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役割ボーン担

「大丈夫かい?」


「不安だべさ・・・」


「だーいじょうぶだって!

それじゃ、行ってきまーす」



家を出るクライド。

それを心配そうに見送るボニーとザイン。


先ほど、デグからの使いがひっそりと

やってきて

すぐに魔王城へ登城するようにと

伝言が来たのだ。



任務の場合、使いは堂々とやってくる。

しかし今回はひそやかにやってきた。

それゆえ、何事か!と

ボニーとザインが困惑しているのである。


もしや何か問題があって

罰せられるのでは?

何か怒られてしまうのでは?


最悪、追放なんてことも・・・。


と、悪いほうへ悪いほうへ考える

二人であった。


二人の心配をよそに

当のクライドはお気楽なものである。


「フン、フン、フーーーン」


鼻歌交じりで魔王城へ向かう。




「こんちわ~」


お気楽な感じで、デグの部屋へ

入るクライド。



部屋に入ると

デグと、そしてラ・モンドがいる。



扉をしめるとクライドは先ほどまでの

お気楽な雰囲気を消し


「お待たせしました」


と答える。



ラ・モンドが満足げにうなずき


「うむ、

さすが魔王様の元にいた者である。

その配慮痛み入る」


と言い、デグへ目配せをした。


デグはうなずくとクライドへ


「極秘任務だ」


と告げる。



やっぱり。

クライドは心の中でほくそ笑む。

今までいろんな相手に色んな任務を

受けてきたが、こういう呼ばれ方の場合は

極秘かつ重大任務であることが多い。



極秘任務というのは、内容が極秘なのは

もちろんなのだが

いつ、誰が誰に任務を発したか?

ということも極秘にしたいものだ。


クライドが難しそうな顔して

デグの部屋へ入れば、それを目撃した者は

極秘任務だと想像はつかなくとも

何かあったのか?と邪推する。


そうなればわかる者が見れば

何か重要な任務を受けたな。

とわかってしまうものだ。


魔王軍は残念ながら一枚岩ではない。

壊滅状態になったとは言え

隠れ先代派がいなくなったわけじゃない。

いつ牙をむくかわからない。

ジュード軍だってきな臭い。

カーツ軍だって魔王様に対しては

反抗しようと思ってなくても

ライバルであるラ・モンド軍に対して

足を引っ張ろうとしてくる

可能性だってある。


だから極秘任務は、受けたことを

わからないようにするに

越したことはない。


それゆえ、クライドは気楽そうな雰囲気で

デグの部屋に入ったわけだ。





「クライド、今の立ち居振る舞いから

わかっていることだが確認だ。

君はパックス、ナグル族、イコン族に

対して顔がつながるな?」


ラ・モンドが問う。



ハイ、と素直にうなずくクライド。



「ならば君の最も得意とする任務だ」



クライドが最も得意とする任務。

そう今回の任務は諜報活動だ。


ラ・モンドの言葉を受け

デグが任務の説明を行いはじめる。


「今回の任務は

ドーガ家に潜入して調査をして欲しい」


また、ドーガ家かよ。。。

今まで散々調べたじゃん・・・。

今度は何調べんだよ・・・・。



「調査内容は、

ドーガ家有力3貴族の一つである

アンゼロ家の情報収集だ。

単なる噂話だけではなく内部潜入も

行って欲しい」


ドーガ家は

3家の有力な貴族によって

支えられている。


そういえばドーガ家本体は調査したけど

3貴族はどういった貴族があるかを

調べただけで、詳細は調べたことないな。


アンゼロ家・・・


「知っていると思うがアンゼロ家は

魔王軍のドーガ家攻略にとって

最大の障害である」


そうね・・・。

色んな手段を使ってドーガ家を

攻めようとしてるけど

アンゼロ家に所属する知恵者"混沌者"

によって妨害されまくってるもんね。


名目は、アンゼロ家の情報収集と言ってる

が、実質"混沌者"の情報収集だろう。



「アンゼロ家の情報収集が一つ目の任務。

そして、魔王軍がドーガ家へ攻め入る際に

布陣する川の上流にある相手の砦へ

破壊工作を行って欲しい。

これが二つ目の任務だ」


ドーガ家を攻める場合、アンゼロ家領内

の近くを流れる川から攻めるのが

もっとも良いため、それを補助しろって

ことか。



「日時は言えぬが、再び魔王軍が

ドーガ家へ攻めるのだ」




「では頼んだぞ」


ラ・モンドとデグに見送られながら

部屋を出たクライドはボニーとザインが

待つ家へと戻った。








「大丈夫だったかい!」


「兄者!死刑だべか!」


なんで処分されるんだよ・・・。


「大丈夫だよ、二人とも。

それよりも心して聞け!」


ボニーとザインにはあまりみせない

引き締まった口調と表情に


二人は、姿勢をただす。



「今回呼ばれたのは、任務だった。

それも極秘任務だ。

あまり大っぴらにできないんだ。

そこらへんを踏まえて二人とも

動いてくれ」



「ごくひ任務・・・」


「秘密だべさ・・・」


「まぁ少々気を付けてくれれば良いから」



「わかったよ!」

「頑張るべ!」


「じゃ、仕事の割り当てね。

ボニーはイコン族へ行って

ドーガ家有力貴族であるアンゼロ家の

情報収集をしてくれるように

手配してくれ」


「えー、ケチケチエイト

のトコ行くのー?費用の話とか

どうすんのー?」


「ケチケチて・・・。

うん、今回は費用のこと言われたら

クライドに聞くようにって伝えてくれ」


「わかったよぉ・・・」


「どうしたボニー元気ないなぁ?

たのむぜ!お前がたのみなんだからサ」


ボニーはキラキラした笑顔を浮かべ


「まかせといて!」


「兄者!オラは!」


「おう、我々は、ナグル族と

パックスへ行き破壊工作の手配をして

その足でアンゼロ家領内へ

直接潜入しよう」


「オラがナグル族とパックスへ

手配するだな!」


「え?手配は別にザイン単体じゃなくて

俺も同行するよ?それにザインは

ナグル族は良いけどパックスと面識

ないじゃん」


「え?同行するってじゃあオラは

何するだか?」


「は?さっき言ったじゃん

ナグル族とパックスへ手配して

その後アンゼロ家領内へ

直接潜入するって」


「直接潜入というのは兄者がだべな?」


「お前もだよ」


「えーー!!!!無理ダベ無理ダベ!!」


「無理じゃねーのやるの!」


「お、オラ兄者みたいに心得ねーだよ!

できねーべ!」



「できねーべ、じゃねーよ!

やるんだよ!」


「ヒェッ」


とおびえるザインを無視しクライドは


「ほら、さっさと行くぞ」


とザインをひきずって連れていく。


「あ、兄者!準備が!準備が!」


「パックスで準備するから良いの!」


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