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それでも僕は夢を見る  作者: 工藤万智高
第一章『過去』
5/9

過去と中佐と第一章

前回までがプロローグでしたので、今回から第一章になります。

主人公の名前が今回出ました、覚えてあげて下さい。


後書きに用語をまとめました、確認してね

壊滅に等しい被害を受けた第127小隊は怪我人の治療や、今回の戦闘で受けた兵士の精神的ダメージの回復の為二週間の休息を任務として言い渡されていた。


日本支部内では長すぎではないかとの声も上がったが、早く隕石を破壊する事よりも、今は兵士を減らさない事が重要だ、との考えからすれば妥当であろう。


戦闘から一週間後、六神万里は大佐のいる部屋に呼ばれていた。

(なんかやらかしたか?でも大佐といえばこの日本支部でトップの存在…なんだろうな?)


コンコン、ノックした後に入れと声がかかったので失礼します。と言い室内に入る。

「六神上等兵で…」

「あぁ、いいからいいから、休め」

これは大佐どの、かなり苛立っている様子だ、挨拶を遮られ乱雑に手を振られた事にそれなりにムッとしながらも休めの姿勢になる、どうやら苛立っているのはそちらの女性が原因かな?


MMFの軍服に身を包んだ女性は、金髪碧眼、兵士の9割がアジア系の日本支部ではかなり珍しい、階級は中佐か…そりゃ雑にも扱えないわ、


ドスンと椅子に腰かけた下村大佐から説明が入る。

「こちらはフランス支部からこられたバルテレモン中佐だ、なんでも対穢神用のチームを作るらしくこちらにこられたらしい、詳しくは中佐から話を聞いてくれ」


通された部屋は少人数用の会議室だ、バルテレモンって事はフランス人か、えーっと、どうしよう、俺フランス語話せないぞ、


そんな思いを見透かしたか相手から声がかかる

「日本語は話せるから安心してくれ、とりあえず座ってくれるかな?」

ペラペラと出てくる流暢な日本語に気圧されながらも近くの席にすわると、中佐は向かいの席に座り俺に一束の書類を投げてきた。


「私はソフィー=バルテレモンというものだ、早速だが、その書類を観てくれ」

渡された書類をめくるとグラフ、そして穢神の写真が乗せられている。

「そのグラフは対穢神戦闘の死傷者の数だ、見ろ、最近になってはね上がっているだろう。」

「ふむ、」

「そして、穢神の巨大化、数年前の個体と比べてどれも一回り程大きくなっている、これが表す事はただひとつ、奴等の成長だ、成長といってもからだの大きさのことだけではない、こちらの兵器、戦法を知られてきている。」

「……」

「そこで私は穢神のみに対抗するためのチームの結成を考えた、本部に許されたチームの人数は私を含め5人だ。」

「……」

「チームのメンバーは全員適合者にした、それでだ」

「俺にもチームに入れと?嫌だね、断る」

書類を突き返しながら言う、

「なにがあろうとも俺は俺の能力を使うことはない、絶対だ」

ため息を吐きながら中佐がこめかみに手をあてる、

「君がなぜ君自身の獣を捨てたのかは知っている、その事も考慮してのことだ、どうしても嫌か?」

「……」

黙って無言の肯定を示す


「…そうか…仕方ないな…」

諦めたかと思いきや

「これは上官命令だ、チームに参加しろ」

「は?!」

夢獣を具現化するための機械『リアライゼイター』と先程突き返した書類が一緒に自分の目の前に戻された

「明日の9時に訓練室に集合だ、くれぐれも遅れるなよ」

隕石…北極に落ちた隕石、生物を眠らせる霧と、隕石のかけらである『子』をばらまく


夢獣…隕石から出た霧によって眠らされた人々の記憶から作られた怪物、夢獣の上位存在を穢神という


ドリーマー…隕石から出た霧の影響を受けない人々の事


MMF…隕石対策連盟の略称、夢獣の殲滅と隕石の子の破壊を目的として動く主人公が所属するのは日本支部第9大隊26中隊127小隊


リアライゼイター(new)…夢獣のシステムを応用して、ドリーマーの記憶から武器を作り出す機械

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