これってデートだったのか?
連載のネタが思いつかず息抜きで書いてみました。
今日は土曜日、学生なら誰しも喜ぶ休日の一日目
そして、俺こと樋口夏樹も、そんな休日をダラダラと過ごしていた
だが、そんな休日をぶち壊すアホがやってきた
「夏樹起きろーーーー!」
寝ている、俺に向かってボディープレスをかましてくる一人のアホがいた
「うるせぇ!!今何時だと持ってんだ!優奈!」
俺は、ボディープレスをかましてきた隣の家に住んでいる幼馴染の西本優奈に文句を言った
「何時って、六時でしょ」
優奈は、何いってんのみたいな顔で答える
「そう六時だ、朝の六時そして今日は土曜日、学校は休みなんだ。だから、俺は今日のんびり寝ていたいと思ってたのに、なぜ俺の睡眠の邪魔をする!」
「いいじゃない別に、早起きは三文の徳っていうし細かいことは気にしない気にしない」
「三文の徳より俺は自らの安眠を願うわ!」
「まぁまぁ、朝ご飯でも食べて落ち着こうよ」
「朝ご飯ってお前用意してあるのか?」
「え?今から作るんでしょ夏樹が」
「俺が作るのかよ・・・」
「私が作ってもいいけど、夏樹多分死ぬよ」
「喜んで作らせていただきます」
そういえば、こいつは料理できないんだよな・・・前に、何回か料理を教えたけどその度に俺は、走馬灯を見るはめになった
俺の答えに満足した優奈は「よろしい」と一言言うと部屋から出て行き下に降りた
俺もこんな目がさえた状態から再び寝るのは困難だと思い、仕方なく下に降りた
下に降りると優奈が朝食を待っていた
「で、結局なんで俺を起こしたんだ?」
俺がそう聞くと優奈は
「なんとなく」と答えた。なんとなくで俺は、朝の六時にボディープレスをくらって起こされたのか
俺は、優奈を人睨みしてキッチンへ向かった
冷蔵庫にあったもので適当に朝食を作り、優奈とともに食べた
「お前、今日部活はどうしたんだよ?」
「今日は、休みなんだよ」
優奈はバスケ部にマネージャーとして入っており部活のやつからの人気は高い
「はぁ、部活ないのかよ」
「なんで残念そうなの」
「部活があればお前も起こしに来なかったんだろうなと思って」
「何、私に起こされるのは不満なの」
「お前の起こし方に不満があるんだ」
「なんでよ!」
「何処の世界にボディープレスで起こしに来る幼馴染がいるんだよ」
「ここに」
優奈は、自分に指をさす
「もういい・・・」
これからは、優奈が来る前に起きようと誓う俺なのだった
「夏樹、バスケ部に入ろうよ」
唐突に話題を変えたかと思えば、いきなり俺にバスケ部の勧誘を始めた
「断る!」
「力強い拒否!」
「だって、興味ないし」
「入ってよ~夏樹才能あるよバスケ部入れば確実にエースになれるよ」
「いきなり、俺みたいなやつが入ってエースになったとしてもほかの部員は納得しないだろ」
俺はそう言って残りのご飯を食べ終え食器を片付けに行った
朝食の片付けも終え、今、俺はテレビを見ている。どこかに行こうかとも思ったがさすがに朝の八時じゃどこも開いてないと思い止めた、あいててもコンビニぐらいだし
「暇だな~」
俺がつぶやくと優奈は、再びバスケ部の勧誘を始めた
「暇だ暇だって言って、そんなに暇ならバスケ部にでも入りなもう!」
「なんで、お母さん口調なんだよ・・・」
「なんとなくだよ、他にも色々パターンがあるよ聞きたい?」
「いや・・・いいよ」
俺は、嫌な予感がしたので全力で拒否した
どうでもいいやり取りをしながら俺たちはしばらくテレビを見続けた
しばらく、ぼ~としているといつの間にか11時になっていた
「11時か」
俺がつぶやくのを聞いて優奈も時計を見ている
「あ、ホントだ、ねぇ~夏樹どっか遊びに行こうよ」
「いいでしょ、どうせ暇なんだから」
「分かったよ」
俺は、仕方なく部屋に戻り出かける準備をした
「夏樹どこか行きたい所ってある?」
「ねぇよ、お前が出かけようって言ったんだろどっか行きたいんじゃなかったのか」
「別に、夏樹が暇そうだから誘ってあげたの」
「なんだよ、それ・・・」
俺はあきれた
「しょうがない、じゃあ服でも見に行こう」
「はいはい・・」
俺たちはとりあえずデパート向かうことにした。
デパートに向かっているとき、前の方からチャラ男を具現化したような男二人が現れた
「ねぇねぇ、彼女こんなやつといないで俺たちと遊ばない?」
「俺たちと楽しいことしようぜ」
二人は、俺たちの前に立ちはだかるようにして立っている。
正直、邪魔で仕方がない
「あんたらみたいなチャラ男を具現化したようなやつらに興味ないのよ」
優奈、それは言ったら駄目だろ俺も頑張ってこらえたのに
「そんなこと言わずにさ、遊びに行こうぜ」
チャラ男Aが優奈を無理やり連れて行こうと腕を引っ張る
「いや!はなしてよ!」
優奈が必死に抵抗している、そろそろ助けないとな
俺はチャラ男Aと優奈の間に入った
「それぐらいにしとけよ」
俺がそういうとチャラ男Aの顔が、ニヤニヤからイライラに変わった
「邪魔してんじゃねえよ!クズが!」
キレるの早!
