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第9話 「絆合わせ」

こんにちは。輝宮藍衣と申します。ゴリゴリの偽名ですが、どうぞお許しください。


 2024年11月1日より、こちらの『転生した僕は女神さまの体現者』を投稿させていただきました。完全に思い付きとノリで書いております。


 タイトルから分かる通り、この物語は超王道の転生モノ(のイメージ)です。私自身が転生モノ、そしてバトルモノの物語が大好きで、自分だとこういうお話にしたいな、という欲望を極限まで詰め込める作品にしたいと思っています。


 あらかじめ申し上げますと、小説を書いたことは一切ございません。学校での国語の評価も3~4の普通なので、言葉の表現がおかしいと思うことも、普段から小説を読む皆様にとって俗物になってしまうことは重々承知しております。


 でも、どうしても書きたい!やってみたい!と私の好奇心が申しておりますため、どうか大目に見てやってください…。


 あまり長くお話しするのもあれですので、まずは数話読んでいただければ嬉しいです。


 私の妄想(こんなお話だったらいいな)を詰め込めるように頑張ります。(最初は1話なので何とも言えませんが…。)


 これからを含めて面白いと思っていただけるように頑張りますので、どうかお願い致します!


追記:基本前書きはこの1話で書いたことのコピペです。ご了承ください…。

~夜 カジツ村 東の花畑~



朱雀:「ほお。評価を取り消す、か。まさか1回避けただけでここまで大きくなれるとはなぁ。どのみちそれは無理だ。お前は後1回触れられれば(しま)いだしな。」


ブオッ!


 そう言いながら凄まじい圧力を放つ朱雀。


 試験終了まで残り3分くらい。時間はまだまだ残っている。だけど…。


僕:「そうだね。()()()()()()、の話だけどね?」


 僕は臆さずに朱雀に言ってのけた。


朱雀:「言ってくれるじゃねえか…。今ので捕えらんねぇなら…」


ビュンッ!!


 朱雀は朱色のオーラを放つと、僕に向かってくる。その動きは先程よりも早い!


朱雀:「スピードを上げるまでだな…!」


 『加護』【魔力証明】”輪廻”


僕:「(サッ!)」


 僕は突っ込んできた朱雀の動きを躱す。


 やっぱり、この状態なら躱し切れる…!


朱雀:「はっは!すげえな!まぐれじゃなかったってか?」


 朱雀はどこか嬉しそうな反応だ。その間にも僕を追尾して、捉えようと動き続ける。


ダダッ!


僕:「よく言うよ。それでも()()()()()()()()くせに。」


 僕も追ってくる朱雀の動きに合わせて身体を動かし、回避し続ける。


 だけど今言った通り、朱雀は加減をしてくれている。先程から、凝った動きが1つもないのだ。全て直線的な動きに限定してくれている。


朱雀:「魂だけだかんな。本来の力を出しきれないってのもあるが、何より全力で行けば試験どころじゃなくなるから、なっ!!!」


ブンッ!!


 突然朱雀のスピードが上がった!


僕:「危なっ…!」


 僕は何とか反応。しかし朱雀の動きはどんどん上がっている。


 今はまだ対応圏内でも、いずれは当たるだろう。それに…。


僕:「僕の体力持つか?これ。(笑)」


朱雀:「…。(サッ!)」


僕:「…!」


 すると朱雀が突如、僕から距離を取った。


朱雀:「少し趣向を変えてみるか。」


 そう言うとあいつは右手を天に掲げる。


シュ、シュ、シュ、シュ…


 するといきなり宙に朱色の羽が数本出現した。


僕:「魔力でできた羽…?」


朱雀:「へえ。分かるのか。流石、器用に魔力運用してるだけあんな?」


 あれって、朱雀のスキルとかか?一体何をする気…


 『スキル』【朱塗の矢羽根】(しゅぬりのやばね)


朱雀:「“四矢”(スナイプ)」


ドドドドッ!!!


 朱雀が掲げていた右手をこちらに向けた瞬間、宙に浮いていた羽がこちらに突っ込んできた!


僕:「!?やばいっ!!」


 慌ててその羽を避けようとするが、数本の羽が僕に襲いかかる…!


