第1話 「牢獄」
こんにちは。輝宮藍衣と申します。ゴリゴリの偽名ですが、どうぞお許しください。
2024年11月1日より、こちらの『転生した僕は女神さまの体現者』を投稿させていただきました。完全に思い付きとノリで書いております。
タイトルから分かる通り、この物語は超王道の転生モノ(のイメージ)です。私自身が転生モノ、そしてバトルモノの物語が大好きで、自分だとこういうお話にしたいな、という欲望を極限まで詰め込める作品にしたいと思っています。
あらかじめ申し上げますと、小説を書いたことは一切ございません。学校での国語の評価も3~4の普通なので、言葉の表現がおかしいと思うことも、普段から小説を読む皆様にとって俗物になってしまうことは重々承知しております。
でも、どうしても書きたい!やってみたい!と私の好奇心が申しておりますため、どうか大目に見てやってください…。
あまり長くお話しするのもあれですので、まずは数話読んでいただければ嬉しいです。
私の妄想(こんなお話だったらいいな)を詰め込めるように頑張ります。(最初は1話なので何とも言えませんが…。)
これからを含めて面白いと思っていただけるように頑張りますので、どうかお願い致します!
追記:基本前書きはこの1話で書いたことのコピペです。ご了承ください…。
さて、何から考えようか…。なんて、呑気に考えている余裕もないんだけど…。
あれ、何て言うんだっけ?人は死ぬ際に人生で経験した様々な記憶が頭を駆け巡るという…。
あ、『走馬灯』だ。でも、何故か記憶が回って来ない。幸せな記憶、楽しかった思い出が、1つも…。
ただ、必死だった。認められようと努力した。ひたすら頑張った。けど、ダメだった。買ったの怒りだけ。
何がいけなかったんだろう。僕に、何が足りなかったんだろう。
分からない。でもきっと僕の不徳が招いた結果なのだろう…情けないな。
?:「旦那様!な、何てことを…!」
?:「うるさいっ!!こいつが、こいつがあの女と同じ顔をしやがったから!」
?:「おい!早く医療班を呼べ!救急車もだ!」
?:「俺は、悪くない!!あいつが、あの女がっ!!」
周囲は大混乱のようだ。怒号、悲鳴、嘔吐している者もいる、かな。そりゃそうか…。
?:「くふっ…。」
ああ、力が抜けていく…。体温が抜けていく…。何か、身体から大事なものが流れ出ていくようなこの感覚。そろそろのようだ。
今朝起きた時は、今日死ぬなんて思いもしなかったのにな…。
?:「くそ!だめだ、血が流れ過ぎてる…!」
?:「救急車はまだかぁ!!」
?:「お前が、お前がぁああ…」
このまま死んでしまったら、僕はどうなるのだろうか。あの世みたいなところに行くのだろうか?
それとも漫画やラノベのように、転生して、新しい人生を送れるのだろうか?
夢があるなぁ…。叶うのなら、今度は、長く生きてみたいな…。今度…は…。…。
・・・
──闇。
暗い場所だ。僕は、どうして…。
あ、死んだんだっけ。てことは、ここがあの世?
にしては暗いし、狭い。でも…どこか温かい。
フウンッ
何だろう。突然光が見えた。明るい。まるで、あちらに行かないといけないと誰かに諭されているような。あっちが天国なのだろうか。
フウンッ、フウンッ…
光はどんどん大きくなる。包まれて、飲み込まれて、やがて視界の全てが──
・・・
僕:「おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!」
自分の意思とは無関係に僕は泣いていた。何だ?何で泣いている?それに、目も開けられない。眩しい。それに先程と比べて少し、寒くなっただろうか?
スッ!
すると、誰かに持ち上げられる奇妙な感覚に襲われた。
最初はぼやけていた視界も、だんだんと色や輪郭がはっきり見え始め、明るさにも慣れて来る。
僕?:「(パチッ)」
完全に見えるようになった時、僕は1人の女性に抱きかかえられていることを理解した。茶髪のショートカットに茶色の瞳、整った目鼻立ち、そしてどこかお疲れのご様子だ。
その女性は誰かと話している。けれど──
僕:「おぎゃあ!おぎゃあ!(何を喋っているのだろうか。)」
音はよく聞き取れる。泣き声(僕のも含む)、喜び、拍手の音もする。しかし、何を言っているのかがさっぱり分からなかった。知らない言語?外国か?
