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メンバーの紹骨だぜぇ

「よかったーーーー、二人とも戻ってきてー」


シックスとシリウスの二人は何事もなかったように

クライド達が待つ部屋へと戻ってきた。


「大将、問題なかったんだよな?」



「ふんっ」


シックスは横をプイと向く。


「クライドさん、他の方々の紹介をしていただけますか?」


不機嫌なシックスと対照的にシリウスは、穏やかだ。


「あ、はい、それではメンバーの紹介です」



クライドはザインを指さし


「あそこにいる骨がザイン。

血のつながりは無いけど俺の弟。

ザイン the スケルター。ヘタレな骨です」


「兄者、ヘタレってなんだべ!!もっと他に良いトコ

紹介して欲しいべ!」


「良いトコて・・・そうだなーヘタレなトコいがいは

あ!スケジュール管理がうまい。でも戦闘力は無い」


「兄者!オラが戦闘力無いのはどうだども、

オラの管理で首の皮何度もつながってるべさ!」


シリウスはニコニコとやり取りを聞いていたが

ふと思いついたように


「ザインさん、例えば戦場の兵士達を動かすのと

仕事の人員を考えるのと、違いは何か感じますか?」


と質問する。


「戦場と仕事の人員・・・・?命がかかっているのは違う

けんども、働くということだと、同じだべか?わがんねだ。

まぁ、オラ戦場のことは向いてねーだべな。そこらへんは

兄者や大将がやるべさ、アハハ」



「ありがとうございます」


ザインの答えにシリウスは穏やかに返す。



「はいそれじゃ次、

あそこのダークエルフの小娘がボニー。

小娘って言っても150歳だから、おばあちゃんだね」


「うるさいよ、小娘ってなんだよ骨!

あと、おばあちゃん扱いすんな!

小娘扱いするかおばあちゃん扱いするか統一しろ!

それにシリウスさんは、エルフ族だから年齢ネタは

うけないんだよ、バカ骨」


シリウスは穏やかな表情を崩さずに


「クライドさん、ボニーさんは普段どんなことをされて

いるんですか?」



「えーとねー、おせっかい」


「おせっかい?」


「そう、みんなのおせっかいを焼いてる。

あとぷんすか怒る?」


「ちょっと、ちょっとぉクライドー、もっとましな

紹介してよー。あんたが急にお金がいるって言ったら

あんたの代わりにもらいに行くくらいはしてるだろー」


「あーそうだね、じゃあ、おせっかいとおつかいで」


「ちょっとぉ!確かにただのおせっかい焼きだけどさー。

もうちょっとましな紹介してよー。

たしかにアタシは、みんなの食事とか掃除とか好きだし

そんなことしかしてないけどさー」



ぷんすか怒るボニーにシリウスは穏やかに


「いいえ、"そんなこと"ではありませんよ。とても

素晴らしいお仕事です。ボニーさんがクライド軍において

かけがえのない存在であることはわかりました」


ボニーは両手を頬にあて


「いやだよぅ、かげがえのない存在だなんて。。。

ただのおせっかい焼きだよぅ」


と顔を赤らめる。


「おせっかいババア・・・」


「んだと、クソ骨」


シリウスはまぁまぁとボニーをなだめながら


「時に、ボニーさん。

この屋敷の規模はかなりの物です。ボニーさん一人で

何もかもするのは無理だと思うのですが?」


「あー、もちろんアタシ一人じゃ無理だよ。みんなに

手伝ってもらってる」


「それは、みんなに指示してるのはザインさん?」


急に名前を出されたザインはびくっとしながら


「オ、オラじゃねだ、屋敷のことは全部ボヌーだべさ」


「そうだねぇ、屋敷のことはアタシだねぇ」


ふむふむと静かに話を聞いていたシリウスはクライドの

ほうへ向き


「クライドさんは、それに関しては何か方針は?」


急に話を振られたクライドはドキッとしながら


「ほ、ほほほほ方針?良きにはからえ?」


と、おバカ回答するとシリウスは深く頷きながら


「なるほど、全権委任されてるわけですね」


と深く何度も何度もうなずく。


「お、おう、ボニーはしっかりしてるから

全権委任してる。

あ、あともう知ってるだろうけど

こっちがシックスの大将。パックスのボスだよ」


「ふんっ」


とシックスは横を向いたままだ。


シリウスは、シックスの姿を見て微笑みながら


「もちろん存じております。

早速、深くお話させていただけました。ねっ?」


とシックスへ返すと


「ふんっ」


とシックスは横を向いたままだ。


「なんだよ大将、愛想悪いぞ、シリウスさんに策略は

無いってなったんだろー?疑って違ったからって

すねてんのかよー、大人げないぞー」


「うるせー、ワシはお前らのことを心配してだなー」


「いやいや、たいしょー・・・」


「うるせーや、ちきしょーめ」


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