僕:「うわああっ!!!」


 僕は羽に押されて吹っ飛ぶ。その様子を見た朱雀が高らかに言い放つ。


朱雀:「俺の羽をなめんなぁ!鋼鉄すらも余裕で貫通する程だかんなぁ!!」


 朱雀自身もこちらに突っ込んでくる…!体勢を立て直せ!


僕:「てりゃああっ!!!」


ドゴォオオンッ!!


 僕は足に魔力を集中させて地面を蹴り抜くと、地面に亀裂が走る。


ビュンッ!!


僕:「(サッ!)」


 割れた地面の隙間を足場とし、横っ飛びで回避。何とか朱雀の突撃を受けずに済んだ。


僕:「ふぅうう!きっつ…」


朱雀:「おい、一息付いてる暇はねえぞ?」


僕:「え。あ…。」


 朱雀の方に向き直った僕は驚愕した。


僕:「…。こーれは、マズイな。」


 何故なら、朱雀の頭上には数十本はあるであろう、朱色の羽が宙に浮いていたのだから。


朱雀:「ま。頑張ったと思うぞ?ここまでやれるとは思ってなかったかんな。」


僕:「くっ…!」


 あの羽の硬さ、そして数。今の僕じゃ避け切るのは不可能。


 おまけに僕の体力もそろそろ尽きる。”輪廻” が解ける!どうする!?


朱雀:「じゃ、これにて試験終了、だっ!!!」


ドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!


 朱雀が右手を僕に向けると、一斉に羽が僕の方に突っ込んでくる…!この状況で残された方法といえば…。


僕:「守り切るしか、ないっ!!」


 僕は残りの体力で身体を守る体制に入る。これを躱しきれなくても、突撃してくる朱雀の動きには対応してみせる!


僕:「(持ち堪えてくれよ、僕の体力…!!)」


 羽が、僕に当たる…!僕は一層守りに注力する…!


ブウンッ!


朱雀:「…。(スッ!)」


ヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッヒュンッ!!!!


 その時、何故か羽が、僕の手前で急上昇した…?


僕:「え、何で…。」


朱雀:「目の前、見てみろよ。」


 そう言われて僕は防御態勢をやめ、目の前を見てみる。そこにはウインドウが表示されていた。



●終了 朱雀の試験突破●



僕:「あ、試験…。」


朱雀:「言ったろ?試験終了だって。最後のは、アレだよ。残り数秒とかで出し惜しみせずにやるってアレだ。」


僕:「…。」


 と、いうことは、だ。


僕:「お、終わったぁあああああ…。」


ブォオオォォ…


 僕はその場に座り込んだ。同時に ”輪廻” を解除すると身体から水色のオーラは消える。


僕:「最後のは、流石にダメだって思ったよ…。」


 すると朱雀はバツが悪そう表情を見せる。


朱雀:「悪かったよ。(笑) 最後まで気は抜けねえって思うとつい張り切っちまって。」


僕:「試験中に期待外れとか言っていたのも、もしかしてわざと?」


朱雀:「まあな。お前に発破をかけたんだよ。全く思ってなかった訳じゃないけどな!」


 そういうと朱雀は陽気に笑い出す。悪趣味な…。


 まあ、その発破や猛攻のおかげもあって、全力で試験に挑めたわけだし、何より ”輪廻” を実践で試せた。ここは感謝しておこう…。


朱雀:「んじゃ、試験の結果にしたがって、お前に俺の力をやるよ。」


僕「…!ありがとう。朱雀。」


朱雀:「おう。じゃ、さっさと済ますか。立てるか?」


 座り込む僕に朱雀が手を差し出してくる。


僕:「…。ごめん、少し休ませてもらっていい?疲れがどっと来てて…。」


 圧倒的な疲労感。流石に3歳児の身体で無理し過ぎたかな。


朱雀:「ったくしょうがねえな。」


 僕はごめんねーと謝ると、少しの間、息を付いた。



~数十分後~



朱雀:「それで。その契約っつうのは何すりゃいいんだ?」


 動けるくらいに体力が回復した僕に対して朱雀が問いを投げる。


僕:「スキルで契約できるから、それを使うよ。もっとも、僕も初めてなんだけど…。」


 僕はウインドウでスキル画面を出す。



挿絵(By みてみん)



