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第7話 「解放」

こんにちは。輝宮藍衣と申します。ゴリゴリの偽名ですが、どうぞお許しください。


 2024年11月1日より、こちらの『転生した僕は女神さまの体現者』を投稿させていただきました。完全に思い付きとノリで書いております。


 タイトルから分かる通り、この物語は超王道の転生モノ(のイメージ)です。私自身が転生モノ、そしてバトルモノの物語が大好きで、自分だとこういうお話にしたいな、という欲望を極限まで詰め込める作品にしたいと思っています。


 あらかじめ申し上げますと、小説を書いたことは一切ございません。学校での国語の評価も3~4の普通なので、言葉の表現がおかしいと思うことも、普段から小説を読む皆様にとって俗物になってしまうことは重々承知しております。


 でも、どうしても書きたい!やってみたい!と私の好奇心が申しておりますため、どうか大目に見てやってください…。


 あまり長くお話しするのもあれですので、まずは数話読んでいただければ嬉しいです。


 私の妄想(こんなお話だったらいいな)を詰め込めるように頑張ります。(最初は1話なので何とも言えませんが…。)


 これからを含めて面白いと思っていただけるように頑張りますので、どうかお願い致します!


追記:基本前書きはこの1話で書いたことのコピペです。ご了承ください…。

~数年後~



僕:「いってきまーす!」


母:「気を付けるのよ~!」


父:「いつも言っているが!森に入っちゃダメだぞー!」


僕:「はーい!」


バタンッ!


母:「大丈夫かしら…。まだ3歳なのに。」


父:「大丈夫だよ。あそこなら()()()がまた見ていてくれるだろうし。それに、あの子は見た目以上にしっかりしているしね。」


母:「それもそうなんだけど…。やっぱり心配だわ。生まれたばかりの時はよく寝てたのにねぇ…。」



・・・



僕:「えっほ、えっほ、えっほ!」


 家から飛び出した僕は、村への一本道を爽快に走り出す。


 ティアからスキルを授かって3年の月日が経った。あの日からティアには会えていない。でも、あの夜から3日程たった日の朝。【お知らせ】にティアからメッセージが届いていた。



挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)



 このメッセージを最後に、ティアからの音沙汰は一切無くなった。これを見る限り、ティアが本気で僕を守ってくれたのだとわかった。


 この手紙を受け取った日、僕は、泣いた。赤ちゃんだからという最強の理由を建前に僕は泣いた。悲しい時に泣くのが人間だしね。でも、いつまでも泣いていたって何も変わらない。


 いつの日か、君がここに戻って来た時に心の底から安心できるように。

 いつの日か、君が与えてくれたスキルのおかげで僕はこんなにすごくなったんだとわかってもらえるように。

 いつの日か、たったの2日間ではあったけど、あの楽しかった時間の続きを、またねの続きを出来るように。僕は強くなることを決心したのだ。


僕:「よっしゃ…!」


 僕は更に速度を上げ、目的地へと足早に駆ける。


 ちなみに、この数年の成長で生えてきた髪の色は茶髪、瞳の色も茶色だった。容姿もそうみたいなんだけど、母さんの血を色濃く継いだらしい。まあ、ふんわりしたくせ毛だから、そこは父さんの血も入っているみたいだけど…。