俺が心の中でツッコミを入れていると、いままで黙っていたチャラ男Bも口を開き始めた
「お前、あんま調子のってると殺すよマジで」
今にも、チャラ男A,Bは俺に殴りかかってきそうな感じで俺を睨みつけていた
はぁ、めんどくさいなどうしよう
俺は、頭の中で選択肢を考えた
1、戦う
2、返り討ちにする
3、病院に送りにしてあげる
あれ、なんやかんやで選択肢が戦うしかないような・・・
そんなことを考えていると、優奈に腕をひっぱられた
「何してんのよ!こいつらなんか無視してさっさと行くわよ!」
優奈は、俺の腕を引っ張りながらチャラ男A,Bを無視してデパートに向かおうとする
「てめぇ、調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
チャラ男Aが俺に向かって殴りかかってきた
「めんどくさいな~」
まぁ、どのみち俺の脳内では戦うしか選択肢がなかったからいいけど
俺は、殴りかかってきたチャラ男Aの拳をよけて足を引っ掛ける。
チャラ男Aはものの見事にずっこけた
「てめぇ、こっちが下手に出てりゃいい気になりやがって!」
今度は、チャラ男Bが殴りかかってきた
つーかこいつら一度でも下手に出てたか、そしてこいつらの中では、てめぇがブームなのだろうか?
そんな疑問を思いながらも俺は、チャラ男Aと同じようにチャラ男Bも足を引っ掛けてこかした。
こいつら、こける才能あるな・・・
チャラ男A,Bはこちらを憎らしそうに見ていた
そして、そのまま立ち上がりナイフをとりだした
「てめぇ、ぶっ殺してやる」
チャラ男Aがそう言いながらこちらに突っ込んでくる、チャラ男Bもこれに便乗し俺に向かって来る
結果・・・
5秒で勝ちました
「さて、そろそろ行くぞ優奈」
「うん、それじゃーレッツゴー!」
俺たちは、倒れているチャラ男A,Bを無視して再び歩き始めた
なんやかんやでデパートに到着した俺たち
「優奈まずはどこに行くんだ?」
「う~ん、服見たいなと思ってたんだけど、色々あって来るのに時間かかったしお昼でも食べない?」
「そうだな、ちょうどお昼だしそれでいいんじゃないか」
俺たちは、ハンバーガーを買ってその辺にあったイスに座り食べ始めた
「そういえばさっきは、ありがとうね夏樹」
「何がだ?」
「さっき、からまれた時助けてくれて」
「まぁ、隣にいるのに助けないのはひどいからな、気にすんなよ」
「そう言って、夏樹はいつも私を助けてくれるよね・・・」
「なんか言ったか?」
「なんでもないよ~だ、スキあり!」
優奈は、俺のハンバーガーを横から食べてきた
「あっ!俺のハンバーガー!」
「ふ~んだ、油断してるからだよ」
「くそ~、お返しだ!」
俺は、優奈が持っているハンバーガーをお返しに食べた
「しまった!」
「油断してるからだぞ」
こんな感じで、しばらく互いのハンバーガーを奪いあいながら俺たちは昼食をすませた
そして、しばらく優奈と服を見て回り優奈がいくつか服を買った後、デパートを出てカラオケに行ったりボウリングに行ったりして家に帰った
家の前まで着くと、優奈が俺の前に立ち
「夏樹、今日は付き合ってくれてありがとね!」
俺に、笑顔を向けお礼を言った
「別にいいよ、なんだかんだで俺も暇つぶしになったし」
「また、一緒にデートしようね!」
「え!デート!」
「あ!デートじゃなくて一緒に出かけようねって言おうとしたの!」
優奈があわてて言いなおした
「あ、ああ一緒に出かけようかビックリした」
「じゃ、じゃあね!」
優奈はあわてた様子で自分の家へと帰って行った
俺は、今日一日を振り返ってみた
一緒に出かけて飯食って、服買って、カラオケやらボウリングに行った確かにデートっぽいと言えばデートっぽいかもしれない
もしかして、これってデートだったのか?
そんなことを思いながら、俺も自分の家に戻って行ったのだった・・・
どうも、マロンです。
今回で短編小説も三作目となりました。コメディっぽい感じで書いたつもりですが途中からめちゃくちゃな感じになっているかも(汗)
感想や誤字訂正などありましたら連絡を頂けると嬉しいです
連載中の僕とブラコン姉妹の日常も更新していきたいと思っていますのでどうぞよろしくお願いします