僕:「よし。じゃあ、朱雀。いいんだね?」


 僕は最後の確認で朱雀に聞く。まあ、試験も終わっているので断られても困るけど…。


朱雀:「お前は俺の試験を突破したんだ。それも割と()()()()()()をだ。文句なんてねえよ。」


 無理めの試験だったのかい。よく突破できたな僕。


 でも、聞けて良かった。


僕:「ありがとう。じゃあ…。(スゥウウ)」


 僕は一度深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。そして…。


 『スキル』【空想の体現者】(ウェスティオー・オブ・ファントマ)


朱雀:「…。」


トンッ


 僕は朱雀の胸のあたりに右手を置く。手に魔力を集中させると、青色の光が右手に集中する。


僕:「 ”絆合わせ”(ウィンクルム)」



・・・



~次の日の朝 テイラー家 食卓テーブル前~



僕:「ふわぁああ。おはよー、母さん。」


 あの後契約を終えた僕は、疲労有り余る身体に鞭打って何とか家まで戻って来た。


 正直寝た気が全くしない。やはり、夜に出かけたのは失敗だったか。


母:「おはよラフ…って、ラフっ!?どうしたの!?」


僕:「…?何が…、あ。」


 言われて自分を見ることで初めて気づいた。僕のパジャマがびっくりするくらいボロボロだったのだ。


僕:「(昨日試験とはいえ、朱雀の攻撃まともに受けまくったからだ…!さらには帰って来てそのまま寝ちゃったからすっかり忘れてた…!)」


母:「何があったの!?それに、頬も傷ついてるじゃないっ!」


僕:「あー、えっとー、これは…。」


 僕は必死に言い訳を考える。何か、良い打開策は…。


僕:「…、実は、昨日の夜、赤い鳥の化け物と戦ったんだ…。」


母:「鳥の、化け物?」


僕:「母さんたちは眠っていたから、気づかなかったでしょ?それはもう、熾烈な戦いだったんだ…。」


 嘘は言ってない。言ってないけど…。


母:「…。」


僕:「…。だから、えっと…。」


 うん、無理そうだな。終わった?


僕:「…、と!いう夢を見たんだ!だから、その…。」


母:「な~んだ!夢だったのね!も~驚かせないでよぉ~!」


僕:「えっ…?」


母:「どうせその夢で寝ぼけて窓から落ちたり、どこかに引っ掛けちゃったんでしょ~?気をつけなさいよ~。早く着替えて朝御飯食べちゃいなさ~い!」


僕:「…。」


 母さんが天然で助かった、で、解決していいのか?これ。



・・・



朱雀:「ぷっはっはっはっは!!!」


僕:「朱雀、笑い過ぎ…。」


 今日も川辺にトレーニングに来ていた僕。いや、僕たち。今朝の騒動を()から見ていた朱雀は出てくるなり爆笑していた。


朱雀:「いやー悪い悪い!あんっな下手くそな嘘つくお前もお前だが、それを呑み込めちまう母さんも母さんだなってさ!(笑)」


僕:「嘘じゃないでしょ!…、一応…。」


 それを聞いてまたゲラゲラ笑いこける朱雀。こいつ…。


僕:「はぁ、覚えてろよ…。」


 そんな朱雀をよそに僕はいつもの魔力トレーニングに入った。



~数時間後~



 トレーニングを終えた僕は、僕はバッ!とウインドウでスキル画面を開く。


僕:「で、朱雀。昨日貰ったスキルとかの話なんだけど…。」


 ようやく笑いが収まった朱雀がこちらに来る。


朱雀:「おう、そうだな。昨日はお前が疲労でそれどころじゃなかったし。」


 朱雀自身も自身の目の前にバッ!とウインドウを出す。


朱雀:「まずは、昨日やった契約の内容から確認しとくか。決めた通り俺の魂は普段お前の中にある。()っつうのは昨日見た "心象世界" だ。」


 朱雀の言葉に僕はコクリと頷く。


 “心象世界” 。いわゆる、心の中の世界のこと。中にはかなり広い空間が広がっていて、本来人間が関われるものではないそう。僕の場合は基本契約した生物たちの魂が住む場所になるけど。


