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それでも僕は夢を見る  作者: 工藤万智高
プロローグ『開幕』
3/9

別離と穢神と適合者

「お!あれか」

隕石の子だ、子といっても2メートルもあるので発見は意外と容易だ。本隊に連絡を入れる

「こちら偵察班、子を発見しました。」

すると、あちら側から様々な音が聞こえてきた。銃声、爆破音そして、虎の咆哮。

「こ…こちら本隊、た…いま穢神とこうせ…中…援軍を…」

通信が途絶えた。まずいな…


そもそも穢神とはなにか、答えは分からない、である。隕石落下から20年たった今も謎のままだ。唯一分かっているのは夢獣の上位存在であること、この一点である。


仲間の偵察班3人に本隊の事を伝えると思いがけない言葉が返ってきた。

「だから?」

「…は?」

「あいつらは俺らを危険な任務につかせといて自分達が危なくなったら助けろって言ってるんだぜ?それは虫が良すぎやしねーか?」

「そうそう、俺らは嫌われ者なんだからさー、どうせ助けたって良いことないって」

「しばらくしたら様子見に行ってあげるけどね」

あまりの言い様に凍りついた後、声を震わせながら言い返す。

「お、お前らそれでいいのかよ!」

すると一人が鋭い目で言い返した

「お前こそそのままでいいのかよ」

その問いに答えられずに数秒沈黙した後、

「…………分かった、俺一人で行く」

3人に背を向け歩きだすと

「おー、おー、奇跡の子は違うねぇ」

という言葉が飛んできた、…昔の話だ。


第127小隊を襲った穢神通称『白虎』は弾丸を通さない分厚い毛皮と速攻に優れた穢神である。つまるところ陸軍に対しては最悪の敵だ。

俺が着いた時には辛うじて陣形を保っている所だった、飛び上がった白虎の鋭い爪が中尉を狙う。

(まずい!指揮官が殺られたら総崩れになる!)

そう考え、白虎に銃口を向け、連射すると、少し、ほんの少しだけ狙いが反れ白虎の爪が地面を抉る、と同時にニタニタとした顔を崩さないまま、白虎がこちらを向き飛び掛かる。

「殺してみろよ!猫!」

そう叫び、銃を向けた瞬間、白虎の体が横に吹き飛んだ、俺ではない、

「はっはっは、少年、そう死に急ぐな。」

声のした方を向くと、そこには大槌を持った男が立っていた、見たところ30代後半だろうか、

「適合者…」


主人公の名前を明かさないのに意味はありません、タイミングがなくて今まできちゃいました。

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