プロローグ
どうも、神夜晶です
何となくですが、連載してみる事に・・・
でわ、どうぞ!
遥か昔に1匹の龍が居た
その龍は神でもあり龍でもある
誰しもが龍の名を『龍神』と呼ぶ
これは、その龍の弟の話である
「う~ん……」
「どうしたんですか?」
「あ、お姉ちゃん!」
「はい、貴方のお姉ちゃんが来ましたよ」
「うん、能力の修行を少しね」
「そうですか、貴方の能力は計り知れません
唯一止めれるのが私だけなのです
どうか一刻も早く完璧に使いこなして下さいね?」
「うん、お姉ちゃん
僕頑張るよ!」
「あぁ……本当に可愛い私の弟です」
「か、可愛くないよ///」
「その態度が可愛いのです!」
「う~……」
龍神は弟を可愛いと褒める
弟の容姿は所有女顔だ
背丈も小さく120cm位だろう
龍神は弟の前だけデレデレな素顔を見せる
これでも龍神は神の中でも非常に高い位に居るのだ
1、2位を争う位だろう
「それでは、書類仕事をして来ますので
くれぐれも危険な事は避けるのですよ?」
「うん、分かってるよ~」
「分かっているのなら良し
怪我でもしたら、キツイお仕置きですよ?」
「うっ!あれは勘弁してね……?」
「駄目です、されたくないのでしたら止めなさい」
「はい!」
「宜しい、行って来ますね」
「いってらっしゃい!」
龍神は仕事へと戻っていった
此処で簡単に紹介をしておこう
龍神の名は『龍紀』
弟の名は『竜斗』だ
二人は仲慎ましく高天原で他の神と共に暮らしていた
龍紀が龍神で竜斗が竜神だ
漢字が違うが位は同じだ
この場合は強さで位が決まる様なものだ
「ふ~……少し疲れたから休憩がてら遊びに行こう」
竜斗は広場へと足を運んだ
其処には複数の神々の子供が遊んでいた
「あ、竜斗!一緒に遊ぼうぜ」
「竜斗君!(いつ見ても可愛い♪)」
「うん、僕も遊ぶ!」
その日は竜斗も子供達と一緒に遊んだ
しかし、次の日……
「でわ、行って来ますね」
「うん、頑張ってね!」
「はい、可愛い弟の為ですから」
「お姉ちゃん……///」
「照れてる所も可愛いですね~」
龍紀は「ふふふ」と笑いながら仕事に行った
竜斗は内心「全く、お姉ちゃんは」などと思っていた
今日は朝から遊ぼうと広場に足を運んだ竜斗
其処には神々の子供の餓鬼大将的な存在が居た
親友の天照が数人で苛められていた
後の天照大神である
「何やってるの!?」
「竜斗君……!」
「げっ!竜斗……
何やってるかって? 苛めてるんだが?」
「何で苛めてるかって聞いてるの!」
「俺達と楽しい事しようぜって
誘ってるのに来ないからさ」
「貴方が無理やりに連れてくからでしょう!」
「お前は黙ってろ!」
「きゃあ!?」
ドカ!
餓鬼大将の神は天照を蹴った
其処で竜斗は怒りに身を任せて突っ込んでいった
「止めろ~!」
「背丈の小さい、お前じゃ俺には勝てないぜ!」
ドゴォ!
餓鬼大将は蹴りを竜斗の鳩尾に喰らわした
「ごほっごほっ!」
「竜斗君!」
少しだけ蹴り飛ばされて転がっていく
少量だが血を吐く竜斗
それを楽しみながら笑う複数の苛め集団
「さっきから竜斗の事ばかり心配してよ……
もう死ねよ、お前!」
倒れこんでいる天照に足を振りかざした
竜斗は不意に能力を発動させてしまった
パァァァン!
餓鬼大将は砕け散り肉片へと変わった
竜斗の能力とは『森羅万象を破壊する程度の能力』だ
つまり全てを破壊出来ると言っても良いだろう
『は……? う、うわああああああ!?』
「一体何が……? 竜斗君がやったの?」
「ぁ……ぁ……ぁ……ぁ……僕……僕……」
『化物!消えろ!どっか行けよ!』
「竜斗君がやったの……? 答えて!」
「……(コク)」
竜斗は混乱しながらも恐る恐る頷いた
天照は竜斗だと知ると恐ろしいモノを見る様な目をした
「嘘でしょ……?」
「違うんだ、今のは間違えて……」
竜斗は立ち上がり天照へと歩き出す
天照は恐怖し叫ぶ
「近づかないで……来ないで化物!
ぁ……今のは違うの!」
「(化物……僕は化物じゃないよ……
どうして皆化物って呼ぶの?
僕は化物じゃないよ?
どうして怖がるの?
僕を一人にしないで……!)」
竜斗は頭を押さえて横に振りながら否定していた
其処に子供達の親がやって来た
悲鳴を聞き駆けつけたらしい
「何事だ!」
「何があったの?」
『○○が竜斗の能力で砕け散ったんだ!』
『何て酷い……』
「何があったんです!?」
其処に竜斗の姉である龍紀が来た
子供の神達が説明をしていった
『この化物……子供達に二度と近寄らないで!』
「止めなさい!今の竜斗に、そんな事を言ったら!」
ビキ!ビキ!バリーン!
何処かで硝子が割れた音がした
そう、竜斗の心が砕け散ったのだ
「ぁ……ぁ……ぁ……
あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「竜斗!目を覚ましなさい!」
ゴゴゴゴゴゴゴ!
竜斗の神力が周りに溢れ出していく
絶望により黒かった髪も白へと変化していく
段々と竜斗の姿が変わっていく
やがて……高天原を包み込む巨大な竜の姿になっていった
「絶望により力が何倍にも膨れ上がっている……
このままでは高天原が消滅してしまいますね
何とかしなければ!」
龍紀は竜斗を傷付けず抑える方法を考えていた
思い浮かんだのは二つ
・物理的に抑える
・精神または全体を封印して抑える
この二つだ
「でも、これでは竜斗が……」
「龍神」
「天照ですか、私はどうしたら……」
この天照は現在の天照大神だ
つまり天照の父親という事だ
「お前が思うがままにやれ
我は何も言わん
高天原が無くなっても何も言わん
だが、後悔だけはするな」
「天照……分かりました」
「そうか、それでどうする?」
「竜斗を封印します」
「後悔しないのだな?」
「えぇ、精神だけを封印します
手伝ってもらえますか?」
「あぁ、了解した」
龍紀と天照は、ありったけの神力で完璧な封印を施した
身体は元の竜斗に戻った
だが、精神は封印され眠ったままだ
そして時が経ち物語は数億年後の幻想郷へ……
此処まで読んで頂き有り難うございます
次回からは内容が纏まり次第投稿します
でわ、また次回に!