 昨日契約する際に僕も入れたけど、ぶっちゃけかなり住み心地は良さそう。外の景色は見られる(僕の承認が必要)し、自由に外には出られる(魂の存在は僕が承認した対象にしか見えない)し、何より眠れば僕自身も入ることができるので夢の中で話したり、戦い方を教えてもらえるし。


僕:「で、その中では好きにして大丈夫。暴れても本体には影響ないらしいし。」


朱雀:「流石に暴れねえよ…。」


 朱雀が苦笑いで返す。


僕:「万が一、僕の身が危険でどうしようもない時は一時的にこの身体の主導権を渡す。その時は…。」


朱雀:「もちろん、暴れる…!」


 まだ戦いでの危険とは言ってないんですけど…。やっぱこの人戦うの好きなんだな。ほとんど戦いの経験がない僕相手に容赦なかったし。


僕:「僕のステータスなんかの情報も昨日の時点から朱雀の方でも自由に見られるようになったっぽいから特になし、っと。」


 朱雀の目の前のウインドウに目を配り、僕は言った。


朱雀:「俺はお前がレベル1なのがいまだ信じられねえけどな…。」


 これに関しては昨日契約の際に朱雀にめちゃくちゃ驚かれた。はぁああ!?あれで!?!?って言われた。朱雀の目から見ても僕のレベル1は相当高水準らしい。


 それと、朱雀のいた世界にもここと同じくレベルの概念があったらしい。


僕:「今の状態で上がる魔力の最大値はもう超えているらしいし、そろそろレベル上げしたいんだよなぁ。昨日の試験で体力もギリギリだったし。」


 だからこそ、実数値を上げるためにレベル上げをしたい。したいんだけど…。


僕:「森に入るの、禁止されているからなぁ…。」


朱雀:「ラフって、変なとこで真面目だよな…。偽装工作までして夜中に出歩くくせに…。」


僕:「まあ、流石にダメって言われてることを破るほどじゃないよ。例外もあるけど…。」


 とはいえ、この歳で森に入って両親に心配されるのは避けたい。


僕:「森に入らずにすぐにレベル上げる方法…。」


 そーんな都合の良い方法、そうないよなぁ。


僕:「あ、話逸れちゃったけど、スキルの説明…」


?:「おい、坊主。」


僕:「?」


 突如呼ばれたので僕は振り返る。そこには如何にもと言った感じのチンピラ3人組が立っていた。


続く…。

 以上、9話を更新させて頂きました。輝宮藍衣と申します。いかがでしたか?


 今回のお話ではついに試験を乗り越え、ラフ君は朱雀と契約しました!長かった…。


 さらに今回のお話、朱雀の力の説明が書かれていなかったと思います。


 理由は単純。ここで一気に出すとこんがらがるからです。情報を小分けにして、これからのお話で開示していこうと思っておりますので、お待ちください…。


 そしてもう1つ、気になったと思います。"心象世界" 。この中で起こった契約の記述がなかったと思います。これも、後々詳しく書けたらと思うのですが、軽く説明させていただきます。


 心象世界は簡単に言えば心の中の世界です。物理的にではなく、精神の中に在る心の中なので、外的要因によって壊れることはありません。それこそ、心象世界の持ち主が死なない限りは永遠に存在します。


 また、次回以降にも説明として書かれますが、外の様子なども見ることは可能です。ただし、持ち主の許可は必要ですし、一方的に見られなくすることも可能です。プライバシー対策は、ばっちりという訳です。


 とりあえずは、こんな感じですかね。わかりました?(笑) 説明下手で申し訳ないです。


 次回のお話は、はい。チンピラ回です。最後に現れたこの3人ですが、どういうキャラなのか…?お楽しみに。


 それではまた次回の後書きでお会いしましょう!これからも『転生した僕は女神さまの体現者』をよろしくお願い致します…。


2024年11月13日 輝宮藍衣

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