・・・



?:「おお、ラフ!おはようさん!今日もお出かけか?」


 目的地へ歩を進めていた僕に誰かが話しかけてきた。これは…


僕:「おはようございます、デイスさん!違いますよ!とれーにんぐ、です!」


 スキンヘッドの長身という若干圧力に屈しそうだけど、笑顔が素敵な中年の男の人。僕らの住んでいるこの村、カジツ村の村長である、デイス・フェルナンドさんだ。


デイス:「はっはっは!そうだったな!いつもの川辺か?」


僕:「森は、入っちゃダメだぞって、父や母に言われているので…。」


 とはいえ、デイスさんがいるおかげで僕はこの歳で外に出られている、と言っても過言じゃない。この人には頭が上がらないんだ。本当に。


デイス:「森には、モンスターや魔物が住んでいるからなぁ。お前さんには、まだ早いさ。」


僕:「早くデイスさんみたいに大きくなりたいです!」


 ちなみにデイスさんは身長193センチあるらしい。僕の僕とちょうど100センチも違うのかぁ。すご。


デイス:「はっはっは!そうかそうか!なら!トレーニング頑張らないとな!」


 僕の言葉を聞いたデイスさんは、豪快に笑った。この声を聞くと、何だかこっちまで嬉しくなる。


僕:「ありがとうデイスさん!いってきます!」


 僕はデイスさんの横を通り過ぎて目的の場所へと再び走り出した。


デイス:「後で差し入れでも持ってくよ〜!」


 後ろからデイスさんの声が聞こえた。


僕:「やったあああぁぁぁ…。」


 僕が走り去った直後、デイスさんはポツリとそう呟く。


デイス:「しっかりした子だ。ケイレブのやつ、良い息子を持ったなあ…。」



・・・



 デイスさんと別れて数分後、僕は川辺に到着していた。3歳の誕生日を迎えて早2か月。外出が出来るようになってからは基本毎日ここに来ている。土手のような場所だ。そこを降りれば、川と土手を挟んでちょっとした空間(地面)がある。


 ここは川幅も狭いので遊泳には向いていない。村の子供ももっと上流の広いところで遊んでいる。だから基本誰も来ない。近所のデイスさんがたまに様子を見に来てくれるが、それ以外は誰も。


 しかしそれは、僕にとっては()()()なのだ。


僕:「さて、今日もやるか。()()()()()()()()()…!」


 僕は川から少し離れた地べたに座り、意識を集中し始めた…。



~数時間後~



僕:「…。っぷはぁ!はぁ、はぁ、よし、今日の分、終わりぃいい…。」


 僕は後ろに仰向けの状態で倒れ込んだ。正直、かなりきつい…。


僕:「でも。もっともっと、頑張らないと!」


 そう言って天に向けて右手を伸ばす。


 全てはティアと再会した時のため!こういう地道な努力が実を結ぶんだ!


ブウンッ!


僕:「へ?」


 いつかの未来に向けて身を引き締めたその時、突如僕の目の前にウインドウが現れた。


僕:「なになに…魔力、じょ、う、げん?まだ完全に読めないか…。」


 この数年の努力、そして子供の成長の早さのおかげもあってか。こっちの言語で聞いたり話すのは出来るようになった。


 でも、自力で読んだり書いたりはまだまだ勉強中。まあ、3歳にして頑張ってるでしょ。


僕:「【意思共有】」


 そう唱えると、文面は馴染みある日本語へと切り替わった。ティアの『加護』おかげだな。



挿絵(By みてみん)



僕:「なーんか情報量多いな…。魔力上限に、この ”功績” って何だろ?それと、付与スキルの使用が解放…。解放!?」


 つまり、僕もいよいよスキルが使えるようになった、という訳か!


 何ともすごいタイミングで来たな…。


僕:「じゃあもしかして…。」


 僕は素早く画面を操作し、自身の予測を確認する。


僕:「…!やっぱり!」


 スキルの詳細も見られるようになってる!



挿絵(By みてみん)




挿絵(By みてみん)



 スキルを貰ってから今日の朝までは…


●条件を満たしていないため、閲覧出来ません●


 ってなっていたのに!


僕:「今すぐ試したいけど、今トレーニング終わりで疲れてるからなぁ。それに、()()()()()()になるかもだし…、午後に色々確認だけして、明日やるか?」


 突然訪れた「解放」に頭を巡らせている時だった…。


デイス:「ラフゥゥウウ!!!いるかぁああああ?」


僕:「…!」


 土手の上から僕を呼ぶ誰かの声が聞こえた。この声は、デイスさんだ。さっき言っていた差し入れだろうか?


僕:「後で考えよう…。(シュッ!)はーい!」


 そう結論付けてウインドウを閉じた僕は、デイスさんの呼ぶ方向へと向かった。



~次の日~



僕:「よし、ここなら良いでしょ。」


 次の日。僕がやって来たのは村の東にある少し広めの花畑だ。ただし、夜。


 夜を選んだ理由は単純。誰かに気づかれる懸念を無くすため。


僕:「それに村の外れだし、万が一気付かれちゃっても、ある程度の時間は稼げるしね。」


 この花畑の周囲には木々が生い茂っており、中の様子は見られない。ここに来るには僕も通ってきた一本道を通ってくるしかない。


 ちなみに、僕がベッド(格子は取れた)で寝ているように見えるよう、予備の布団や枕を使って偽装しておいた。すぐにはバレないだろう。


僕:「んじゃ、早速やりますか。」


 僕は花畑の中心にあったお誂え向きの切り株に腰を下ろした。


僕:「(バッ!)」


 僕はウインドウを出し、スキル画面を開く。


僕:「…。ティア、使うよ。(ボソッ)」


 少し感傷的に僕は呟く。


 やれることは全部やった。やってきた。この3年間は無駄じゃなかったことを証明したい。


僕:「(スッ)」


 僕は右手を突き出して魔力を込める。


フオンッ!


