表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/8

第8話 抜けるような青空の下


 土候から下賜された白い羽織をなびかせて、フランチークは堂々と船へと向かっていく──


 その日、抜けるような青空の下、大島北岸の港には数えきれないほどの化外人が押し寄せた。駐屯する外征軍は彼らを押し止めようとしたが、やがて無理を悟り、彼らが望むようにさせるほかなかった。


 彼らは口々に、フランチークの戦功と、無欲無私の精神を称えた。

 人びとが見守る中、フランチーク・レンロスは、ひとりの小姓とともに軍船へとのりこみ、大島を離れた。

 このとき以来、大島の化外人たちの間で、ひとつの伝説がまことしやかにささやかれるようになる。──われわれに自由をもたらしたフランチーク・レンロスという大陸人の男はその役目を果たし大島から去っていったが、もしもまたわれわれが何者かに支配を受けるような危機があったならば、彼はまた大島に舞い戻り、ともに戦ってくれるだろう、と。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