いやそもそも、目の前にいる女性を僕は知らない。会ったこともないはずだ。
スッ!
そんなことを考えていると、またもや誰かに持ち上げられる感覚があった。
男の人だ。短髪の黒髪のくせ毛に、黒色の瞳、黒いシャツに身を包み、少し色黒の肌──黒好きだな、この人。
その体格はかなり屈強。しかし見た目に合わず彼は泣いていた。この人も知らない。何故彼は泣いているのか。何となくではあるが、察しが付く。
いや、これはほぼ確定だろう。
僕:「おぎゃあ!おぎゃあ!(チラッ)」
視線を泳がせた先、そこに鏡があった。今見た男の人が写っている。そして、その手に抱きかかえられているのは、小さな赤ん坊だった。
あ、これ僕だ。今自分が置かれている立場や視点を見るに間違いなく、僕が写っていた。そこで全てを悟った。
──転生したのだ。漫画やラノベで見た、姿、形を変えて、生まれ変わるアレ。
僕:「おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!(…。)」
まあ、いっか。楽しそうだし。
そう考えた直後、強烈な眠気が僕を襲った。それに抗うことも出来ず、スッと意識は途切れた。
・・・
──と、まあこういう経緯があって僕はここにいるって訳だ。わかんないよね。当の本人である僕がそもそもわかっていないんだもん。
「目が覚めたら知らない場所でした〜」
「しかも縮んで容姿も変わってます〜」
なんて展開、漫画やラノベでしか見たことないし。
「目の前には会ったこともない謎の大人たちが〜」
もはや恐怖そのものだ。いや、前者2つも充分恐怖ではあるけども…。
ちなみに、前世でのことは案外記憶に残っている。食べ物や文化、趣味だって覚えてる。
ただ、どうしても思い出せないものが、「自分」に関すること。
名前はもちろんだけど、前の世界で自分がどんな姿をしていたか、どんな所に住んでいたのか、家族や友人はどんな人だったか、それすらも全くと言っていいほど思い出せない。一種の記憶喪失、なのだろうか?
こう、その部分の記憶だけすっぽり抜けていて思い出そうと見てみるけども、その部分が絵の具とかで落書きされていて見えない~みたいな感じ?こんなご都合主義で、いいのかな…。
まあ、基本的な日常生活には支障はないだろうし、大丈夫か。しばらくは赤ん坊なのだからあんまり気にすることはないだろうけど。
それよりも!せっかく転生したのだ!ここがどんな場所なのか。どんな人が住んでいるのか。そして何より気になるのは、『魔法』はあるのか。
そりゃ気になるだろう!漫画やラノベのテンプレ的に転生といえば!中世ヨーロッパ風のエモい雰囲気!魔法をバンバン使う世界!可愛いエルフや獣人などの他種族!期待しちゃっても仕方ないじゃない!男として生まれた以上!ワクワクしてしまうのはサガ!
まあ、ここに来てまだ数時間しか経っていないからどんな感じなのかは定かじゃないけど。もしかしたら前世同様に普通の世界かもしれないしね。
家を見る感じ昔ながらの石造建築って感じだ。少なくともこの場所では、造り的に前世程の技術は無さそう…?風情があって僕は好きな感じ。それに、異世界の田舎の家ってこんなイメージだし?
これは楽しみにしていていいんじゃないか!?
・・・
──僕がこっちに来て目を覚ましてから、早2、3時間(僕の腹時計と体内時計参考)。絶対にこの表現は間違っている。普通数ヶ月だったり、年単位に使う表現だと思うけど、僕は気にしない。
あの後父親らしい人に抱っこで隣の部屋まで運ばれた僕は、頬に男色キッスをかまされた後で、牢獄に入れられていた。くっそ、監禁されたか。
まあ正確には格子付きのベッドに入れられただけなのだけど、今の僕にとっては牢獄と言っても過言じゃない。でもよくよく考えたら、赤子に対して当然の措置か。
そんな中、僕は今部屋に1人だ。暗い部屋にたった1人。目だけで辺りを見る感じはさっきまで居た部屋とほとんど一緒。僕の自室となるところかな。
しかしこの部屋にあるのは僕自身が今乗っている牢獄付きのベッドと窓が1つあるのみ。明かりも付いてない。電気はない世界なのだろうか?