 すると、手から萌黄色の光が漏れる。()()()に見た、優しい光…。


 『スキル』【悪戯の(マレフィキウム・)開闢(バース)


 そのまま僕は目を閉じて、スキルを発動させた。


僕:「”未知の視界(スコープ)”」


 異世界に干渉できるスキル。このスキルでまず、創造する際に使用する魂を探る。まあ、()()()()()()()()()()()()()…。


僕:「…。(ここか。)」


 スキル発動直後、様々な景色が脳内を駆け巡る。どれも見たことのない景色だ。どこまでも深い森、辺り一面に広がる大海原、全てを焼き尽くす勢いの火山、見ているだけで凍えそうな雪原、様々な場所がある。


 それに、色々な生物が住んでいる。これが…。四針たちが住んでいた世界。


 イメージとしては、前世のポ〇モンの世界みたいな感じかな。


僕:「(とりあえず、対象を見つけよう。)」



~3年前 ティアとのスキル会議時~



ティア:「四針たちの住んでた場所?」


僕:「うん。記録とか残ってないかなぁって。」


ティア:「あー確かにそれ知らないと、対象探る時に世界中探さないと行けなくなるよね〜。」


 僕はどこぞのグー◯ルアースではない。出来るならその辺の配慮は欲しい。


ティア:「安心して。記録には残ってるし、足りない分は私が今調べるから。あ、その記憶もスキルに組み込むか…。」


僕:「え、記憶を!?」


 そんなことできるのか。驚く僕に対してティアは飄々と答える。


ティア:「スキルを2つに分ける分、余裕あるしね。それ以外の生物の情報もあるけど…。ラフ君の前世の情報と照らし合わせて、合致したら入れてく?」


 何てご都合主義。何て素晴らしい配慮。流石、女神さまだな。


僕:「めちゃくちゃ助かる!ありがとティアっ!」


ティア:「どういたましてよ〜。(フンスッ!)」



~現在 カジツ村 東の花畑~



僕:「"記憶探し(メモリエ)"」


 一度記憶した魔力、もしくはそれに類似した魔力を感知できるスキル。『悪戯の開闢』を創る際に、ティアがその場で四針の世界の魔力を感知して、その魔力の記憶ごと、このスキルに組み込んでくれた。


僕:「…!見つけた、これか。」


 しばらく探していると、対象を見つけられた。ティアの()()通りだ。


 僕はその生物の魔力の特徴を覚えると、一度『悪戯の開闢』を解除した。


ブウンッ!


 そのままウインドウで自身の魔力残量を確認する。



挿絵(By みてみん)



僕:「少し探るだけならほとんど魔力を使わずに済むのか…。ありがたいな。」


 もちろんこれで終わりではない。まだ行程的には半分も来てないのだ。


 次は、この魔力の特徴と一致する魂を ”天命界” から探す。僕はもう一度スキルを発動した。


僕:「"未知の視界(スコープ)"× "記憶探し(メモリエ)"」


 天命界へ探りを入れた、その時だった。


僕:「!?な、何、この感じ…。」


 驚きはするが、スキルは解除しない。


 "記憶探し"は一度感知したことのある魔力を記憶し、それに似た魔力を察知できる力。


 故に今、天命界を探り始めた瞬間には、対象と同族の魔力をいくつか感知していた。そしてその感知先の1つから感じたのは…。


僕:「この圧倒的なプレッシャー。初めてスキルを使うけど、わかる。」


 思わず僕の口角が上がる。嬉しくなって笑みが溢れた訳じゃない。


 あまりに圧倒的だったのだ。圧倒的すぎて、驚きすぎて…。これは間違いない。


僕:「超〜強い奴が、いる…!」


 その直後、僕は無意識に2つ目のスキルを発動していた。


 『スキル』【空想の(ウェスティオー・オブ)体現者(・ファントマ)


 僕は右手を突き出し、手に魔力を込める。手から淡い青色の光が漏れる。


僕:「”創生(クレアーレ)”」


 発動した瞬間、辺りが騒がしくなる。風、それに伴って揺れる周りの木々、眠っていたはずの鳥たちが一斉に飛び始める。やがてそれは静かになっていき、時が止まったかのような静けさが訪れる。


 しかしそれも一瞬だった…。


ビュオオオオオオオッ!!!


