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それでも僕は夢を見る  作者: 工藤万智高
プロローグ『開幕』
2/9

軍と夢獣と偵察班

MMF(隕石対策連盟)日本支部第26中隊は、現在、『攻略戦』と呼ばれる任務についている、任務は人々の記憶から作られる夢獣の殲滅と隕石の子の破壊である。


夢獣は不思議なことにこちらが敵意を持たない限り攻撃をしてくる事はない、そのためMMFでは、一つの支部に3つの大隊、一つの大隊に3つの中隊を配備し、3つの中隊で眠らされている人々の救出、攻略、後方支援をローテーションで行っている。

日本支部には第7、第8、第9大隊が存在し、第7大隊は九州地方北部、第8大隊は九州地方南部、第9大隊は四国地方を主要な任務地帯としている。


で、俺が所属するのが日本支部第9大隊の26中隊で現在夢獣どもとの殺し合いの最中、あいつらこっちが攻撃しなくてもなんでか隕石の子を壊そうとしている事が分かるらしい、不思議だねぇ。


ビルの柱の影でサブマシンガンの弾倉を入れ替えながら辺りを見回す、

「見つけたぞ…」

中型夢獣だ、サブマシンガン…いや、グレネードランチャーだな、

銃を構え狙いを定めた瞬間、

「おい!どうしたんだ!」

後ろから声がした、

「今来たらだ…」

こちらの存在に気づいた蠍のような夢獣が後ろの兵士に飛びついた。

蠍といっても全長4メートルはある化け物だ、あっという間に兵士をミンチにしていく。

ゆっくりと蠍に気づかれないように標準をあわせ引き金を引く。


爆発音と共にバラバラになった節足動物の足と肉塊を踏みつけながら先に進む、

遠くで銃声がなっているが、俺の任務は隕石の子の場所の特定、たった5人で行かされるので死亡率も高いからこの任務につかされるのは大体嫌われ者だ。

「全く、折角の才能を無駄遣いするような奴は死ねってか…」

空が今日も青い。


そのころ、偵察班を送った後方では今までに類を見ないほどの激闘となっていた。

「127小隊!撤退!」

「無理です!前だけでもなく後ろも囲まれています!」

その時!

「少尉!前方に穢神確認!こちらに向かってきます!」

「何!?くそ…こんなときに…」

走ってくるのは大型のブルドーザー程はありそうな巨大な虎、白い体に黒い縞模様が入り、顔は不気味なニヤニヤという笑いを浮かべている。

「適合者に連絡!全員!彼らが来るまで持ちこたえるぞ!」


雨は嫌いです。

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