゝ!流石は、エミール殿下!!

その手がありましたか!

早速、お父様に掛け合ってみますね!




数日後、エミール殿下の口添えもあり何とか『魔術科』への入学許可がおりましたわ。

その代わり『絶対に騒動を起こさない。』という約束をさせられましたけど。

持つべき物は、やはり権力者の幼馴染ですわ♪




【国立ユイナーダ学園高等部入学式】



入学式の『新入生代表挨拶』と言えば一番身分が高い人が行うのが普通ですわね。

しかしそのルールが去年から代わりましたの。

『平民にも平等にチャンスを与える為に入学試験の成績が一番良かった者を新入生代表にする。』というものですわ。

表向きは……




実際には、彼に新入生代表をやらせない為の処置ですわね。

昨年度は、彼が最上位貴族でしたのよね。

他国からも来賓の方々が来られるのに我が王国の恥を晒す訳にはいきませんもの!




因みに昨年は、文官科の方が代表でしたのよ。

ルールが変わって自分が新入生代表に成れない、と知った彼は暴れようとしたようですが、在校生代表で生徒会長であった第五王子殿下に睨まれて大人しくなったそうですわ。

彼は、どれだけ公爵家の顔に泥を塗るつもりなのでしょうか?




今年度の代表は、エミール殿下だと思っていたのですが違いましたわ。

『錬金科』にトップ合格した天才だそうですの。

凄いですね。




壇上には、既に今年度の生徒会の方々が並んでおられますわ。

生徒会長は、第六王子殿下。

副会長は、第七王子殿下。

書記は、第十王女殿下。

会計は、第十一王女殿下。

何と今年度の生徒会は、ほとんど王族で締められていますのね!




そしていよいよ新入生代表挨拶ですわ。

今年の新入生代表は、私が初等部の時に起こした騒動でかなりの迷惑をかけてしまったタークちゃんですの。

その騒動の所為でタークちゃんのお兄様が家出してしまいお父様達にしこたま怒られましたわ。

そのお兄様がようやくお戻りになったのでお詫びも兼ねて我が家で就職先を斡旋させて頂きましたの。




もちろんタークちゃんとも和解しましたわよ。

こうして私の高等部生活が始まったのです。




え?高等部の『入学記念パーティー』ですか?

あの騒動の後『招待状』は、一人づつに配られる事になりましたの。

そしてあの人は『招待状』を失くして会場内に入れず摘み出されていましたわよ。

自業自得です。

まだつづく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