 突如目の前に全てを呑み込んでしまわん程の竜巻が現れる。


僕:「すんごい風…!」


 僕も何とか踏ん張りを効かせ、その場に留まる。


僕:「…!」


 僕が何かを感じ取ったその瞬間、何の前兆もなく竜巻が消し飛んだ。


ビュュォオオオッ…


 しかし、消し飛んだ竜巻の代わりが、そこにはあった。


僕:「おぉ…。」


?:「…。」


 そこには1人の男が宙に浮かんでいた。若い男だ。目の奥で美しく輝く赤い瞳、紅葉のような朱色の長髪は後ろで束ねており、それが月明かりに照らされて目立つ。服装は着物とはまた違う、しかしどこか趣を感じる銀朱と白の和装に身を包んでいる。


 目元が少しオレンジ色になっており、白い線のようなものも数本入っている。化粧だろうか?


僕:「さーて、ここからどうしようか…。(笑)」


 見下ろす男。その様はどこか威厳を感じる。これが、僕の感じたプレッシャーの正体…。


 僕の顔から再び笑みが溢れてしまいそうになる…!


?:「…。」


続く…。



挿絵(By みてみん)

※ラフ君イメージ(ChatGPTより)

 以上、7話を更新させて頂きました。輝宮藍衣と申します。いかがでしたか?


 今回はいよいよスキルのお披露目という回でした。いやー、画像も結構入れたので多少ですが、イメージしやすくなっているはずです!(ちなみに絵の才能は皆無なので入れる予定はありません。)


 さて、今回はティアと別れたあの夜から3年の時が経ちました。ラフ君はこの3年間、魔力のトレーニングを行ってきました。彼は隙あらばトレーニングをしたため3歳にして、一般男性以上の魔力を手に入れています。このトレーニング内容については後々明かしていきます。


 一方のティアは、天空界に戻った際に体を休めたのち、地上で体験した2日のことを天空界の上司たちに報告しました。厳密には「させられた」が正しいですかね。彼女VS上司の口論と説得は3日続き、奮闘の末、何とかラフ君に被害が及ばないように交渉できたという感じです。この出来事は、後々書いていければと思います。


 そして、前回の後書きで予告した新キャラ2人!1人はデイス・フェルナンド。ラフ君たちの村の村長さんです。さらっと書きましたが、村の名前はカジツ村です。村の人たちからは、めちゃくちゃ信用されています。その彼のおかげでラフ君は外に出られると言っていました。


 簡単に説明すると、3歳になる前からラフ君は外に出たいと言っていました。狙いはもちろんトレーニングです。しかし、1,2歳の我が子を外に1人で行かせるのは流石に両親は反対しました。そこで、デイスさんが自身の家の前にある土手の川、そこなら安心じゃないか?と提案しました。しかし、デイスさんも普段の業務で忙しい身。なので、今すぐにではなく、ラフ君が3歳になったら、さらにデイスさんの家から川までの限定ならいいんじゃないか。と、話がまとまり今に至るという裏エピソードがあります。


 本編ではデイスさん家の近所の川と書きましたが、ほぼ真ん前です。20mくらいしか離れていません。


 ちなみに、デイスさんはラフ君が言っている "とれーにんぐ" が魔力のトレーニングだと知っています。そして、正体はわかっていませんが、特別な力を持っていることも何となく察しています。


 結構書きましたが、私がデイスさんを気に入ってるからです。近所の優オジのイメージです。


 そして、もう1人。最後の最後に書きました、?の彼。まあ、特徴を見れば何となくわかりますかね?


 かなり気になるところで終わらせてはいますが、きっとみなさん彼を気に入ると思います。私は好きですね。


 あともう1つだけ。途中で【悪戯の開闢】(マレフィキウム・バース)の表記がバグで変になってしまっていますが、全体を通して(マレフィキウム・バース)と読みます。ご理解をお願いします…。


 長くなりましたが、書きたいことは書けました!おしまいにします!


 それではまた次回の後書きでお会いしましょう!これからも『転生した僕は女神さまの体現者』をよろしくお願い致します…。


2024年11月13日 輝宮藍衣

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