窓から見える外の景色は綺麗なお月様。時間帯はどうやら夜らしい。結構高い位置にあるから、僕が生まれたのも夕方から夜の間なのかも。
風は心地よく、松虫(僕の予想)の声は穏やか。どこか幻想的で、静かな夜だ。両親の声も聞こえないから、2人とも寝てしまったんだろうか?
僕:「ふぅ…。」
それにしても、生まれたばかりの赤子(僕)とは別々に寝るなんて一体どういうことなのだろう?
普通ならやっと会えた我が子と一緒に寝たがると思うんだけど…。まさか、巷で噂のアレか?全っ然、噂になってんのか知らないけど。アレなのか?
『育児放棄』(キャァアアアアアッ!!)
いや、一旦落ち着こう?そう考えるには早計すぎるな。前世とは価値観が違うのかもしれない。これが普通なのかも。
ひとまず、今日は寝よう。突然異世界に転生してもなお、「まあいっか」のノリで片付けられた僕とはいえ、心労的に疲れているはず。明日になればもう少し情報を集められるだろうし。
それにしても本当に静かな夜だ。何も聞こえない、静かな夜。これならよく眠れそう…。
僕:「…。」
ちょっと待て?穏やかな風は?松虫(僕の予想)はどうした?さっきまで聞こえていたものがここまで急に聞こえなくなるなんてあるのか?
おかしい。明らかに、何かがおかしい──
ピカァアアッ!!
僕:「…!」
すると突如として、閃光のような光が窓から部屋に差し込んだ。
眩しい。でも、どこか優しい、暖かい光。このまま眠りに落ちてしまいそうな…。
?:「随分、田舎なのね…。」
僕:「!?」
その瞬間、僕の眠気は一瞬で吹き飛んだ。何せ今この部屋には僕1人、物音1つしてなかったところに光と共に急に人の声が聞こえてきたのだから。
恐る恐る声のする方に恐る恐る視線を合わせてみる。
?:「まあ、田舎の方が好都合か。」
窓辺にふわりと浮かぶ、黒い人影。やがてその姿が月光に照らされた。
煌めく白髪、綺麗なエメラルドグリーンの瞳、透き通るように美しい肌に、まるで古代ギリシアの女性が着ていたような白いキトーンに身を包んだ美しい女性がそこには、居た…。
まるでそう、女神さまのような姿。佇まいもどこか…って、立ってない!浮いてる!しかも、何か光ってる!
?:「さっさと終わらせて帰ろ。(スッ)」
そう呟くと彼女はこちらに視線を向けて来た。
僕:「っ…。」
目が合った。
言葉にならない何かが、背筋を駆け抜ける。
?:「…。」
一瞬の間。わずかに目を見開く彼女。
そして、気づけばお互いが叫んでいた──
僕:「おぉおうああああああああああ(強盗だああああああああああ)!?!?」
?:「ええええ寝てなああああいいいい!?!?」
静かな夜は、一瞬でカオスへと変貌を遂げるのだった…。
※2人の出会いイメージ(ChatGPTより)
続く…。
読んでいただきまして、本当にありがとうございます。ぶっちゃけ前書きを書いた2秒後にここを書き始めているので書くことはあまりありません…。ですが、絞り出しましょう。
この後書きを書いている段階では、まだ5話の途中までしか書いておりません。いやー、物語を書くのって難しいですね、長すぎず短すぎず何て私には正直な話、無理そうです。(笑)
なので、話数ごとにお話の長さが変わると思いますので、あらかじめご了承ください。
ちなみにこのお話、基本的には通学中の電車の中で書いております。何せ、片道1時間30分~2時間くらいなのでもう暇で暇で。そんな時に試しに物語を書いてみたのですが、これがまた案外楽しいもので意外と止まることなくサクサク書けてます。いやー我ながら良い時間の使い方を見つけました。(笑)
でも、そうですね。あらかじめ(何回あらかじめるんだ)言うと、これ完っ全に思い付きでやっているので、いつまで続けられるか分かりません。時間の都合上、不定期更新になることも確実になります。なので、その辺のご覚悟をどうか、どうかお願い申し上げます。(割とマジで)
さて、次回から本格的に物語が動き出します。突如転生したご都合主義記憶喪失の”僕君”。彼の下に突然現れた謎の女性の正体。まあ、タイトル見れば分かりますよね。彼ら(と、物語を作る僕)のこれからに是非ご期待いただければ幸いです。
それではまた次回の後書きでお会いしましょう!これからも『転生した僕は女神さまの体現者』をよろしくお願い致します…。
2024年11月1日 輝宮藍衣